開講年度2015
科目名日本の思想Ⅱ
(全)開講学科宗教文化学科 2014年度以降入学
宗教文化学科 2013年度入学
宗教文化学科 2008-2012年度入学
歴史学科 2013-2014年度入学
歴史学科 2002-2012年度入学
開講種別秋学期
対象学年2年
担当者林 淳
単位数2
曜日・時限秋学期 木曜日 3時限
キャンパス


サブタイトル
暦と日本人
科目のねらい
中国、百済から暦法が伝来し、日本人は暦を使った生活を送るようになった。それ以前にどのような時間意識、季節意識があったかというと、くわしくはわからない。7~8世紀にかけて中国暦法をj受容しながら律令国家が運営されていたが、平安時代半ばから中国からの暦法の摂取はなくなってしまった。江戸時代になって、再び改暦がなされて、西洋の天文学も受容される。古代から近代にいたる暦の変遷を考察したい。
到達目標
暦の歴史をたどることによって、日本文化史の一面を理解することを目標する。長い間、中国から摂取した太陰太陽暦を使ってきたが、1873年より西洋で通用していた太陽暦を採用して、今にいたる。これは、日本が東アジア文化圏から離脱して、西洋的な文明に参加しようとしたことを意味する。暦のあり方をたどり、比較していくことで、日本人の時間意識、宗教意識を理解することをめざす。
授業の内容・
計画
1.世界の暦と日本の暦
2.中国暦と日本
3.日本神話のなかの時間意識
4.幻の暦をもとめて
5.陰陽寮の成立
6.陰陽道とは何か
7.中世の陰陽道と暦
8.ヨーロッパの影響と江戸時代
9.マテオ・リッチの地図
10.綱吉の文化プロジェクト
11.貞享改暦
12. 吉宗と改暦
13. 寛政改暦
14.本居宣長と平田篤胤
15.明治改暦
評価方法
(基準等)
毎回出席をとる。授業参加度、小テストで50%、学期末の試験で50%の割合で、成績の評価を行う。
授業外の学修
(予習・復習)
予習として配布資料と教科書の該当箇所を読んでおくこと。復習としては授業内容をまとめてきて、配布資料を検討しておくこと。
教科書・
参考書
林淳『天文方と陰陽道』(山川出版社、2006年)800円。教科書は購入しておくこと。
参照URL
1.仙台天文学江戸時代の天文学、暦学の情報に詳しい
2.おおい町暦会館土御門家のことがわかる
質疑応答
研究室番号:3520(3号館5階)、オフィスアワー:木曜日昼休み
備考
毎回、授業の内容について質問し、それに対してコメントを書く小テストを行う。デスカッションタイムを設けるので、積極的な参加を期待している。
画像
ファイル
更新日付2015/02/07 16:38:18