サブタイトル | | |
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科目のねらい | | 近年、企業の不祥事などが取りざたされ、企業の倫理的側面への注目が集まっている。新聞やニュースなどで見聞きして、ある程度まで知っているものも多いとは思うが,じっくりと考えることがあまりない問題かもしれない。本講義では具体的、現実的なものとして倫理を理解し、身近なものとして検討していき、受講生が自らの意思決定の基準について自覚し、強化していく。 この授業では企業倫理問題を具体的に考えられるように、事例を用いる。当事者感覚で事例を考えられるように、自らが事例について考える=ケースライティングについても学び、最終的には企業倫理を巡る物語を作成する形で、自らの学びの成果を示すこととなる。 |
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到達目標 | | (1)各ケーススタディを通じて、自らの価値軸について確認、強化する。 (2)価値を巡る考え方について理解する。 (3)他者と異なる見解を持つ自分、および他者との共存についての理解を深める。 (4)倫理的ジレンマ、モラルイマジネーション等の関連用語および理論を理解する。 (5)倫理関連事象について、自らの見解を示せるようになる。 (6)(1)から(6)を踏まえて、受講生各自が授業から学んだことを、再現できるストーリーを作成し、それについて説明できるようになる。 |
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授業の内容・ 計画 | | この授業では、企業倫理の考え方を概観した後、具体的なケースについて考えていく。これらを通じて、この領域の性質と関連する問題(法規制、対処法など) を学ぶ。そして、企業倫理問題の考え方を巡る見解を学んだ後、ケースライティングを行う。受講生は、講義を通じて、(1)倫理的判断の多様性について理解する、(2)倫理的ジレンマ、集団浅慮、倫理的評価の難しさといった倫理的判断の妨げとなるものについての理解を深めることと、理解度を示すための企業倫理に関するケースライティングを行っていく必要がある。受講者は教員の指示に従い、ケースを読み込む予習や見解をまとめる復習が必要となる。また、ケースライティングのための自習も必要となる。
<講義スケジュール> 第1回 イントロダクション 第2回 企業倫理の考え方 第3・4回 組織内部のケース「セクハラ・不当な処遇」(1)(2) 第5・6回 組織間のケース「贈賄・不正取引」(1)(2) 第7回 企業倫理に対する様々な考え方 第8・9回 企業と住民を巡るケース「公害・環境問題」(1)(2) 第10回 近年の諸問題 第11回 ケースライティングとは? 第12-14回 ケースライティング(1)(2)(3) 第15回 まとめ |
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評価方法 (基準等) | | ①期末レポート(50%)、②期中レポート(25%)、③平常点(25%)、④出席状況(0%) 期中レポートは、学期内に1度実施する。平常点は、10回程度実施する小テストまたは感想文および受講態度で構成される。出席状況は配点を0%とするが、失格判定に用いられる。 |
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授業外の学修 (予習・復習) | | 講義はケースメソッド学習のスタイルで進められる。適時、紹介される用語、考え方、理論の復習だけでなく、ケースで自らが考えた(気づいた)自らの価値軸について、講義後に振り返りノートテイキングする形で見直す必要がある。講義参加時にただ漫然と見解を表明しているだけでは、本授業のねらいが達成できないためである。また、講義で得た感覚を再現するためのケースライティングにおいては、一定時間の自習が必要となる。実際の倫理的な事象を調査し、それについて考察し、そこから物語を作成するための自習である。 |
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教科書・ 参考書 | | 講義時に配布する教材を用いて講義を進めるため、テキストは特に指定しない。参考文献は適時指示する。 |
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参照URL | | |
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質疑応答 | | 講義内容については、オフィスアワー(水曜日昼休み)に質疑が可能です。オフィスアワーに来室する場合には必ずメール(tsuda@dpc.agu.ac.jp)を送付し、担当教員の指示を確認してください。 |
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備考 | | この授業では、自分自身でケースを探し、授業を通じて身につけた感覚を元に,加工して物語に仕立てていく必要がある。ケースについて他の受講生と話し合う時間もあるため、高い受講意識が必要となる。なお、レポート作成時にはWikipediaや他者の作成したレポート等、インターネットからの転載、引用は一切禁止する。 |
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更新日付 | | 2015/02/12 02:07:09 |