サブタイトル | | 世界で最初の絵本から3D映画やスマホまで学芸員に必要なメディアを楽しく学ぶ |
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科目のねらい | | インターネットをはじめとしたメディアは、視聴覚教育にも新しい手法を提供しています。3D映画が話題になっていますが、3Dは20世紀初頭からありました。なぜ立体に見えるのでしょう。その原理を理解してみると新しい博物館が見えてきます。博物館は実物展示が原則です。しかし新しいメディアを活用すると、その歴史から特徴まで瞬時に理解することも可能なのです。太古の洞窟壁画や世界で最初の絵本もメディアです。この歴史からメディアの特徴を理解して、次のステップである「新しいメディアを活用した博物館展示」を考えることができるのです。機械やコンピュータが苦手な人にも、メディアを活用する最新テクノロジーとその効果を提供します。学芸員は見る側ではなく作る人です。誰もが行きたいと思う博物館、見たいと思う展示メディアを創造できる力を身につけるために、一緒に学びましょう。 |
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到達目標 | | メディア各種の歴史と技法を説明できるようになるとともに、新しいメディアを使った博物館を創造できる基礎知識が習得できる。その結果、現代社会に必要なデジタル技術とプレゼンテーション能力を高め、見る側からメディアを駆使した作る側の立場で自己表現ができるようになる。 |
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授業の内容・ 計画 | | 第1回 博物館情報とメディアの役割 学芸員の業務から情報を定義する 第2回 視聴覚メディアと教育工学の歴史 コメニウスの世界図絵 スプートニクショック 絵巻物 第3回 視聴覚系の情報処理 ヒトの情報処理能力と情報量の比較 人間工学と精神生理学 第4回 博物館における教育メディアとその活用方法 教育メディアの歴史 デジタル情報の活用方法 第5回 メディアリテラシーとコミュニケーション理論 視聴覚メディアの読み書き能力 情報伝達理論 映像理論 第6回 メディアリテラシーと情報の信頼度 捏造報道を見抜くための能力と情報を正しく伝える能力 第7回 メディア教育システムとコンピュータの役割 博物館活動の情報化と情報提供サービス 第8回 通信系メディアとデジタル技術 標本資料のデジタル化 パケット通信 データベース 検索技法 第9回 情報ネットワーク論 携帯電話からインターネット通信までの基礎知識 第10回 情報発信技法 インターネットによる展示技法と効果 広報活動 第11回 メディアの融合 デジタルアーカイブ マルチメディア 第12回 展示とメディアの役割 見えないものを見せる 聞こえないものを聞かせる 第13回 ハンズ・オン展示の効果 インタラクティブメディア 五感に訴える展示 第14回 知的財産と著作権 情報管理と情報公開 権利処理 ドキュメンテーション 第15回 世界の博物館事例紹介と未来の博物館 |
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評価方法 (基準等) | | 最終講義時に提出するレポート50%、毎回実施する小論文(コメント)50%の総合評価とする。既存の理論ではなく,オリジナリティあふれる学生個人の理論展開を高く評価する。 |
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授業外の学修 (予習・復習) | | 毎回の授業で学んだ知識を基に、「自分の考え」を「自分の言葉」で記述することが復習です。また、実際の博物館、美術館そして資料館など、できるだけ多くの展示を見てください。大学から30分以内の距離にすばらしい教材があります。歴史や美術が好きな人は「名古屋市博物館」や「徳川美術館」へ、テクノロジーに興味がある人は、「科学館」や「トヨタ博物館」に行ってください。また、動物園も展示の教材になります。これらの体験学習が考える知識を深めます。 |
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教科書・ 参考書 | | 毎講義時に資料を配布します。また、多数の映像資料を提供します。参考文献は分野別に講義で紹介します。 |
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参照URL | | |
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質疑応答 | | |
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備考 | | 携帯電話はどうしてつながるか知っていますか。携帯もワンセグもメディアです。皆さんは「通信と放送の融合」の現場に立ち会っているのです。講義名称は硬く感じられるかもしれませんが、身近なものから楽しくメディアを考えてみましょう。きっと新しい発見があります。 |
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更新日付 | | 2015/02/10 21:41:31 |