サブタイトル | | |
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科目のねらい | | 古代・中世の法思想を概観することによって、近代法の意味を根本から理解させることをねらいとする。 |
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到達目標 | | 私たちの法、つまり現代の日本法は近代法に属するのであるが、その近代法は、古代ギリシアより始まる法思想・実践の歴史の積み重ねによって生じたものであり、したがって私たちの法を根本から理解するためにはこの歴史を学ぶことが欠かせない。 また、現在、近代法のもつさまざまな難点が指摘されており、それらを克服するために、古代・中世の法・倫理思想の意義が再評価されている。 以上の点を踏まえながらこの講義では、古代・中世の主要な法思想を、近代の法思想と比較しながら概説する。それによって受講生が、私たちの現代日本法をより根本から理解できるようになり、また現在生じている、近代法では処理することのむずかしい問題(例えば生命倫理の問題)がなぜ生じているのかを理解できるようになること、そしてこれらの問題を法的にどのように取り扱えばよいのかを自分の力で考えることができるようになること、を目標とする。 |
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授業の内容・ 計画 | | 1.イントロダクション――講義の全体の流れの説明 2.コミュニタリアニズムによる問題提起――近代法思想の原理と限界 3.プラトンの法・倫理思想(1) 4.プラトンの法・倫理思想(2) 5.プラトンの法・倫理思想(3) 6.アリストテレスの法・倫理思想(1) 7.アリストテレスの法・倫理思想(2) 8.アリストテレスの法・倫理思想(3) 9.ヘレニズム時代の法思想 10.ローマ法の基本原理と正義の観念 11.トマス・アクィナスのキリスト教的世界観と法思想 12.ジョン・ロックの寛容思想に見られる自律的個人像 13.社会契約論の近代的な意義 14.近代的主権の確立 15.まとめ
レジュメを配布し、それに基づいて講義を行うという形式で授業を進める。 |
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評価方法 (基準等) | | 学期末の定期試験(100点満点)によって評価する。また、1回小テストを行い、10点満点で評価し、定期試験の点数に加算する。 なお、受講生の数によっては授業への参加度を加味することがある。その場合には、その旨、及び成績への加算の仕方について、最初の授業のときに明示する。 |
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授業外の学修 (予習・復習) | | 事前にレジュメ・資料を配布するので、それを読んで授業の準備をしてほしい。授業には必ず出席し、ノートとレジュメ・資料によって復習すること。参考文献の使い方については授業中に指示する。 |
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教科書・ 参考書 | | テキストは特に指定しない。 (参考文献)田中成明・竹下賢・深田三徳・亀本洋・平野仁彦『法思想史』(第2版)有斐閣、1997.5 ¥1,800+税(高度だが読む価値あり) 三島淑臣『法思想史〔新版〕』青林書院 1993.2 ¥5,242(高度だが読む価値あり)現在品切れ。図書館での請求番号は、【320.8/03/3】。 |
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参照URL | | |
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質疑応答 | | 原則としてオフィス・アワーにて対応する。火曜日3限、私の研究室(6516)にて行う。これ以外の時間でも、対応可能な場合にはいつでも質問に対応する。 |
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備考 | | 授業中の私語は厳禁する。授業中の携帯電話操作は禁止する。 卒業・進級・就職・部活動その他を理由とした単位認定の特別扱いは、一切行わない。 |
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更新日付 | | 2015/02/09 11:44:15 |