サブタイトル | | |
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科目のねらい | | 皆さんがこれから学ぶ薬学は、生物学・化学・物理学などの自然科学に基礎をおいた生命科学の一分野である。今後、薬学を学ぶにあたって、生物学的知識は不可欠となってくる。本実習は、脊椎動物の身体のつくり・細胞のはたらきや生理現象・タンパク質の性質・動物の発生などの実験をおこない、講義で学んだ生物学の知識を体験的に定着させることをねらいとする。 |
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到達目標 | | 生物学を含む自然科学は、事象を観察することから始まるといわれる。薬学も同様に、鋭い観察力を必要とする。本実習では、第一に観察眼を養うことを目的とする。また、実験で得た事実を正確にレポートにまとめ、考察することは実験系の科目では必須である。実習を通して、実験の結果をレポートにまとめる技術の習得をめざす。 |
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授業の内容・ 計画 | | 1.実習ガイダンス 顕微鏡、解剖器具の使用法、レポートの書き方など学ぶ。 2.ウシガエルの解剖(1) 内臓の観察 開腹して内臓の全体像を把握する。泌尿生殖器官については雌雄の標本 を交換して観察する。 3.ウシガエルの解剖(2) 循環系の観察 ウシガエルの心臓の心室と心房のつくりを、ヒトの心臓(模型)と比較して 観察する。また、心臓付近の動脈系と静脈系を観察する。 4.ウシガエルの解剖(3) 神経系の観察 脱灰処理した頭骨と椎骨を取り除き、脳と脊髄神経を観察する。脊髄神 経が背根と腹根からなることに注意する。 5.細胞分裂の観察 顕微鏡の使い方を学習する。タマネギ、チューリップなどの根端細胞を 使い、体細胞分裂を観察する。 6.唾液腺染色体の観察 ユスリカの唾液腺を用い、染色体に遺伝子が点状に配列していることを 観察する。 7.レポート作成の指導 レポートの問題点の指摘と書き方練習をおこなう。 8.血液の観察 カエル、ネズミなどの血液中に含まれるさまざまな血球細胞を観察し、 特徴をつかむ。 9.原形質流動の観察 植物細胞を使用し、原形質流動を観察する。ミクロメーターの使用法を 学ぶ。 10.色素細胞の凝集と拡散 メダカのウロコの色素細胞を使用し、動物の体色変化のメカニズムを観 察する。 11.生体内のリン酸の測定 ヒドロキノン法を使用し、身体の中のリンの量を測定する。光度計の使 用法を学ぶ。 12.酵素の性質 酵素がタンパク質でできていること、および最適pH、最適温度があるこ とを学ぶ。 13.グリセリン筋の収縮 ウシガエルの筋肉を使用し、筋収縮のメカニズムと筋収縮にはATPが必 要であることを理解する。 14.植物の呼吸と発酵 酵母菌を用いてアルコール発酵のしくみを学ぶ。発生したCO2の量 より分解されたブドウ糖の量を計算する。 15.ウニの初期発生 ウニ卵を使用し、受精現象と卵割の過程を観察する。 |
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評価方法 (基準等) | | 提出されたレポート、作成された標本、実習態度などを総合して評価する。 |
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授業外の学修 (予習・復習) | | 実習室入り口の掲示板に、次週の実習プリントを張り出す。これをもとに、予習を行うこと。 |
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教科書・ 参考書 | | プリントを配布する 〔参考文献〕 『生物科学実験法』東京教学社 『日本動物解剖図説』広島大学生物会編 |
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参照URL | | |
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質疑応答 | | |
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備考 | | 欠席等の連絡は、できるだけ事前に行うこと。事前連絡ができない場合は、可能になった時点で必ず連絡をとること。正当な理由による欠席については、後日、補講を行う。 |
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更新日付 | | 2015/02/12 10:19:21 |