開講年度2015
科目名企業組織の運営と法
(全)開講学科現代社会法学科 2013年度以降入学
現代社会法学科 2007-2012年度入学
開講種別春学期
対象学年2年
担当者村上 康司
単位数2
曜日・時限春学期 木曜日 2時限
キャンパス


サブタイトル
「会社」について考えてみたことがありますか?
科目のねらい
企業活動に対する法規制を考えることができる。
企業活動そのものへの見聞を広めることができる。
到達目標
 この講義は、会社法のさまざまなルールのうち、ガバナンスに関する部分を中心に、会社法の全体像、個々のルールの趣旨や相互関係を理解することを目的とします。
みなさんの多くが、大学を卒業した後、何らかの形で企業活動と接点を持つことになるでしょう。
 会社とは、社会経済活動においてどのような役割を果たしている存在なのでしょうか。またその経営はどのような人達が担っているのでしょうか。
 このような疑問をひとつでも多く解決すべく、実際の裁判例や実務の動向などを踏まえつつ、会社法の規制構造を丁寧に見ていきたいと思っています。
 
授業の内容・
計画
会社法の規制する領域のうち、ガバナンスに関して、以下のスケジュールを予定しています。

1~4.  株式会社総論(企業の種類、株式会社・会社法の基礎、株主と経営者等)
5~8.  経営機構(株主総会、業務執行機関、監督と監査、内部統制)
9~13.  役員等の義務と責任(役員等の義務、役員等の責任の追及、責任追及の方法)
14~15. 企業グループをめぐる問題

実際の事件をベースにした具体例をもとに、コアな部分をしっかりと理解してもらいます。普段から、資料に目を通し、条文を引く作業を惜しまないでください。
それぞれの講義では、事例(なるべくリアルタイムで考えられるもの)を多く利用します。
評価方法
(基準等)
原則として、定期試験の成績により評価します(下記小テスト実施の場合80%)。
学期途中に、小テスト実施の有無を判断します。実施された場合、小テストの成績は、定期試験の成績の加点要素として取り扱います(全体の20%相当予定)。
講義中、質問を促し、積極的に発言をした者にはその意欲を評価します。
授業外の学修
(予習・復習)
経済活動に関する情報に、普段から積極的に接するように心がけておけば、事例の理解に大いに助かることだと思われます。
法律学は、積み重ねの学問ですから、わからないことがあれば、はやめにテキスト等で見直しておきましょう。
また、毎回の授業初めに設定している【review】(前回分の講義要点のフィードバック問題)を活用しましょう。
教科書・
参考書
条文を参照するため、最新の六法(平成26年改正が反映されている必要があります)は、毎回、必ず持参してください。
テキスト:平成26年改正を反映したものが随時刊行予定ですので、授業の冒頭に改めて指示します。
参考文献:重要判例の参照として、江頭憲治郎ほか編『会社法判例百選〔第2版〕』(有斐閣 2011年9月 2,280円)を挙げておきます。
参照URL
質疑応答
質問等のある方は、研究室を訪ねてください(研究室:6517、オフィスアワー:木曜4限)。
備考
この講義の取り扱う内容は、主として会社法のガバナンスに関する部分となります。会社法の全体的な枠組みを理解するためにも、引き続き秋学期開講の企業組織の資金調達と法(ファイナンスおよびリストラクチャリングに関する部分)を履修することが望まれます。
当たり前のことですが、講義中は、私語や携帯電話の操作などは厳禁です。
画像
ファイル
更新日付2015/02/10 23:22:29