サブタイトル | | |
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科目のねらい | | 刑事司法制度に関する高度に専門的な諸問題について、法的分析・考察を行い、問題を解決する能力をつけさせる。 |
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到達目標 | | この演習では、刑事法(刑法・刑事訴訟法・刑事政策)に関する様々な問題(実際の裁判例等)を題材としながら、刑事法の理念ないし考え方について、理解を深めることを目標としています。 さらに、これまで法学部で学修してきたことが現実の社会や裁判のなかで、実際にどのように適用されているのかを調べることで、法適用の実際とその限界についても、問題意識を持ってもらうことを目標としています。 |
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授業の内容・ 計画 | | 本演習では、履修者の希望等も踏まえ、広く刑事司法に関する諸問題を検討していきます。とりわけ今年度は、昨今の刑事司法改革で立法課題とされている取調べの可視化や司法取引制度の導入等、立法論についても、取り上げる予定です。
また、例年、誤判冤罪事件の原因とその防止策の検討を1つの柱としています。近年、多くの冤罪事件(志布志事件、氷見事件、宇和島事件、足利事件、厚労省元局長事件、東電OL事件、布川事件、袴田事件等々)が明るみにでたこともあり、誤判冤罪に関する市民の関心は高まっています。なぜ、今日においてなおこのような不正義が発生し続けているのか、具体的な事件をいくつか検討していくことで、問題の核心に迫っていきたいと思います。判決文やその他の裁判資料が膨大な量となることもあり、これらの資料を読み込むのは決して楽な作業ではありませんが、教科書的な学習からでは得られない強い問題関心を得ることができ、非常に貴重な経験になるはずです。また、単に教室内での活動だけでなく、冤罪被害者やその弁護団、支援者の方々との意見交換会を行ったり、実際の事件現場に足を運ぶこともあります。さらに、学生の企画により、ゼミ・レクレーション、ゼミ旅行、他大学(南山大学、三重大学等)との合同ゼミ等も行っています。
なお、以上の内容は、いずれも既定の内容ではなく、最終的には各年度の参加者の話し合いによって決定されます。各種行事も、全て学生の自主的な企画によるものであり、参加を強制されるものはありません(もっとも、例年、ほぼ全てのメンバーが主体的に参加しています)。 |
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評価方法 (基準等) | | 演習での報告、議論への参加態度(出席状況)等により、成績評価を行います。 |
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授業外の学修 (予習・復習) | | 自ら関連文献を収集・精読し、授業での討論に備えてください。授業前後に、必要に応じて、必読文献も指定します。 |
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教科書・ 参考書 | | 刑事訴訟法A・Bで指定している教科書(上口裕『刑事訴訟法(第四版)』(成文堂、2015年)を参考書として利用します(本演習の履修希望者は、刑事訴訟法A・Bの履修を強く推奨します)。 |
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参照URL | | |
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質疑応答 | | 授業後及びオフィス・アワー(月2限)に、研究室(6510)にて、質問等を受け付けています。時間外でも、研究室在室中であれば、随時、質問等を受け付けます。 |
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備考 | | (1)本演習は3年生との共同演習となります。昨年度からの継続ではなく、今年度から新たに本演習の履修を希望される方は、石田まで、事前にご連絡ください(研究室:6510、メールアドレス:t-ishida@kyudai.jp)。
(2)諸外国の刑事裁判についても関心のある方は、外国書演習Ⅱをぜひ同時履修してください(詳細は外国書演習Ⅱのシラバス参照)。 |
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更新日付 | | 2015/02/12 12:10:57 |