開講年度2015
科目名Extensive ReadingⅠb
(全)開講学科グローバル英語学科 2013年度以降入学
グローバル英語学科 2011-2012年度入学
開講種別秋学期
対象学年1年
担当者岡田 佐由里
単位数1
曜日・時限秋学期 月曜日 1時限
キャンパス


サブタイトル
月曜1限の多読を1週間をプラスの英語サイクルで送る動機づけにしよう!
科目のねらい
英語という外国語を手段として用いて、あくまでも「読書」を楽しみます。様々な分野の多読を通して多文化や異文化に関する知識のみならず、人類の文化、社会と自然に関する知識を獲得し理解します。また、在学中に多読を習慣づけ卒業後もそれが続けられるよう生涯学習力を養います。
到達目標
多読とは文章を分析しないで大意を把握する読書法です。そして、これを長く続けるためには「楽しくスラスラ読む」ことが肝心です。どうやって?自分の好きな「面白そう!」と思える易しい本を選んで、辞書をなるべく使わず訳さず、一気に読み終えます。常に「内容を7割~9割理解できる英文」を頭に置いて大丈夫だなと思えたらレベルを徐々に上げていきましょう。そして簡単な読書記録を付けます。

実は、多読は100年も前から常識でした。夏目漱石先生(英語教師だった)もこう言われています。「英語をマスターしようとする者はある程度まで学習したら辞書を引かないで無茶苦茶に英語を沢山読んだらいい。少し解らない節があってもそこは飛ばして読んでいってもドシドシ読書していくと最終的には解るようになる。また前後の関係でも解るようになる。それでも解らないのは滅多に出てこない言葉である。要するに、英語を学ぶ者は、日本人がちょうど母国語を学ぶような状態で自然的習慣に従って学ぶのがよい。」と。つまり、英語にたくさん触れれば無理して暗記をしなくても自然に英語は理解できるということです。難語、難句をマスターすることを「綱渡り」とすれば、多読は「地面の上を普通に歩く」ことと言えるでしょう。

日常会話を楽しむがごとく日常読書を楽しむ→英語がよりわかるようになる→自信がつく→もっと日常読書を楽しみたくなる→もっと英語がわかる→さらに自信がつくといったプラスのサイクルを無限大に広げていくことが多読の目標です。月曜日の1限を1週間をプラスの英語サイクルで送るための動機づけにしましょう。
授業の内容・
計画
多読クラスでは、授業内と授業外に活動を分ける必要があります。

1.授業内の活動
1)教科書を使用して、やさしいエッセーを聴きながら読み、大意をつかむ練習をします。毎回必ず教科書を持参して下さい。
2)授業内でも借りた本を読んだり読書記録を付けたりする時間がありますから現在読んでいる本を絶対に忘れずに持参して下さい。
3)学期最後に、教科書の語彙テストを行います。
4)学期内に一度、自分が推薦する本に関する短いプレゼンテーションを行ってもらいます。

基本的にクラス全体で授業を行っているときはアクティブに、クラス内でも多読或いは読書記録を付けているときは静かにとメリハリのきいた授業にしていきたいと考えています。大人として良いマナーをもって授業を受けて下さい。多読のワード数が合計で100万語に達する頃になると素敵な変化が起きます。それを楽しみに頑張ってください。尚、授業の内容は進度その他の事情により変更になることがあります。

各回の進度は概ね以下のようです。
①ストーリー5の聴き読み、多読
②ストーリー5の音読、多読
③ストーリー5のエクソサイズ、多読
④ストーリー6の聴き読み、多読
⑤ストーリー6の音読、多読
⑥ストーリー6のエクソサイズ、多読
⑦ストーリー7の聴き読み、多読
⑧ストーリー7の音読、多読
⑨ストーリー7のエクソサイズ、多読
⑩プレゼンテーション
⑪別のストーリーの聴き読み、多読
⑫別のストーリーの音読、エクソサイズ、多読
⑬別のストーリーの聴き読み、多読
⑭別のストーリーの音読、エクソサイズ、多読、後期の多読総語数確認
⑮ストーリー5~別のストーリー2つの教科書語彙テスト、多読、後期の多読総語数確認

2.授業外の活動
図書館にあるGraded Readers の中から自分の英語力に合った本を借りて時間をつくり出して一気に読んでください。「楽しくスラスラ読む」を実感するためにも最初は簡単過ぎるかな?と思えるくらいものから始めてください。「やさしい本を楽しくたくさん読む」ために、多読三原則である①辞書は引かない(引かなくても分かる本を読む。どうしても引きたければ多くても1冊5語までと決めて読み終えてから引く。)②分からないところは飛ばして前へ進む(分かっているところをつなげて読む)③つまらなくなったら止める(①②の原則で楽しく読めない本は読まない。別の本を読む。)に従ってください。そして、1冊読み終わる毎に読書記録を付けてください。記録は毎授業回に見せてもらいます。
評価方法
(基準等)
読書量 35%(後期は15万語以上で35%、11万語で20%、13万語で25%、14万語で30%です。それ以下は点数なし。)
ブックリポート 30%(毎週サインをもらって1、後期は毎週10,000語以上でさらに1)
教科書の語彙テスト 20%
出欠席を含む授業への積極的参加 10%(欠席は1回につき減点2、遅刻は1回につき減点1、教科書を忘れた場合も減点1、その他授業の妨げとなるような行為もここから減点し、この項目がマイナス評価になることもあります。)
プレゼンテーション 5%
授業外の学修
(予習・復習)
授業外の学修は、授業の内容・計画の項目内に記した「2.授業外の活動」を見てください。
教科書・
参考書
テキスト:Bookworms Club Bronze-Stories for Reading Circles
Oxford University Press ¥880位 ISBN978-0-19-472000-7
教科書は前期に使用した教科書の後半部分を扱うので新たに購入する必要はありません。尚、後期のみの受講生は事前に愛知学院大学内「成文堂」にて注文購入のうえ初回授業時に持参してださい。
多読教材は図書館に備えられたGraded Readersを使用します。
参照URL
質疑応答
授業内で全員が静かに多読をしている時間は、講師が読書記録を確認したり学生の質疑に応じる時間でもあります。どしどし質問して下さい。
備考
クラス全体で授業を行っている時にはアクティブに参加し、静かに個々で多読をしている時には集中して読書をしてください。静かに眠っている人は授業を妨げる行為をしているとみなし1回の注意につき減点1とします。「出欠席を含む授業への積極的参加」項目が大きくマイナス評価となる可能性もあるので注意して下さい。
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ファイル
更新日付2015/02/06 10:07:10