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科目のねらい | | 本講義では朝鮮半島の歴史上の各時代に輩出された人物を採り上げ、それらを考察しながら、その歴史を概観する。朝鮮半島の歴史上の人物は、もとより朝鮮半島の歴史にとって大きな存在であったばかりか、古代から近現代にかけて、日本を含めた東アジアの国際関係にも大きな影響を与えている。こうした点にも理解を深め、人物を通じて朝鮮半島ならびに、東アジアの歴史を考察することで、歴史を考える上でのグローバルな視点を養うことを目標としたい。 |
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到達目標 | | 本講義では、高校時代日本史の選択者、あるいは世界史を選択しても朝鮮史にはあまりなじみがない学生にも理解できるよう、朝鮮半島の歴史上の人物を通して、その歴史を概観していくので、その人物に親しみをもちつつ、朝鮮半島の歴史に関する基本的な知識が習得できる。また卒業論文などで人物史を取り上げみたいと考えている学生諸君は、歴史上の人物へのアプローチ方法も習得できる。更に朝鮮半島の歴史上の王や貴族といった政治的な人物のみならず、文化人や女性、技術者なども本講義では取り上げるため、学生諸君は朝鮮半島で歴史上活躍した様々な分野の人物について理解を深めることができる。 |
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授業の内容・ 計画 | | 1.ガイダンス、朝鮮史の時代区分と主な出来事 〈神話時代〉 2.朝鮮民族の祖 檀君ハラボジ(前24世紀ころ) 〈三国時代〉 3.勇壮な高句麗王 広開土王(374-413) 〈統一新羅〉 4.三国統一の名将 金廋信(595-673) 〈高麗時代〉 5.高麗を建てた 王建(877-942) 6.火薬の発明家 崔茂宣(?-1395) 〈朝鮮〉 7.朝鮮を建てた 李成桂(1335-1408) 8.朝鮮女性の「手本」 申師任堂(1504-1551) 9.朝鮮地図の作製者 金正浩(?-1864) 〈近現代〉 10.開化論者 金玉均(1851-1894) 11.「東学」の将軍 金琫準(1854-1895) 12.大韓民国初代大統領 李承晩(1875-1965) 13.朝鮮民主主義人民共和国初代首相 金日成(1912-1994) 14.人物像から見た朝鮮半島の歴史的な位置づけ(1) 15.人物像から見た朝鮮半島の歴史的な位置づけ(2) 16.定期試験(レポート試験) |
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評価方法 (基準等) | | 期末レポート試験(80%)を主な評価対象とし、授業への参加態度をも加味する(20%)。欠席や遅刻のないようにすること。 |
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授業外の学修 (予習・復習) | | 事前に配布する授業プリントや地図・年表などを見て、歴史用語や人物の生きた時代を予習するするようにして欲しい。復習については、講義において適宜、取り扱った人物を描いた書籍などを紹介するので、読んで欲しい。 |
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教科書・ 参考書 | | 各単元に必要な資料は適宜配布する。高校時代に使用した教科書、史料集などがあれば持参されたい。 〈参考文献〉 千寛宇著 李銀沢訳『人物で見た韓国古代史』学生社 1982年刊 金素天著 前田真彦訳『韓国史のなかの100人』明石書店 2002年刊 麗羅著『人物韓国史』上・下 徳間文庫 1989年刊 李離和著 高演義・舘野等訳『人物朝鮮の歴史』明石書店 2000年刊 李殷直著『朝鮮名人伝』明石書店 1989年刊
各書籍はすべて入門書。 |
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参照URL | | |
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質疑応答 | | 秋学期開講期間中の毎週火曜日3限。朝鮮史や人物史の勉強方法など様々な質問や相談に応じます。ただし、事前予約のこと。 |
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備考 | | 朝鮮史は東洋史専攻者のみの科目ではありません。また神話時代から近現代にかけて幅広く講義をするので、時代や分野に関係なく、対象年次以上の歴史学科のすべての学生はどなたでも受講することができます。多くの学生の履修を望みます。 |
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更新日付 | | 2015/02/06 14:34:40 |