サブタイトル | | 中世ヨーロッパにおける民族の活動とその評価を考える |
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科目のねらい | | 中世ヨーロッパ世界は、古代地中海世界からゆっくりと、しかし大きく変容しながら成立した。この講義では、古代世界末期から中世への移行、中世ヨーロッパ初期、そして11・12世紀頃までの中世ヨーロッパ盛期の社会について、民族をめぐる問題を中心に、いくつかのトピックをとりあげて考察する。おもにブリテン島とフランスを対象とするが、ヨーロッパ全体、さらに世界史的視点を意識しながら考えていく。 |
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到達目標 | | 古代地中海世界から中世ヨーロッパ社会に大きな影響を及ぼしたいくつかの民族の活動や特徴を学び、その歴史的意義を考察することで、現代社会の理解につながる洞察力をもつことができるようになる。 |
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授業の内容・ 計画 | | (1)イントロダクション(講義の目的/古代・中世ヨーロッパ史概観/トピック紹介/授業の進め方) (2)古代ローマ世界(古代ローマ世界と「ヨーロッパ」) (3)古代ローマ世界(ケルト人とは/ブリテン島と「ケルト文化」) (4)古代ローマ世界(古代ローマ世界における「ゲルマン人」) (5)古代ローマ世界(ゲルマン人の社会とその移動) (6)フランク王国(ローマの遺産とゲルマン諸国家) (7)フランク王国(フランク王国の発展とキリスト教) (8)アングロ・サクソン人の社会(ローマの遺産からアングロ・サクソン人の社会へ/大陸との交流) (9)アングロ・サクソン人の社会(イングランド王国の成立と発展) (10)ヴァイキングの世界(北の「海賊」ヴァイキングとは/ヴァイキングの生活) (11)ヴァイキングの世界(ヴァイキングの活動) (12)ノルマン人とは(ノルマン人の活動とその評価) (13)中世ヨーロッパ社会とノルマン征服(ノルマン征服の過程とその帰結) (14)中世ヨーロッパ社会とノルマン征服(中世ヨーロッパ史におけるノルマン征服とは) (15)まとめ |
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評価方法 (基準等) | | 定期試験70%、授業態度(参加度、授業時のミニ・ペーパー等)30%で総合的に評価する。 |
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授業外の学修 (予習・復習) | | ヨーロッパ史の基本的知識を前提に研究の先端的学説や議論を紹介するので、各自概説書等を参照すること。また、講義の中で、史料を読んだり、ミニ・ペーパーを実施し、中世ヨーロッパ史の諸問題を具体的に考える機会を設ける予定なので、授業で配布するプリント資料にしっかり目を通すこと。 |
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教科書・ 参考書 | | 教科書は使用しない。参考書として、服部良久他編著『大学で学ぶ西洋史[古代・中世]』(ミネルヴァ書房、2006年、3024円)が、概説だが研究にも役立つ。朝治啓三編『西洋の歴史 基本用語集〔古代・中世編〕』(ミネルヴァ書房、2008年、2376円)は、古代・中世に特化した辞典。堀越宏一・甚野尚志編著『15のテーマで学ぶ中世ヨーロッパ史』(ミネルヴァ書房、2013年、3780円)が関連するトピックを解説。朝治啓三他編著『中世英仏関係史1066-1500 ノルマン征服から百年戦争終結まで』(創元社、2012年、3024円)が、本講義に関わり、年表・史料等も充実。その他、授業中に紹介する。 |
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参照URL | | |
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質疑応答 | | |
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備考 | | 授業中の私語・携帯電話の操作は厳禁する。真剣な態度で受講し、積極的に学んでほしい。 |
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更新日付 | | 2015/02/05 14:08:27 |