開講年度2015
科目名日本文学の歴史Ⅰ
(全)開講学科日本文化学科 2013年度以降入学
日本文化学科 2004-2012年度入学
開講種別春学期
対象学年1年
担当者塩田 公子
単位数2
曜日・時限春学期 月曜日 2時限
キャンパス


サブタイトル
作品で読む日本の文学史(上代・中古文学を中心に)
科目のねらい
日本文学の豊かで層の厚い歴史を、通時的に学ぶことは時間的に大変むつかしいことである。この講義では通時的に文学史を追うのではなく、作品相互の影響関係や、作品を継承していく作り手の創造性などに焦点をあてて文学の歴史と作品相互に関係性を学んで行きたい。文字の文学作品のみでなく、絵画資料、映像資料等を用い、身近な文学作品をより深く理解し、感動を形にすることを目的とする。
到達目標
古典の言葉は、現在の我々のそれとは、時代がへだたっている分、とても難解であるが、古典の文学作品を読みこなす基礎的な力は今後の専門の学習はもちろんのこと、人生の様々な局面で力になるはずである。日本文学を深く理解するのに必要な,「文字」「本」(写本から版本)などの基礎知識から初めて、知識や有職故実などを学び、それぞれの作品世界や今日まで伝えてきた人々の心の有り様を深く理解することができることを目的とする。
授業の内容・
計画
第1回:文字と本    
第2回:いろは歌など日本のアルファベットを学ぶ    
第3回:歌舞伎『京鹿の子娘道成寺』を鑑賞して『いろは歌』の継承を考える。寺社縁起から安珍清姫伝説を読む。
第4回:『かぐや姫』のルーツを探る。かぐや姫 教科書、絵本、紙芝居等今のメディアのなかでデフォルメされたものを知る。
第5回:原作 『竹取物語』を学ぶ
第6回:原作 『今昔物語集』竹取伝説を学ぶ。古伝承を学ぶ。     
第7回:原作とジブリ長編アニメ「かぐやひめ」、映画等を考える。その1
第8回;その2
第9回;日本の和歌の伝統『古今集』の仮名序と六歌仙、和歌修辞
第10回;テーマ 源氏物語 構成や写本を読む
第11回:『紫式部日記』寛弘5年の記事から『源氏物語』の成立を探る。
第12回:源氏物語の内容と主題
第13回:2000円札の裏の図柄『鈴虫』巻の問題
第14回;『源氏物語』の様々なメディア『映画』『漫画』『テレビドラマ』等の鑑賞を通して、伝承した人々の心を考える。
第15回:これまでの講義のまとめ、補足等
評価方法
(基準等)
講義中に適宜、課題、あるいはアンケート等のプリントを配布。それを学期末に提出。それを平常点とし、出席状況を、最終レポート(あるいは定期試験)の成績と総合して評価する。
授業外の学修
(予習・復習)
講義中で、さまざまな文献、および映像資料などを提示するので、時間のゆるすかぎりそれらを自己学習すること。講義単元ごとに、感想、内容把握に関するプリントを配布するので、それは、時間内に出来ない部分は、復習としておのおの時間外の課題として、最終日に提出すること。
教科書・
参考書
独自に作製したテキストをプリントとして配布するので、特別に教科書を購入する必要はない。
参考映像資料、音声資料、参考文献等はその都度指示する。
参照URL
質疑応答
月曜日2限後 昼休み、木曜日4限(講義後)、非常勤講師室
 あるいは、メールで対応(メールアドレスは講義中に指示する)
備考
講義の間は、教科書として配布したプリントは必ず携帯すること。忘れた場合は、講義に出席できないこととする。また単元がおわったプリントも、学期の間は持っていること。
講義中は、古語辞典(どのようなものでもよい)を持参していること。
画像
ファイル
更新日付2015/02/06 21:30:01