開講年度2015
科目名教養セミナーⅡ
(全)開講学科心理学科 2013年度以降入学
開講種別秋学期
対象学年1年
担当者小出 龍郎
単位数1
曜日・時限秋学期 木曜日 2時限
キャンパス


サブタイトル
自己の再発見 part.Ⅱ(よりよく死ぬことは、よりよく生きること)
科目のねらい
このセミナーを通じて、大学への学びの導入、スタディ・スキル(大学生活の心がまえ、
正しい文章の書き方・レポートの作り方)の教授。
到達目標
II.『生と死』
 近世から現代へと移る中で、我々の死に対する考え方は大きな変化がみられた。それは、社会における技術革命とともに、医学の発展による平均寿命の延びや、疾病構造の変化によるものである。
 そもそも死というものは、人間の生活の中で最も原始的で動物的なものであり、文明が高度になればなるほど、それに耐えられなくなってくるものである。
 また昔から、「不老不死」は人間の願望であった。人間はいずれ年老いて死んでいく。しかし、細胞レベルでは死なずに分裂を続けるものもある。生物はなぜ死ぬのか、生死を操作することは可能なのだろうか、人間の老化など生と死をめぐるなぞを通して、「Humanism」とは何かを考えるとともに、それぞれの興味あるテーマについてグループワークとして調べてもらい、プレゼンテーションをしてもらいます。
 また「セミナー・ハンドブック」を併用して、レポートの書き方についても学びます。
授業の内容・
計画
「ガイダンス」
  1.「グループ分け」 -後半のテーマとスケジュール-
『生と死』      (講義とDVD視聴等を併用、さらに討論を加えたもの)
  2.ヒトの生と死を考える -生と死のなぞを探る-
  3.生物はなぜ死ぬのか? -自然の死から「死」を考える-
  4.生死を操作することは可能か? -自分の命というもの-
  5.不老不死とは -不死のテクノロジーとは-
  6.死への恐怖 -死は隠されているのか-
  7.生のうちにある死 -死に向けての成熟-
  8.医療と告知 -死を看る場で思う-
  9.老化と寿命 -老いの受容-
  10.高齢社会と医療 -遺伝子診断と治療-
  11.遺伝子(DNA)の時代 -生殖医療の実際-
  12.臨死体験を探る -死の壁の向こうに見えるものは-
  13.死生学とは -自己の死と他者の死-
  14.レポートのまとめ、プレゼンテーション
  15.総 括              (この一年間を振り返って)

<アドバイザーとしての指導方針>
このセミナーを通じて、学生さんたちと接点を持ち、大学生活を基本にした基礎学力の向上や主体的な学びが確立できるよう、きめ細やかな指導を目指していきます。
評価方法
(基準等)
授業参加度(30%)とレポート・プレゼンテーション(20%)など実践を重視。
その上に、定期試験(50%)による総合評価。(%は目安)
授業外の学修
(予習・復習)
テーマについて、講義を受ける前にテキストやHPなどで予習して参加して下さい。
また日頃から、「生と死」の関係について感心を持つように心掛けて下さい。
教科書・
参考書
(テキスト)
『生と死を抱きしめて』         沼野 尚美著  2014  明石書店  2,400円

(参考図書)
『日本人はどう死ぬべきか?』       養老 猛司著ほか       2014  日経BP社
『生と死を考える ― 死生学入門』   細身 博士著          2004  北國新聞社
『新版 死とどう向き合うか』        アルフォンス・デーケン著   2011  NHK出版

※ 教養セミナー・ハンドブック 『大学で学ぶために』 (授業でこちらから配付)
参照URL
質疑応答
課題に合わせて毎回、質問・要望等を受け付けます。
また必要に応じて、授業内外でも受け付けています。
備考
講義、グループ学習には、各自が主体的に取り組んで下さい。
オフィスアワーについては、最初の講義にお知らせします。
申し出があれば、オフィスアワー以外でも可能です。
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更新日付2015/02/10 14:01:59