開講年度2015
科目名仏教の歴史Ⅱ
(全)開講学科宗教文化学科 2014年度以降入学
宗教文化学科 2013年度入学
宗教文化学科 2008-2012年度入学
開講種別秋学期
対象学年2年
担当者木村 文輝
単位数2
曜日・時限秋学期 水曜日 1時限
キャンパス


サブタイトル
アジアにおける仏教の伝播と変貌
科目のねらい
 紀元前5世紀、インドで釈尊が悟りを開き、その内容を5人の弟子達に説き明した時、世界の仏教の歴史は始まった。その後、仏教はインド各地に広まる一方で、周辺諸国にも伝播した。この過程において、仏教は中央アジアから中国、朝鮮を経て日本へ伝わった大乗仏教と、スリランカから東南アジア各地へ広まった上座仏教(小乗仏教)という2つの系統に分かれ、それぞれ独自の発展を遂げていった。
 本講義では、春学期開講の「仏教の歴史Ⅰ」の理解を踏まえた上で、インドにおける仏教の発展と衰退、および、東南アジア各地における上座仏教の歴史と、中国、日本における仏教の歴史を概説する予定である。したがって、本講義の受講希望者は、春学期開講の「仏教の歴史Ⅰ」をあわせて受講していただきたい。なお、本講義は基本的に教員による講義形式で行う。
到達目標
 本講義では、インドにおける大乗仏教の発展とその滅亡、ならびに、アジア諸国における仏教の展開を明らかにすることを目指す。したがって、受講生は、インドの仏教と他のアジア諸国における仏教を比較しながら、両者における仏教としての共通点と、それぞれの違いについて理解することが目標となる。
授業の内容・
計画
1.インド大乗仏教の発展(中観・唯識・如来蔵)
2.インド大乗仏教の発展(密教)
3.インド仏教の衰退と滅亡
4.東南アジアの仏教(仏教の伝播)
5.東南アジアの仏教(近代の仏教復興)
6.東南アジアの仏教(現代の状況)
7.チベットの仏教(仏教の伝播からダライラマ政権まで)
8.中国仏教(中国への仏教伝播)
9.中国仏教(隋唐時代の仏教)
10.中国仏教(宋時代以後の仏教)
11.日本仏教(飛鳥・奈良時代の仏教)
12.日本仏教(平安・鎌倉時代の仏教)
13.日本仏教(室町時代以後の仏教)
14.現代世界における仏教
15.試験

なお、本講義は春学期開講の「仏教の歴史Ⅰ」から継続するので、出来る限り通年で受講することが望ましい。
評価方法
(基準等)
定期試験における筆記試験の評価による(100%)。ただし、受講態度に問題がある場合(欠席や遅刻回数が多い、授業中の退室や私語が多い、授業中にメール等の使用や、講義に関係ない行為を行っている等)、試験の成績にかかわらず減点、もしくは不合格になることがある(最大40%減点)。
授業外の学修
(予習・復習)
基本的には自発的な復習を要求する。
テキストの該当箇所、ならびに、テキスト以外の参考文献を、講義中に適宜紹介する。自宅にて、自らそれらの箇所を講読すること。
教科書・
参考書
〈テキスト〉愛知学院大学宗教研究会編『宗教と人間-真の生き方を求めて-』大東出版社、2002、定価1000円
〈参考文献〉講義の中で随時指示する。
参照URL
質疑応答
・質問や問題提起等を歓迎する。講義の内容に直接関係する質問等は、講義中随時受け付ける。その他の質問等は、講義の終了後に申し出ていただきたい。または、禅研究所か、研究室(3431)まで連絡して下さい。
備考
・受講者は最初の講義に必ず出席すること。
・講義中の退室、私語、携帯電話やメール等の使用は厳禁する。なお、何らかの事情でそうした行為が必要になる可能性がある場合、事前に申し出て下さい。
画像
ファイル
更新日付2015/02/07 18:07:55