開講年度2015
科目名交通災害と補償
(全)開講学科現代社会法学科 2013年度以降入学
現代社会法学科 2007-2012年度入学
開講種別秋学期
対象学年3年
担当者山野 嘉朗
単位数2
曜日・時限秋学期 月曜日 4時限
キャンパス


サブタイトル
交通事故の損害賠償責任と損害の算定について学ぶ
科目のねらい
死亡者数が近年減少したとはいえ、交通事故は依然として社会的重大問題といえる。また、本学のある愛知県では全国的に見て最悪の事故発生件数を毎年記録している。この講義では、交通事故が発生した場合、誰にどのような責任が発生し(責任論)、被害者の損害はどのように算定されるのか(損害論)という問題を中心に学習する。
到達目標
交通事故にあった場合の法的処理を理解することができるようになり、ひいてはリーガルマインドを身につけることができる。
授業の内容・
計画
以下の項目について講義する。講義には配布資料を利用する。教科書は重厚であるため、自宅での予習・復習に利用していただきたい。必要に応じ、質疑応答を行うので、疑問があれば授業中に大いに質問していただきたい。なお、自動車保険商品の内容に関しては日本損害保険協会(東京)の担当者に出張講義を依頼する予定である。

1.ガイダンス
2.交通事故の法的処理―交通事故の発生に伴い、どのような法的処理がなされるか
3.不法行為責任と運行供用者責任
4.因果関係と免責事由
5.運行概念とその解釈
6.運行供用者責任(1)
7.運行供用者責任(2)
8.好意同乗者・共同運行供用者
9.共同不法行為
10.交通事故の対象となる損害とは何か(損害論入門)
11. 損害の種類・範囲
12. 逸失利益の計算
13. 過失相殺・素因減額
14. 自賠責保険・政府保障事業
15. 任意自動車保険・交通事故紛争処理(出張講義)
評価方法
(基準等)
定期試験(100点)。なお、学期中に1回ないし2回程度小テストを実施し、成績優秀者にボーナスポイントを与える。このポイントは、定期試験の成績に加算する。
授業外の学修
(予習・復習)
予め配布した資料に目を通す(予習)。資料に掲載された練習問題に解答する(復習)。
教科書・
参考書
参考書:藤村和夫=山野嘉朗『概説・交通事故賠償法』(日本評論社、第3版、2014)5700円
参照URL
1.日本損害保険協会自動車保険関係の情報を得ることができる。
2.損害保険料率算出機構自賠責保険の現状等を知ることができる。
3.自動車事故紛争処理センター裁判外紛争処理の仕組みを知ることができる。
質疑応答
オフィスアワーは月曜日の3限および火曜日の4限とする。研究室(6533)で受け付け後、法学部学生相談室(6506)等で対応したい。
備考
小テストは不定期に行うので、授業にきちんと出席することが望まれる。私語は厳禁であり、最初の注意でイエローカード、2度目の注意でレッドカード(退出命令)を出したい。
画像
ファイル
更新日付2015/02/06 13:52:12