開講年度2015
科目名博物館資料論
(全)開講学科宗教文化学科 2013年度入学
歴史学科 2013-2014年度入学
歴史学科 2002-2012年度入学
日本文化学科 2013年度以降入学
日本文化学科 2004-2012年度入学
開講種別春学期
対象学年3年
担当者齊藤 基生
単位数2
曜日・時限春学期 金曜日 5時限
キャンパス


サブタイトル
博物館資料とは何か
科目のねらい
 博物館はその活動目的に応じ、人工物や自然物(生物、無生物)など多様な資料を収蔵している。それら博物館資料の収集、整理、保管に関する理論や実践法についての知識や技術を習得する。そのために必要な博物館の調査研究活動や、関連する文化財保護についても考える。
到達目標
 単なるものを「博物館資料」とするためには何が必要か。まずはモノを見るとは何か、ものの見方の理解から始める。それを踏まえたうえで、様々な分野のものがいかに博物館資料となるか、各分野ごとに順次説明し、その内容を理解する。博物館行政と文化財行政は密接な関係にあり、両者の関連についても把握できるようになる。具体的なものの取り扱いは博物館実習の時間に任せ、ここでは座学中心にならざるを得ない。各自の資料についての見方、考え方をしっかり作り上げる。
授業の内容・
計画
第1回 導入。これまでの博物館体験をアンケート。博物館法の復習。
第2回 アンケート結果の講評。属性分析とは何か。
第3回 博物館資料としての文化財と、その保護制度の歴史。
第4回 歴史系博物館と有形文化財。
第5回 美術系博物館と美術工芸品。
第6回 民俗系博物館と無形文化財・民俗文化財。
第7回 動植物園水族館と記念物。
第8回 博物館資料の情報化、考古資料の実測と拓本。
第9回 博物館資料の情報化、資料写真の撮影法。
第10回 博物館資料の収集。寄託、寄贈、購入。
第11回 博物館資料の整理。目録、収納、収蔵庫。
第12回 博物館資料の活用。展示、貸し出し、利用者への便宜。
第13回 博物館資料の公開。所有者への配慮、著作権の保護。
第14回 美術工芸品の取り扱い。箱、軸物。梱包と輸送。
第15回 講義の復習とまとめ。
第16回 定期試験
評価方法
(基準等)
 まずは開講時間数の三分の二以上の出席が必須条件。その上で、定期試験の成績60%、毎回のコメントカードへの記入の質や量、講義中の質問などの授業参加度40%。
授業外の学修
(予習・復習)
 日ごろから新聞やテレビ、ラジオなどのマスメディア、あるいはインターネットで博物館や文化財に関する情報収集に努める。デジタル情報も大事だが、新聞記事のスクラップ作りのようなアナログの手法も博物館人には必要である。普段から、問いかながらモノを見る習慣を身につけてほしい。
 また地元をはじめ、様々な分野の博物館施設に出かけて、単なる観覧者ではなく、博物館側の視点でも見学してほしい。
教科書・
参考書
 特定の教科書はなく、講義の進捗状況に合わせて適宜資料を配布する。
 
参照URL
質疑応答
 講義時間中もしくは講義後に直接質問する。あるいは出席カードに記入してあれば、翌週講義の中で答えていく。
備考
画像
ファイル
更新日付2015/02/12 17:36:05