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科目のねらい | | この科目は、大学教育の土台となる「基礎学力の育成」を目指すポリシーに則って、言語表現の基礎学習力を培うと同時に、さらに一歩進んだ英語の文法力、語法も身につけることをねらいとします。これによって、会話やメール等のコミュニケーションにおける正しい英語の運用能力、さらに専門書を正確に読む能力を養います。 |
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到達目標 | | この授業は「英文法」の授業です。文「法」ですから確かに規則は学習しますが、従来皆さんが習ってきた「規則だけ」の文法とは異なる視点に立って授業を進めていきます。ネイティウ゛・スピーカーの「感覚」を押さえれば、中学校や高校で習ってきた一見関係のなさそうな文法「規則」が、共通項としてまとめて習得できるメリットがあります。知識を1つ1つただ「覚えるだけ」の学習を少しでも改善し、また、これまで無理やり覚えてきたと思われる「熟語」・「構文」の丸暗記をできるだけ避けたいと思います。実際に使われる英語、すなわち、ネイティウ゛・スピーカーの心の反映に1歩でも近づくことを目標としています。 「英文法」に興味のある人や、TOEICや英検受験を考えている人、自分の専門分野の英書を正確に読みたい人、授業内容を英会話に生かしたい人、または、将来、英語教育に携わる希望のある人(生徒に分かりやすく説明するのに多少でも役立つと思います)の受講が望ましいです。 |
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授業の内容・ 計画 | | 授業ではまず、プリント(無料)で、その文法項目のポイント(ネイティウ゛・スピーカーの「感覚」がこれまでの英文法の知識をどのように捉えているか) をまとめます。その際、教材DVDを利用したり、その内容を発展させ新視点を加えたり、練習問題で内容を確認しながら理解度を深めます。可能な回には、その「感覚」をもとに英検やTOEIC向けの文法問題を解いていきます。(春学期の内容とは異なります。) A. 前置詞があらわす感覚 (図を書きながらビジュアル的に学習します。)(数回に分けます。) B. 現在完了の感覚・・・現在に過去が影響してくる感覚。 ・過去形との違いは何か?日本語和訳で考えてはいけない。(例・We've been partners for five years.と、We were partners for five years.はどう違うのか?) C. 過去完了、未来完了の感覚 ・頭の中で、時の「基点」を動かす。 ・さらに、「時又は条件を表す副詞節内では未来の内容を現在形で表す」のはなぜか?にも解答を与える。 D. 完了進行形の感覚・・・完了形との違いは何か? E. 助動詞の感覚(話し手の気持ち)/助動詞がうまく使えると、コミュニケーション能力はさらにアップします。 ・mustの2つの意味「~ねばならない」「~にちがいない」も、mayの2つの意味「~してもよい」「~かもしれない」も、実はそれぞれの基本イメージから出てくる。別個に覚えるものではない。 ・canとbe able toはどう違う? ・mustとhave toはどう違う? ・shouldとhad better、使い方を間違えると人間関係が・・・ F. 助動詞は対人関係の潤滑油 助動詞の「過去形」が意味するものは、過去形自体の持つ基本感覚から出てくる。 なぜ、助動詞の「過去形」(Would you~? Could you~?)で丁寧さが出せるのか。 G. can, could, may, might, must, shouldなどの助動詞はどれくらいの実現可能性を表すのか。maybe, perhaps, possibly, probablyなどの副詞についてはどうか? H. 助動詞+have+過去分詞、なぜこの形が生まれたか?この形をとるいくつかの事例を分類整理し、全体を見渡します。 I. 「関係詞」のわかりやすい「教え方」・・・ネイティウ゛・スピーカーは、疑問詞のwh語と関係詞のwh語は同じ動きをすると捉えている。who, which, where, whenなどのほか、whatも扱う。 |
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評価方法 (基準等) | | 平常点(授業への参加度、授業態度)30%... なお、授業でやった内容(要点や解答など)はすべて、プリントに書いて下さい。これを定期的に回収し、平常点とします。但し遅刻の場合、その日の平常点は半減します。授業中の私語や携帯電話の操作は厳禁します。 試験の成績70% 予習加点制。 |
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授業外の学修 (予習・復習) | | プリントの練習問題の部分を予習。また、授業で学習した練習問題が、なぜその答えになるのかを、プリントの解説部分で確認しながら復習しておくこと。 |
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教科書・ 参考書 | | プリント(無料)使用。プリントに練習問題があり、家庭学習用に次回授業向けの予習部分を指示します。
参考文献 (購入は強制しません) ハートで感じる英文法、大西泰斗/ポール・マクベイ, NHK出版。950円 ハートで感じる英文法(会話編)、大西泰斗/ポール・マクベイ, NHK出版。950円 (授業では「これらの本にない知見」も多く取り入れています。) |
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参照URL | | |
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質疑応答 | | 質問は下記参照。 場所 2号館3階2314 時間帯 水: 13:00〜14:00 木: 17:00〜18:00 |
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備考 | | 春学期「英語表現法I」を受講していなくても問題はありません。
英和辞典持参のこと。(電子辞書可) 座席は指定します。(くじ引き(ただし、前席希望者は配慮します。)) 授業に関する質問は、2号館2314まで。
これまでの受講者から、「これまで、英文を見たら和訳で終わっていたが、この授業でやった視点が頭にあるので、ネイティヴの意図や、なぜそのような表現になっているのかを意識するようになった。」等の感想を複数頂いています。 |
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更新日付 | | 2015/02/12 15:32:45 |