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回 | 講義(実習)項目・一般目標(GIO) | 講義(実習)内容・到達目標(SBOs)・ 予習・復習 | 担当者 |
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1 | [生体材料・歯科材料総論] 1.歯科理工学とは 2.歯科材料の歴史 [材料の素材] 1.材料の概要 1)無機材料 2)有機材料 3)金属材料 4)複合材料 5)傾斜機能材料 | ●歯科理工学の意義を理解させると共に古くから多種多様な材料が使用されている歯科材料の歴史をたどる。 役割と関連科学分野の進歩に伴って改良がなされ、現在の歯科材料のあることを学ぶ。 ◯「明解歯科理工学」P.1-6 ●生体材料・歯科材料の素材は構成する物質により無機材料、有機材料、金属材料におよびこれらを複合した複合材料に分類されており、これらの材料の基本的知識を学ぶ。 ◯「明解歯科理工学」P.37-54 E-1-①②③④ | 河合 逹志 |
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2 | 〔物質の性質〕 1.物理的性質 1)物質的性質(狭義) 2)機械的性質 2.機械的性質 1)応力の種類とひずみ 2)応力―ひずみ曲線と機械的性質 3)弾性係数・降伏値・最大強さ・伸び 4)弾性と塑性 5)粘性と粘弾性 6)歯科材料として要求される機械的性質 〔材料試験法〕 1.引張試験 2.圧縮試験 3.硬さ 4.衝撃試験 5.疲労試験 | ●材料の物理的性質と機械的性質の基本的な差異およびそれぞれの性質にはどのようなものがあるかを学ぶ。それらの性質を理解することによって口腔内の特殊な環境で使う歯科材料の選択に役立つことを理解させる。さらに口腔内では常に修復物に対して咬合力が負荷されていることから外力とそれにともなうひずみについて学ぶ。 ◯「明解歯科理工学」P.16-27 ●機械的性質にはどのような材料試験法によって知ることができ、それは何を意味しているかを具体的に解説する。繰り返し負荷されている咬合力に耐える強さを硬さ、伸び、曲げ強さ、引張強さ、疲労強さなどと関連して学ぶ。 ◯「明解歯科理工学」P.21-25 E-1-② | 伴 清治 |
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3 | 〔物質の性質2〕 3.生物学的性質 4.化学的性質 〔腐食〕 1.腐食の定義 2.腐食の分類 3.電気化学的腐食理論 4.腐食に伴う現象 5.口腔内における金属の腐食・変色 6.歯科用合金の腐食試験法
〔表面の性質〕 1.光学的性質 2.表面および界面の性質 3.表面性状と接着 4.表面エネルギーとぬれ性 5.接触角 6.ぬれ性と接着強さ | ●歯科材料の生物学的性質、化学的性質について解説する。 ◯「明解歯科理工学」P.27-29 ●金属は口腔内のような湿気のある環境では化学反応がおこりやすく、変色やイオンの溶出、腐食が生ずる。この腐食により審美性が劣るのみならず機械的性質が低下し、アレルギーを発症させる抗原を生じることがある。この腐食のメカニズムを学び腐食の抑制法さらに試験法について学ぶ。 ◯「明解歯科理工学」P.30-35 ●歯科材料の光学的性質、表面および界面の性質について解説する。光学的性質は天然歯列の色調観を回復する上で重要で、この光学的性質にかかわる基礎的知識を学ぶ。歯科修復においては接着にかかわる知識が必要である。この接着とはどういう機構で成立するかを学ぶ。歯や歯科材料の表面エネルギーが接着にどのようにかかわるかを学ぶ。とくに、物体の表面性やぬれ性が物体との接着強さにどのような影響を及ぼすかを学ぶ。 ◯「明解歯科理工学」P.35 E-1-② | 伴 清治 |
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4 | 〔無機材料〕 1.無機材料とは 2.無機材料の分類 3.無機材料の性質 | ●無機材料の概念を説明できる。 ●一般的な素材としての無機材料の分類を理解し、歯科材料のどのようなものに無機材料が使用されているかを理解する。 ●無機材料の一般的な性質を、有機材料、金属材料と比較して説明できる。 ◯「明解歯科理工学」P.37-45 ◎「臨床歯科理工学」P.349-358 E-1-①②③④ | 伴 清治 |
