開講年度2015
科目名生物学Ⅱ
(全)開講学科グローバル英語学科 2013年度以降入学
グローバル英語学科 2011-2012年度入学
商学科 2013年度以降入学
商学科 2007-2012入学
ビジネス情報学科
経済学科 2013年度以降入学
心理学科 2013年度以降入学
心理学科 2010-2012年度入学
健康科学科 2015年度以降入学
健康科学科 2013-2014年度入学
健康科学科 2010-2012年度入学
健康栄養学科 2013年度以降入学
健康栄養学科 2012年度入学
健康栄養学科 2008-2011年度入学
開講種別秋学期
対象学年1年
担当者池田 健
単位数2
曜日・時限秋学期 火曜日 2時限
キャンパス


サブタイトル
分子生物学入門
科目のねらい
 21世紀はバイオとITの時代であるとも言われている。実際、日々のニュースには、医学・生物学上の新発見や治療法・バイオテクノロジーの新開発の情報が頻繁に報じられている。山中伸弥教授(京都大学)のノーベル医学生理学賞受賞は記憶に新しい。従って、21世紀を生きるためには、生物学の基礎的な知識が不可欠となっている。
 前世紀の後半に遺伝子の物質的本体がDNAであり、その二重らせん構造が明らかとなると、生命現象を分子のレベルから理解しようとする分子生物学が発展し、多くの重要な知見がもたらされた。現代の生物学・医学・バイオテクノロジーの多くはこれらの知識を土台にしている。
 そこで、生物学IIでは、分子生物学の基礎を勉強する。多様な生物の世界に法則性が見えてくるだろう。さらに、近年話題になっている生物学的・医学的なトピックスを各論的に取り上げ、現象や問題点をそれまでに習得した知識をもとに理解したいと思う。
到達目標
 分子生物学の基本原理ともいえる「セントラルドグマ」を説明できる。すなわち、セントラルドグマとは何を意味しているか。DNA、RNA、タンパク質とはどのような物質(分子)であるか。複製、転写、翻訳とはどのような過程であるか。それらの生物学的意義は何か。これらの内容を分子のことばで説明できることを目指す。
授業の内容・
計画
以下に講義する予定の項目をあげる。
1. クローン生物
   クローン・カエル/受精卵クローン/クローン羊ドリー(体細胞クローン)  
2. 男と女
   人間の染色体は何本?/Y染色体は生きるのに必要ない/染色体の数が変わったら
3. 人間のゲノム
   遺伝子とは/ゲノムとは/ヒトゲノム/いろいろな生物のゲノム
4. 細胞は何からどのようにしてできているか
   細胞をつくる分子/遺伝情報の流れ(セントラルドグマ)
5. タンパク質とは
   多数のアミノ酸が結合してタンパク質ができる/酸素を運ぶヘモグロビン
6. DNAとは
   DNAの発見/遺伝物質はDNA/DNAの構造は二重らせん
7. DNAのできかたと読まれかた
   そっくり同じDNAが作られる(複製)/遺伝情報はRNAにコピーされる(転写)
8. 遺伝子暗号
   核酸のことばをアミノ酸に読み換える(翻訳)/現存の生物は同じ辞書を使っている
9. タンパク質をつくる
   核酸とアミノ酸を結びつける仕掛け/タンパク質合成工場/できたタンパク質の処理
                                      など
 講義は上記の内容をその順に進める予定です。ただ、講義する内容や説明の仕方は教科書の通りではないことも多く、教科書に記載されていないことも話します。従って、ノートを取ることを勧めます。
評価方法
(基準等)
 定期試験の成績で評価する。日常の授業態度などを加味する必要がある場合(10~20%を目安とする)、それらを総合して評価する。
 なお、講義で話した事柄全てが試験の範囲に含まれます。
授業外の学修
(予習・復習)
 「授業の内容・計画」の項でも記したように、授業は教科書の通りに進むわけではありません。ですから、勉強は復習(とくに講義ノート)を主体にするとよいと思います。勉強したことを友達に(または自分自身に)説明できますか?(理解度を試す便利な方法です。)
 さらに、興味が湧いたところについて関連した本を読んでみると、一層理解が深まると思います。本については相談にのります。
教科書・
参考書
教科書:スクエア最新図説生物neo 二訂版 (第一学習社)
       「生物学Ⅰ」(春学期)で使用したものと同じです。
参考書:新分子生物学入門 丸山工作著 (講談社) 分量は適度である。ただし、誤植が多い。
      生物学の基礎 −生き物の不思議を探る− 和田勝著 (東京化学同人) 大学初年級。解りやすい。
      文系のための生命科学 第2版 東京大学生命科学教科書編集委員会編 (羊土社)  標準的な教科書
 
その他の参考文献は必要に応じて授業中に示す。
参照URL
質疑応答
質問は授業中でも、或いはそれ以外の時間でも、基本的にはいつでも受け付けます。
オフィスアワーは下記参照のこと。その時間以外でも在室中はできるだけ対応します。
備考
【留意事項】授業中の私語、携帯電話の使用は厳禁。常識的な大人の振る舞いを求めます。
研究室:4号館3階 生物学教室内
オフィスアワー:月〜木 12:40〜13:20(時間外でも、在室中はできる限り対応します。)
画像
ファイル
更新日付2015/02/12 17:14:39