開講年度2015
科目名介護概論
(全)開講学科健康科学科 2013-2014年度入学
健康科学科 2010-2012年度入学
健康栄養学科 2012年度入学
健康栄養学科 2008-2011年度入学
開講種別秋学期
対象学年4年
担当者城戸 裕子
古川 博雄
単位数2
曜日・時限秋学期 火曜日 1時限
キャンパス


サブタイトル
高齢社会における支援と社会保障制度を学ぶ
科目のねらい
介護保険法により、要介護高齢者に対する介護サービスは社会的にも認知されてきた。
一方、わが国では家族形態の変化に伴う一人暮らし高齢者の増加、認知症高齢者へのケア、高齢者虐待等の課題も山積している。
本講義では、「高齢者」に焦点をあて、身体的、精神的、社会的側面から加齢に伴う変化を学ぶ。
また高齢者に対する制度政策についての理解を深め、尊厳ある存在としての高齢者支援を考え、それらを実践に結びつけることができることを目的とする。
到達目標
本講義の目標は以下のとおりである。
①高齢者に関する社会保障制度としての「介護保険法」の理念並びに仕組みを学び、高齢者介護サービス提供についての現状と課題を理解する。
②医療、保健、福祉サービスにおける専門職の役割や活動の場面から多職種連携についての理解を深める。
③加齢は誰もが経験することであり、また自身も歩む道であることをふまえ、高齢になることが特別なことではなく、自身や家族のこととしても考えることができ、必要な時に必要な人に支援の手をさしのべることができる。
授業の内容・
計画
1.あなたは80歳の老人です
2.高齢者の特性① 加齢に伴う身体的、精神的、社会的変化
3.高齢者の特性② わが国の高齢者の統計的輪郭 
4.高齢者の特性③ 高齢者に多い疾患の理解
5.高齢者の特性④ 認知症の理解(脳血管性認知症、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、若年性認知症など)
6.介護保険法を理解する① 制度成立の背景と仕組み
7.介護保険法を理解する② 要介護者と要支援者
8.介護保険法を理解する③ 居宅サービス・施設サービス
9.介護保険法を理解する④ 地域密着型サービスと介護予防
10.高齢者になってみたら 高齢者疑似体験と福祉機器の実際 
11.高齢者と権利擁護 成年後見人制度
12.高齢者を取り巻く社会現象 高齢者虐待の現状・高齢者犯罪
13.高齢者とQOL 口腔保健(古川博雄先生)
14.高齢者とQOL 高齢者の社会参加
15.高齢者と終末期 
評価方法
(基準等)
筆記試験70%、課題レポート10%、講義参加度20%とする。
遅刻、欠席(やむを得ない事情を除く)は講義参加度に位置づけ、厳しく評価する。
授業外の学修
(予習・復習)
以下のいずれかの書籍を一読してほしい(本学図書館所蔵)

①恍惚の人 有吉佐和子著 新潮文庫 
②明日の記憶 萩原 浩著 光文社文庫
③博士の愛した数式 小川洋子著 新潮文庫
教科書・
参考書
テキストは特に指定しない。参考図書については講義中で紹介する。講義資料は、教員が作成配布する。
【参考図書】
①認知症の人の歴史を学びませんか 宮崎和加子 中央法規 2011 ¥2,000
②102歳の嫉妬 鎌田孝志他 大洋図書 2007 ¥1,600
③認知症のパーソンセンタードケア トム・キッドウッド 高橋誠一訳 筒井書房 2005 ¥2,500
④高齢者に対する支援と介護保険制度第3版 中央法規 2012.2 ¥2,730
⑤高齢社会白書 平成26年版 内閣府
参照URL
質疑応答
城戸研究室 14605
オフィスアワー 月曜日15:10~16:40
上記時間以外、原則在室時対応可であるが事前予約要
備考
高齢者は加齢だけではなく、身体的、精神的、社会的背景が複雑に重なり複合的な支援が望まれる。また介護は、誰の身にも起こり得ることである。
看護実習並びに施設実習を履修する学生は、基礎的な知識や援助を要することから受講を必須としていただきたい。
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ファイル
更新日付2015/02/10 11:43:53