開講年度2015
科目名生命の分子的基盤 (秋)
科目ナンバー
開講学科歯学部歯学科 2002-2014年度入学
(全)開講学科歯学部歯学科 2002-2014年度入学
部門専門  
開講種別通年
対象学年2年
担当者金森 孝雄
実務経験教員
関連性が高いディプロマ・ポリシー
単位数3.5
曜日・時限通年 火曜日 3時限 楠元第2講義室
通年 木曜日 3時限 楠元第2講義室


コーディネーター
担当講座
生化学講座
担当者
主任教授:金森孝雄、准教授:鈴木崇弘、講師:山下京子、助教:水野光政、非常勤講師:宇田川信之
授業の概要
(目的)
 生化学的方法を駆使して得られた、顎顔面・口腔組織を構成する分子とその代謝を学び、口腔・顎顔面領域の疾患の診断、治療および予防法を理解するための基礎を形成する。また、臨床で利用される生化学的検査法の基礎を学び、検査結果を解釈するために必要とされる知識を修得する。
教材(教科書、
参考書等)
『教科書』
◯口腔生化学(第5版)早川太郎他著 医歯薬出版

『参考書』
◎口腔生化学サイドリーダー(第5版) 金森孝雄著 学建書院
◎臨床検査法提要(第33版) 金井正光編集 金原出版
講義(実習)
の方法・形式
 講義内容を記録し整理するためにプリントを配布し、パソコンを利用した教材提示によって講義を進める。
必要機器
課題
(定期試験・
レポート試験・
授業内試験)の
フィードバック方法
講義・実習
講義(実習)項目・一般目標(GIO)講義(実習)内容・到達目標(SBOs)・
予習・復習
担当者
1細胞外マトリックスの構成成分と機能
一般目標(GIO)
細胞外マトリックスの構成成分と機能を理解する。
A. 細胞外マトリックスの構成成分
到達目標(SBOs)
1)主な細胞外マトリックス分子の構造と働きを説明できる。
[C-1-4)-③]
◯口腔生化学、p.49-86
鈴木 崇弘
2細胞外マトリックスの構成成分と機能
一般目標(GIO)
1回に同じ
B. コラーゲン生合成
到達目標(SBOs)
1)コラーゲンの生合成の過程を説明できる。
◯口腔生化学、p.51-63
鈴木 崇弘
3細胞外マトリックスの構成成分と機能
一般目標(GIO)
1回に同じ
C. 細胞外マトリックスの分解
到達目標(SBOs)
1)細胞外マトリックスの分解を説明できる。
◯口腔生化学、p.78-85
鈴木 崇弘
4細胞外マトリックスの構成成分と機能
一般目標(GIO)
1回に同じ
D. 細胞外マトリックスと細胞の相互作用
到達目標(SBOs)
1)細胞の接着装置を説明できる。
[C-1-4)-①]
2)細胞間と細胞・マトリックス間の接着分子を説明できる。
[C-1-4)-①]
3)細胞外マトリックスと上皮細胞の相互作用を説明できる。
◯口腔生化学、p.71-78
鈴木 崇弘
5歯と歯周組織の構成成分
一般目標(GIO)
歯と歯周組織の構成成分を理解する。
A. 歯と骨の有機成分
到達目標(SBOs)
1)幼若および成熟エナメルタンパク質を説明できる。[E-3-1)-③]
2)象牙質に特異性の高いタンパク質を説明できる。[E-3-1)-③]
3)象牙質、セメント質および骨に共通して含まれる有機成分を説明できる。[E-3-1)-③]
◯口腔生化学、p.87-109
鈴木 崇弘
6歯と歯周組織の構成成分
一般目標(GIO)
5回に同じ
B. 歯と骨の無機成分
到達目標(SBOs)
1)ヒドロキシアパタイト結晶の構造と性質を説明できる。[E-3-1)-③]
2)エナメル質のヒドロキシアパタイトの特徴を説明できる。[E-3-1)-③]
3)ヒドロキシアパタイト結晶の構造とう蝕感受性および抵抗性を説明できる。
◯口腔生化学、p.111-119
鈴木 崇弘
7歯と歯周組織の構成成分
一般目標(GIO)
5回に同じ
C. 歯根膜と歯肉の構成成分
到達目標(SBOs)
1)歯根膜と歯肉の構成成分を説明できる。
[E-3-1]-⑤]
◯口腔生化学、p.103-109
鈴木 崇弘
8硬組織の形成
一般目標(GIO)
硬組織形成の機構を理解する。
A. 骨の形成
到達目標(SBOs)
1)軟骨細胞と骨芽細胞の分化ならびにその調節因子について説明できる。
2)軟骨内骨化と膜内骨化の機序と成長様式を説明できる。[C-2-3)-(1)-⑥]
3)血清中のカルシウムとリン酸の活動度積を求めることができる。
4)硬組織石灰化の基本的機序を説明できる。[C-2-3)-(1)-⑦]
◯口腔生化学、p.27-42、p.119-133、p.139-159
水野 光政
9硬組織の形成
一般目標(GIO)
8回に同じ
B. 歯の形成
到達目標(SBOs)
1)歯の形成過程における構成成分の変化を説明できる。[E-3-1)-①]
2)歯の石灰化の過程を説明できる。
◯口腔生化学、p.43-47、p.133-136
水野 光政
10血清カルシウムの恒常性とその調節機構
一般目標(GIO)
血液中のカルシウムの存在様式、機能および濃度の調節系を理解する。
A. 血清カルシウム
到達目標(SBOs)
1)血清カルシウムの恒常性を説明できる。
2)血清カルシウムの機能を説明できる。
◯口腔生化学、p.163-166
金森 孝雄
11-12血清カルシウムの恒常性とその調節機構
一般目標(GIO)
10回に同じ
B. 血清カルシウム濃度の調節機構
到達目標(SBOs)
1)血清カルシウム濃度の調節に係わるホルモンとビタミンを列挙し、それらの構造と機能を概説できる。[C-2-3)-(2)-③]
2)血清カルシウム濃度の調節に係わるホルモンとビタミンの作用機序を概説できる。[C-2-3)-(2)-③]
◯口腔生化学、p.167-188
金森 孝雄
13-14局所因子による骨改造の調節
一般目標(GIO)
局所的に起こる骨の改造現象とその調節機構を理解する。
A. 局所的に起こる骨の改造現象
到達目標(SBOs)
1)局所的に起こる骨吸収を概説できる。
[C-2-3)-(2)-③]
2)局所的に起こる骨吸収と骨形成のカップリングを概説できる。[C-2-3)-(2)-③]
◯口腔生化学、p.152-162、p.281-291

