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科目のねらい | | この科目は、大学教育の土台となる「基礎学力の育成」を目指すポリシーに則って、言語表現の基礎学習力を培うと同時に、さらに一歩進んだ英語の文法力、語法も身につけることをねらいとします。これによって、会話やメール等のコミュニケーションにおける正しい英語の運用能力、さらに専門書を正確に読む能力を養います。 |
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到達目標 | | この授業では、ネイティウ゛・スピーカーが文を発する時の「感覚」を意識した英文法を学びます。文「法」ですから確かに規則は学習しますが、従来皆さんが習ってきた「規則だけ」の文法とは異なる視点に立って授業を進めていきます。「英語表現法 I・II・III」(石川開講)と同じ視点で英文法を学べます。その視点とは、以下の通りです。ネイティウ゛・スピーカーの「感覚」を押さえれば、中学校や高校で習ってきた一見関係のなさそうな文法「規則」が、共通項としてまとめて習得できる。英文法の表面的な知識を1つ1つただ「覚えるだけ」の学習を少しでも改善し、また、これまで無理やり覚えてきたと思われる「熟語」・「構文」の丸暗記をできるだけ避けたい。実際に使われる英語、すなわち、ネイティウ゛・スピーカーの心の反映に1歩でも近づきたい。といったものです。
「英語表現法 I・II・III」の内容に言及する場合は、その内容を復習しながら、この授業に導入していきます。
「英文法」に興味のある人や、TOEICや英検受験を考えている人、自分の専門分野の英書を正確に読みたい人、授業内容を英会話に生かしたい人、または、将来、英語教育に携わる希望のある人(生徒に分かりやすく説明するのに多少でも役立つと思います)の受講が望ましいです。 |
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授業の内容・ 計画 | | 授業は基本的にプリント(無料)を使用します。まず、その文法項目のポイント(ネイティウ゛・スピーカーの「感覚」がこれまでの英文法の知識をどのように捉えているか) をまとめます。その際、教材DVDを利用したり、その内容を発展させ新視点を加えたりします。 次に、すべての文法項目について、練習問題で理解度の確認をします。可能な回には、その「感覚」をもとに英検やTOEIC向けの文法問題をやります。この授業の内容は、「英語表現法 I・II・III」とは異なります。
A. 前置詞シリーズ (図を書きながらビジュアル的に学習。複数の前置詞を扱い、数回に分けます。) (例) rob A of Bは、なぜ「A「から」B「を」奪う」なのか? このofが攻略できれば、relieve A of B, be short of Aなど多数の「熟語も」攻略可能。provide A with B(AにBを与える)では、なぜwithが出てくる? B.主語・(助)動詞の倒置 以下の4種類の文に共通するネイティブ・スピーカーの「意図」と は? (1) Am I glad to see you!(あなたに会えてうれしいっ!(疑問文ではありません。)) (2) Should you encounter any trouble on the train, please notify a station attendant. (万一、列車でトラブルに遭遇しましたら、駅係員までお知らせください。(リニモの車内アナウンス)) (3) I am very tired.----So am I. (4) Can you go with me? C. aとtheをうまく使い分けよう。 これができるようになりたい。ネイティウ゛のとらえる基本感覚で攻略。Do you have the time?は「今時間ありますか?」ではない。 D. 数えられる名詞と数えられない名詞 まさに基本感覚によって使い分ける。「サラダの中にりんごがいっぱい入っている。」 は、There are too many apples in the salad.か、There are too much apple in the salad.のどちらが正しいか? その他、様々な例で練習しよう。 E. some & anyを正しく使い分けよう。 これまで、「疑問文、否定文では、someはanyになる。」と習ってきたら要注意。疑問文、否定文でもsomeは可能です。someとanyの基本メージを正しく押さえれば問題ない。それどころか、さらに肯定文でのanyまでちゃんと捉えられる。また、If節中では、一般になぜanyが使われるかもわかってくる。 F. 否定 文中のnotが何を否定するか、「notの基本役割」を理解すれば、文が把握できる。 He intentionally did not touch it.とHe did not touch it intentionally.の意味の違いも明確に区別できるとともに、高校のとき習ったnot always(いつも〜とは限らない)のような表現はわざわざ「部分否定」という用語をあてたけれど、「notの基本役割」を理解しておけば、何もこれだけ特別扱いする必要もない。 no more than〜(たった〜), no less than〜(〜ほど多くも), not more than〜(せいぜい(多くて)〜), not less than〜(少なくとも〜)の表現は、決して厄介なものではない。noとnotの基本感覚を押さえれば、「熟語」として丸暗記しなくてもよい。(日本語訳だけ機械的に覚えていたのでは、どんな場合にそれを使うのかというネイティブの感覚がつかめないし、 自分で使えない。) |
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評価方法 (基準等) | | 平常点(授業への参加度、授業態度)30%... なお、授業でやった内容(要点や解答など)はすべて、プリントに書いて下さい。これを定期的に回収し、平常点とします。但し遅刻の場合、その日の平常点は半減します。 なお、自分のノートを使いたい場合は、遠慮なく申し出てください。
試験の成績70% 予習加点制。 |
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授業外の学修 (予習・復習) | | プリントの練習問題の部分を予習。また、授業で学習した部分を、プリントを参考に復習しておくこと。 |
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教科書・ 参考書 | | プリント(無料)を使用。プリントに練習問題があり、家庭学習用に次回授業向けの予習部分を指示します。
参考文献 (購入は強制しません。) ハートで感じる英文法、大西泰斗/ポール・マクベイ, NHK出版。950円 ハートで感じる英文法(会話編)、大西泰斗/ポール・マクベイ, NHK出版。950円 (授業では「これらの本にない知見」も多く取り入れています。) |
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参照URL | | |
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質疑応答 | | 質問は下記参照。 場所 2号館3階2314 時間帯 水: 13:00〜14:00 木: 17:00〜18:00 |
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備考 | | 秋学期からの受講も問題ありません。 英和辞典持参のこと。(電子辞書可) 座席は指定します。(くじ引き(ただし、前席希望者は配慮します。)) 授業中の私語や携帯電話の操作は厳禁します。 授業に関する質問は、2号館2314まで。
※ この授業で学習する文法項目は「英語表現法 I・II・III」とは異なりますが、授業を進める基本的視点は同じです。 |
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更新日付 | | 2015/02/12 15:34:49 |