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科目のねらい | | 1 仏教用語を学習させ、理解を深める。 2 仏教美術に表現される諸尊名(仏・菩薩・明王・天部など)を学習、理解させる。 3 造寺、造仏の歴史を学習、理解させる。 4 仏像の時代様式の変遷について、学習、理解させる。 5 仏教思想(密教)を学習させる。 |
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到達目標 | | 日本美術は日本文化のなかに重要な位置を占めており、芸術的な価値も高い。日本美術を学ぶことは、日本文化を深く理解しようとするときに不可欠であり、重要な意義をもつ。この授業では、その日本美術の中から仏教美術をとりあげ、とりわけ絵画を中心にしてその重要性を認識するとともに、芸術性を味わうことを目的とする。仏教絵画をよりよく学び鑑賞するためには、まず絵画作品が生まれるもととなった図像(宗教的意味の込められた姿や形)を知り、さらにその図像が生まれるもととなった仏教の思想・教義や説話を知る必要がある。図像をよく知り、さらに線描や色彩、構図や空間表現など絵画表現の特色を学べば、仏教絵画の芸術性もよく理解できると思われる。 |
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授業の内容・ 計画 | | 主として平安時代の仏教美術をとりあげ、とりわけ絵画を中心に信仰内容を考慮しながら重要な作品を紹介し、作品の図像、思想的背景、様式・技法、作者・制作年代・制作背景などについて検討していく。
1週 講義内容・方法などの説明~平安時代仏教美術の流れ~空海と真言密教 2週 両界曼荼羅① 現図曼荼羅と高雄曼荼羅 3週 両界曼荼羅② 西院曼荼羅といろいろな両界曼荼羅 4週 真言八祖像と十二天像 5週 入唐八家~円仁・円珍と天台密教の美術~金剛界八十一尊曼荼羅と黄不動。 6週 子島曼荼羅~青不動~来振寺五大尊像。 7週 後七日御修法と東寺伝来五大尊・十二天像。 8週 さまざまな修法と別尊曼荼羅~院政期単独尊とその美しさ 9週 最澄と天台宗~法華経信仰~末法思想と釈迦の美術~清涼寺釈迦像 10週 応徳涅槃図~釈迦金棺出現図~神護寺釈迦如来画像 11週 浄土教思想の展開~往生要集と六道絵 12週 貴族と浄土教美術~法成寺と平等院 13週 阿弥陀来迎図と山越阿弥陀図 14週 二河白道図~法然・親鸞と浄土教美術 15週 美術館・博物館展示見学 |
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評価方法 (基準等) | | 小レポートの得点(50%)と、定期試験の得点(50%)により、成績の判断を行う。 |
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授業外の学修 (予習・復習) | | 必要に応じて、美術館、博物館を見学し、感想文などを提出させる。 |
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教科書・ 参考書 | | テキストは使用しない。参考文献は、有賀祥隆著『仏画の鑑賞基礎知識』(至文堂、1991年5月発行、町田甲一著『南無佛陀(ナムブッダ)』(保育社、1987年4月発行)。また、さまざまな大型の美術全集の該当部分を参照することが望まれる。 |
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参照URL | | |
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質疑応答 | | |
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備考 | | 時間が許す限り、授業で写された美術作品の写真を、美術全集を見て自分の目で確かめるとよい。また、自分自身で美術館・博物館の展覧会を見たり、古社寺巡りをするなどして、美術作品の実物に触れることが望ましい。 |
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更新日付 | | 2015/01/31 22:31:16 |