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5-6 | 〔有機材料〕 1.有機材料とは 2.有機材料の分類 3.有機材料の性質 4.レジンの重合機構 | ●有機材料の概念を説明できる。 ●歯科におけるレジンの殆どがアクリル系であることを理解し、その構造を説明できる。 ●有機材料の一般的な性質を、無機材料、金属材料と比較して説明できる。 ●レジンはどのように硬化するのか、その反応機構から説明できる。 ◯「明解歯科理工学」P.46-54 ◎「臨床歯科理工学」P.339-349 E-1-①②③④ | 伴 清治 |
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7-9 | 〔金属材料〕 1.合金の状態図 1)状態図の意義 2)相律 3)合金の平衡状態図 4)状態図の種類 | ●合金は金属元素を混ぜ合わせて作製されたもので、歯科修復材料として重要な位置を占めている。このような合金の性質と種類は合金を構成する各成分の種類、成分割合および温度によって変化する。要求する性質を備えた合金を得るにはどのような金属をどのような割合で調合し、これをどのような温度で熱処理を行えばよいかなどの指示を与えてくれるのが状態図である。その作成法について学ぶ。 ◯「明解歯科理工学」P.55-64 E-1-①② | 河合 逹志 |
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10-12 | 〔生体材料〕 1.歯科材料と生体反応 1)生体材料と必要条件 2)生体との親和性 〔歯科材料の規格〕 1.国際規格 2.日本工業規格 3.アメリカ歯科医師会規格 | ●歯科材料は口腔外で使用されるもの、口腔内で使用されるもの、そして生体内に埋め込み使用されるものに大別されるが、いずれも生体に対して為害作用があってはならない。歯科材料が生体組織に反応を生じさせる場合、それが材料の化学的性質によるものか、物理的、機械的性質によるものかを理解させ、生体反応のメカニズムと生体材料の必要条件について学ぶ。さらに歯科材料の各国の規格やガイドラインについて解説する。 ◯「明解歯科理工学」P.27-36 E-1-②③ | 河合 逹志 |
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13 | 〔歯科材料と技法〕 1.印象材及び石こう 2.ワックス、レジン、コンポジットレジン 3.セメント、陶材、アマルガム 4.鋳造、加工 | ●実際の印象採得の操作方法を理解する。また、印象に石膏を注入することによりどのように歯科における石膏模型が出来上がっていくかを実感する。 ◯「明解歯科理工学」P.65-98 E-2-① ●各種ワックス並びにレジン系材料の使用目的と操作方法を理解する。 ◯「明解歯科理工学」P.99-172 E-1-③④ ●セメント、アマルガムの練和を理解する。また、各材料特有の練和法がなぜ必要であるかを理解する。歯科における陶材の応用を理解する。 ◯「明解歯科理工学」P.129-148,233-245 E-1-① E-1-④ E-2-④ ●ろう原型の作製、埋没、鋳造、研磨までの一連の作業から、鋳造技法の全体像を理解する。加工硬化、熱処理のデモを見て金属の硬さが変化する事を学ぶ。 ◯「明解歯科理工学」P.265-286,307-310 E-2-④ | 林 達秀 |
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14 | 〔石こう〕 1.石こうの構造 2.石こうの種類 1)普通石こう 2)硬石こう、超硬石こう 3.石こうの硬化反応 | ●石こうは模型材およびアルジネート印象材、鋳型材の結合材として用いられる。石こうは口腔内の印象採得後、この印象に注入して口腔内と同じ模型を作る。石こうは模型材としてとくに重要であるため、石こうは使用目的に応じて分類されている。ここでは石こうの製造方法と粉末状態および硬化反応について学ぶ。 ◯「明解歯科理工学」P.65-69 E-2-② E-1-① E-1-② | 朝倉 正紀 |
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15 | 4.石こうの硬化体の微細構造 5.石こうの性質 6.石こうの保存 | ●石こうの硬化理論から硬化体の微細構造、混水比の重要性を学ぶ。石こうの性質とくに硬化時間、硬化膨張、機械的性質とこれらに影響する因子について学ぶ。 ◯「明解歯科理工学」P.69-76 E-2-② E-1-① E-1-② | 河合 逹志 |
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