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科目のねらい | | 6世紀に仏教が日本に伝わって以来、約1500年。この間、日本人の生活は常に仏教とともにあり、文化は仏教によって形作られてきた。ところが、近年、人々の「仏教離れ」「お寺離れ」がしきりと語られるようになっている。その一方で、「仏教ブーム」「仏像ブーム」という言葉もしばしば耳にする。実際のところ、現代の日本社会において、仏教をとりまく状況はどのようになっているのだろうか。 本講義では、日本仏教に含まれている様々な考え方が生み出された背景を歴史の中にたどりながら、それらが私達の日々の生活と文化に今も息づいている様子を探ることにしたい。したがって、本講義の内容は、単に日本仏教の歴史をたどるのではなく、それらが今日の日本文化にどのような形で受け継がれているのかを理解することを目的としている。なお、本講義は基本的に教員による講義形式で行うが、理解を深めるためにビデオ教材の視聴も取り入れる予定である。 |
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到達目標 | | 本講義では、日本仏教の歴史をたどりながら、その中で生み出された様々な思想や文化を考察する。同時に、それらがどのような形で現代の日本の思想や文化に影響を与えているのかを、随時検討していくことにしたい。したがって、受講生は本講義をとおして、現代に至るまでの日本文化の形成の中で、仏教が果たしてきた役割を理解することが目標となる。 |
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授業の内容・ 計画 | | 1.現代日本人の仏教観 2.仏と神 3.飛鳥時代の仏教―仏教伝来― 4.奈良時代の仏教(1)―南都六宗― 5.奈良時代の仏教(2)―鎮護国家― 6.奈良時代の仏教(3)―神仏習合― 7.平安時代の仏教(1)―密教の隆盛― 8.平安時代の仏教(2)―浄土教の流行― 9.鎌倉時代の仏教(1)―旧仏教勢力― 10.鎌倉時代の仏教(2)―新仏教の成立― 11.室町時代の仏教 12.江戸時代の仏教 13.明治時代の仏教 14.現代の日本仏教 15.まとめ |
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評価方法 (基準等) | | ビデオ教材を視聴する際には小レポートを提出してもらいます。また、学期末には講義全体を範囲として試験を行います。これらの小レポートと期末試験の成績を総合した上で(100%)、授業への積極的参加による加点(最大10%)、受講態度、受講意欲などに問題がある場合には減点(最大40%)を行い、最終評価を決定します。 |
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授業外の学修 (予習・復習) | | 基本的には自発的な復習を要求する。参考文献を講義中に適宜紹介する。自宅にて、自らそれらの箇所を講読すること。 また、具体的なイメージを理解するために、様々な展覧会などをできる限り見学することを期待する。 |
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教科書・ 参考書 | | ・テキストは特に指定しません。 ・参考文献は講義中、随時指示します。 |
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参照URL | | |
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質疑応答 | | ・質問や問題提起等を歓迎する。講義の内容に直接関係する質問等は、講義中随時受け付ける。その他の質問等は、講義の終了後に申し出ていただきたい。または、禅研究所か、研究室(3431)まで連絡して下さい。 |
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備考 | | ・受講者は最初の講義に必ず出席すること。 ・講義中の退室、私語、携帯電話やメール等の使用は厳禁する。なお、何らかの事情でそうした行為が必要になる可能性がある場合、事前に申し出て下さい。 |
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更新日付 | | 2015/02/07 18:09:18 |