B. 局所的な骨改造の調節機構
到達目標(SBOs)
1)局所的に起こる骨吸収の促進因子を列挙し、それらの構造と機能を概説できる。[C-2-3)-(2)-③]
2)局所的な骨吸収促進因子の作用機序を概説できる。[C-2-3)-(2)-③]
◯口腔生化学、p.152-161、p.281-291
金森 孝雄
15破骨細胞による骨吸収
一般目標(GIO)
破骨細胞の形成と機能の発現に関わる分子機構を理解する。
A. 破骨細胞の形成
到達目標(SBOs)
1)破骨細胞の形成過程と分化の調節に関与する分子を説明できる。
[C-2-3)-(2)-③]
◯口腔生化学、p.152-161

B. 破骨細胞の機能
到達目標(SBOs)
1)破骨細胞による骨吸収とその調節機構を説明できる。[C-2-3)-(2)-③]

◯口腔生化学、p.152-161
宇田川信之
16-17唾液と唾液腺
一般目標(GIO)
唾液と唾液腺の機能を理解する。
A. 唾液成分
到達目標(SBOs)
1)唾液成分とその機能を説明できる。[E-2-2)-④]
◯口腔生化学、p.189-206

B. 唾液腺の機能
到達目標(SBOs)
1)唾液成分の生合成と分泌機構を説明できる。[E-2-2)-⑤]
◯口腔生化学、p.189-206
山下 京子
18-19歯面への付着物
一般目標(GIO)
歯面への付着物とその病因性を理解する。
A. ペリクル
到達目標(SBOs)
1)ペリクルの構成成分,形成過程および機能を説明できる。
◯口腔生化学、p.207-210

B. 歯垢(プラーク)
到達目標(SBOs)
1)歯垢の構成成分と形成過程を説明できる。
[E-3-2)-⑤]
2)歯垢中で起こる糖質の代謝を説明できる。
[E-3-2)-⑤]
3)歯垢とう蝕の関係を説明できる。[E-3-2)-⑤]
4)低および非う蝕性甘味料を説明できる。
5)フッ素のう蝕予防機序を説明できる。
◯口腔生化学、p.210-224、p.229-252

C. 歯石
到達目標(SBOs)
1)歯石の構成成分,形成過程および病因性を説明できる。[E-3-2)-⑤]
◯口腔生化学、p.224-227
山下 京子
20-23生化学的臨床検査の基礎
一般目標(GIO)
生化学的臨床検査結果を解釈するために必要とされる知識を修得する。
A. 血液と尿の臨床化学検査
到達目標(SBOs)
1)血漿タンパク質の種類、機能および異常値の意味を説明できる。[E-1-1)-⑮]
2)血清酵素の異常値の意味を説明できる。
[E-1-1)-⑮]
3)血糖の調節系とその異常を説明できる。
[E-1-1)-⑮]
4)ケトン体の代謝とその異常を説明できる。
[E-1-1)-⑮]
5)ビリルビンの代謝とその異常を説明できる。
[E-1-1)-⑮]
6)アミノ酸、尿素、クレアチニン、および尿酸の代謝とその異常を説明できる。[E-1-1)-⑮]
7)尿中に出現する物質について異常値の意味を説明できる。[E-1-1)-⑮]
8)最小限のスクリーニング検査の組み合わせを概説できる。
◎臨床検査法提要、p.85-148、399-551

B. 遺伝子・核酸検査
到達目標(SBOs)
1)遺伝子の多型と変異を概説できる。
2)一塩基多型(SNP)を説明できる。
3)マイクロサテライト多型を説明できる。
4)基本的な遺伝子関連検査法を概説できる。
◎臨床検査法提要、p.1164-1215
金森 孝雄
留意事項
 配布されたプリント等を利用して各回の講義内容を整理し、自主学習した内容を含めた個性的で参照しやすい講義ノートを作ることが望ましい。
授業以外の
学習方法
 十分理解できない事項や興味を持った事項を足がかりとして、参考書などを利用した、より能動的な学習を開始する。必要に応じて、教員とも連絡を取り、援助を受ける。また、他の授業科目の内容と本授業科目の内容との関連を見いだし、整理して包括的に理解するよう努めることが望ましい。
成績評価方法
レポート23%、筆記試験77%
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更新日付2015/02/20 14:51:18