サブタイトル | | |
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科目のねらい | | 大学・法学部での基礎的な学び方を身につけさせ、高学年次の法律専門科目を履修するうえで必要とされる基礎的な能力を養う。 |
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到達目標 | | この演習では、今後の学生生活において必要とされる基礎的な能力を養うことを目標にしています。具体的には、次の3つの力をつけることが目標です。
(1)必要となる様々な情報を収集してくる力(情報収集力) (2)収集した情報・資料を根気よく読み込む力(文献読解力) (3)自分の意見を口頭および文書で明確に伝える力(意見表明力)
この3点は、将来、どのような職業に就こうと、必ず要求される能力だと思います。法学の勉強を通じて、上記3点を習得することが、この授業の目標です。 |
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授業の内容・ 計画 | | (授業の形式・計画) この授業はゼミナール形式で行います。法学文献や判例の調べ方、六法全書の引き方について、一通りの知識を修得してもらったうえで、履修者に順次報告を行ってもらい、全員で討論を行います。
(授業の内容) この授業では、広く犯罪や刑事裁判に関わる問題について検討していきたいと思います。具体的には、次のようなテーマを予定しています(なお履修者の希望等があれば、別のテーマを扱うこともあります)。
(1)国民の司法参加(陪審制度と裁判員制度の比較) 日本でも、裁判員裁判が行われるようになり、私たち市民の誰もが、有罪・無罪の判断に、そして時には、死刑を言い渡すかどうかの決定に関わるようになります。そもそも裁判員制度はなぜ導入されたのでしょうか?裁判員制度によって、日本の刑事司法はよくなるのでしょうか?
(2)誤判冤罪事件 「本当はやってもいない人が、犯人とされ、刑務所におくられる・・・」、こんな不正義があってよいのでしょうか? どうして刑事裁判は誤るのでしょうか?
(3)日本の犯罪状況 「犯罪が増加し、凶悪化している!」、皆さん、そう思っていませんか? 本当に犯罪は増加しているのでしょうか? 犯罪統計などを手がかりに、日本の犯罪状況(治安状況)について、改めて検討してみましょう。
(4)日本の刑事司法の特徴 〜精密司法とは〜 日本の刑事裁判の特徴として、高い有罪率(99.9%)が挙げられます。これは、検察官が起訴した以上、ほぼ全員が有罪になるということを意味しています。果たしてそれが「裁判」といえるでしょうか? |
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評価方法 (基準等) | | ①レポート報告(60%)及び②演習への参加態度・積極性(40%)によって成績評価を行います。参加者には、必ず1度は他の受講生の前で報告をしてもらいます。また、理由の有無を問わず、欠席が3回を超えた場合には、単位は認定できません。 |
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授業外の学修 (予習・復習) | | (予習) 関連文献はすべて事前に配布します。それらの文献に各自が目を通し、著者の主張や判例の内容を自分なりに整理しておきましょう。また、著者の主張(や判例)の当否についても、私見をまとめておきましょう。 (復習) 授業での討論を踏まえて、追加の関連文献を紹介しますので、それらを熟読したうえで、さらに自分の意見を練り直してください。 |
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教科書・ 参考書 | | 特定のテキストを指定することはしませんが、以下に関連文献を紹介します。その他の関連資料は、授業中に配布します。 ①三井誠ほか『入門刑事法(第5版)』(有斐閣、2013年) ②三島聡『刑事法への招待』(現代人文社、2004年) ③浜井浩一『刑事司法統計入門』(日本評論社、2010年) ④浜井浩一=芹沢一也『犯罪不安社会』(光文社、2006年) |
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参照URL | | |
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質疑応答 | | 授業の終了後、及びオフィス・アワー(月・2限)の時間帯に、研究室(6510)で、質問等を受け付けます。オフィスアワーの時間外であっても、研究室に在室していれば、随時、質問等を受け付けます。 |
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備考 | | 1時限の科目ですが、遅刻のないように気を付けてください。大幅な遅刻を繰り返す場合には、欠席として扱うことがあります。 |
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更新日付 | | 2015/02/12 12:02:18 |