開講年度2015
科目名禅文化セミナーⅠ
(全)開講学科宗教文化学科 2013年度入学
宗教文化学科 2008-2012年度入学
開講種別春学期
対象学年3年
担当者伊藤 秀憲
単位数2
曜日・時限春学期 水曜日 2時限
キャンパス


サブタイトル
『宝慶記』の研究
科目のねらい
1.目標 a 漢文禅籍の読解力をつける。  
     b 道元禅師の他の著作への影響を考える。
2.方針 毎時間、担当者を決めて読んで訳してもらう。必ず予習をして臨むこと。
3.内容 『宝慶記』は、道元禅師が如浄に入室を許されてからの参問の記録である。 前半には、拝問が集中しているということは、この質問こそ、長らく禅師が懐いていた、或いは宋での見聞によって生じた疑問であったと考えられる。その疑問は一体何であったのか。その疑問が如浄の答えによって解決されるのであるが、それは必ず禅師の著作の中に影響が見られると思われるので、併せ検討する。卒業論文作成に向けての指導も行う。
到達目標
漢文の禅籍が読め、理解できるようになる。
授業の内容・
計画
演習
1.オリエンテーション
2.『宝慶記』の成立
3.漢文の読み方
4.随時参問許可に関する書状
5.教外別伝、仏祖の道と教家の談
6.二生の感果
7.自知即正覚
8.功夫弁道時の用心
9.首楞厳経と円覚経
10.三障・撥無因果、業障本来空
11.長髪・長爪、褊衫・裙子
12.禅宗の称
13.経行
14.卒業論文のテーマと資料選択(1)
15.卒業論文のテーマと資料選択(2)
評価方法
(基準等)
3分の2(10回)以上の出席者に対して評価を行う。
評価の配分は、平常点(授業参加度+授業態度)50%、試験50%。
授業外の学修
(予習・復習)
予習 禅語・仏教語の意味を調べ、読めるようにしておく。
復習 何度も読み、漢文の訓読に慣れるようにする。
教科書・
参考書
〈テキスト〉プリントを配布するから、受講者は第1回目の授業には必ず出席すること。
〈参考文献〉大本山永平寺編『宝慶記の参究』(国書刊行会、1997年)188.8/01547/2
      池田魯参『宝慶記-道元の入宋求法ノート』(大東出版社、1989年)188.8/01058
      伊藤秀憲『原文対照現代語訳道元禅師全集』巻16(春秋社 、 2003年)188.8/01760/16
参照URL
質疑応答
番号:3521(3研究室号館5階)。 オフィスアワー:金曜日、昼休み。
備考
「禅の思想I-I」では道元禅に関して講義をするから、並行して受講し、基礎的な知識を得ておくことが望ましい。
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更新日付2015/02/07 14:26:35