開講年度2015
科目名英語表現法Ⅲ
(全)開講学科宗教文化学科 2014年度以降入学
宗教文化学科 2013年度入学
宗教文化学科 2008-2012年度入学
歴史学科 2013-2014年度入学
歴史学科 2002-2012年度入学
国際文化学科 2013-2014年度入学
国際文化学科 2011-2012年度入学
日本文化学科 2013年度以降入学
日本文化学科 2004-2012年度入学
グローバル英語学科 2013年度以降入学
グローバル英語学科 2011-2012年度入学
商学科 2007-2012入学
ビジネス情報学科
経営学科 2007-2012年度入学
現代企業学科 2008年度以降入学
法律学科 2013年度以降入学
法律学科 2007-2012年度入学
現代社会法学科 2013年度以降入学
現代社会法学科 2007-2012年度入学
心理学科 2013年度以降入学
心理学科 2010-2012年度入学
健康科学科 2013-2014年度入学
健康栄養学科 2013年度以降入学
健康栄養学科 2012年度入学
開講種別春学期
対象学年2年
担当者石川 一久
単位数1
曜日・時限春学期 木曜日 4時限
キャンパス


サブタイトル
丸暗記は避けたい、ネイティブの感覚に迫る英文法
科目のねらい
この科目は、大学教育の土台となる「基礎学力の育成」を目指すポリシーに則って、言語表現の基礎学習力を培うと同時に、さらに一歩進んだ英語の文法力、語法も身につけることをねらいとします。これによって、会話やメール等のコミュニケーションにおける正しい英語の運用能力、さらに専門書を正確に読む能力を養います。
到達目標
この授業では、ネイティウ゛・スピーカーが文を発する時の「感覚」を意識した英文法を学びます。文「法」ですから確かに規則は学習しますが、従来皆さんが習ってきた「規則だけ」の文法とは異なる視点に立って授業を進めていきます。「英語表現法 I・II」(石川開講)と同じ視点で英文法を学べます。その視点とは、以下の通りです。ネイティウ゛・スピーカーの「感覚」を押さえれば、中学校や高校で習ってきた一見関係のなさそうな文法「規則」が、共通項としてまとめて習得できる。英文法の表面的な知識を1つ1つただ「覚えるだけ」の学習を少しでも改善し、また、これまで無理やり覚えてきたと思われる「熟語」・「構文」の丸暗記をできるだけ避けたい。実際に使われる英語、すなわち、ネイティウ゛・スピーカーの心の反映に1歩でも近づきたい。といったものです。

「英語表現法 I・II」の内容に言及する場合は、その内容を復習しながら、この授業に導入していきます。

 「英文法」に興味のある人や、TOEICや英検受験を考えている人、自分の専門分野の英書を正確に読みたい人、授業内容を英会話に生かしたい人、または、将来、英語教育に携わる希望のある人(生徒に分かりやすく説明するのに多少でも役立つと思います)の受講が望ましいです。
授業の内容・
計画
 授業は基本的にプリント(無料)を使用します。まず、(ネイティウ゛・スピーカーの「感覚」という視点から、その文法項目のポイントをまとめます。その際、教材DVDを利用したり、その内容を発展させ新視点を加えたりします。
 次に、すべての文法項目について、練習問題で理解度の確認をします。可能な回には、その「感覚」をもとに英検やTOEIC向けの文法問題をやります。この授業の内容は、「英語表現法 I・II・IV」とは異なります。

A. 前置詞シリーズ (図を書きながらビジュアル的に学習。複数の前置詞を扱い、数回に分けます。)
・(例) I gave some books to John. I bought some books for John.で、なぜ、動詞giveのときはtoで、buyのときはforか? forの基本感覚を把握すると、様々なforの使い方が次から次へと見えてくる。
B. 句動詞を攻略しよう。(句動詞 = 動詞+副詞(cut off, look up, turn downなど))
・なぜ、make upが「化粧する」や「埋め合わせる」という意味になれるのか?なぜ、put offが「延期する」という意味に?なぜ、drink upが「飲み干す」という意味に?副詞の部分の基本感覚、発展感覚がわかれば、他の「熟語」とよばれるものも丸暗記を避けることができる。
C. これまで学習したthat (「あの」と訳す指示代名詞、that節の接続詞、関係代名詞)は、すべて1つの基本感覚でとらえることができる。
  I think that ・・・のthatが省略されるのはどんな時? なぜ関係代名詞thatの先行詞は「人」でも「もの」でもいいのか?
D. 「to不定詞」を用いる感覚とは
 これまで別個に学習してきたto不定詞の3つの用法(名詞的用法、形容詞的用法、副詞的用法)に共通する感覚がある。(前置詞toの感覚から生まれる)
E. (上記CとDを踏まえて)「It is 形容詞 that S V:SがVするのは----だ」「It is 形容詞 to V(不定詞):Vするのは----だ」のように、なぜ主語の働きをするthat節やto不定詞(主語)がわざわざ後ろにくるのか?なぜ、so〜that S V、too〜to V(不定詞)のようなパターンが生まれたのか解説。丸暗記を避けたい。
F. 受動態、There構文
 上記Eの構文と同様の感覚が受け身形やThere構文((例)There is a pen on the desk.)にもある。これによって、不自然な受け身形が見破れると同時に、There is the pen on the desk.がなぜ誤りかが分かる。
 ・なぜbe surprisedの時はatで、be pleasedの時はwith、be interestedの時はinなのか?これがわかると、他の受動態の形式も丸暗記を避けることができる。
G. 過去時制の本質とは (仮定法への橋渡し)
 ネイティウ゛・スピーカーの過去形の感覚は、単に「過去」を表すというものだけでない。過去形の「基本」感覚を把握すれば、丁寧表現(would, couldなど)、さらには仮定法までも本質が見えてくる。普通の過去、丁寧表現、仮定法は別個に覚えるものではない。
評価方法
(基準等)
平常点(授業への参加度、授業態度)30%... なお、授業でやった内容(要点や解答など)はすべて、プリントに書いて下さい。これを定期的に回収し、平常点とします。但し遅刻の場合、その日の平常点は半減します。
なお、自分のノートを使いたい場合は遠慮なく申し出てください。

試験の成績70%   予習加点制。
授業外の学修
(予習・復習)
プリントの練習問題の部分を予習。また、授業で学習した部分を、プリントを参考に復習しておくこと。
教科書・
参考書
プリント(無料)を使用。プリントに練習問題があり、家庭学習用に次回授業向けの予習部分を指示します。

参考文献(購入は強制しません)
ハートで感じる英文法、大西泰斗/ポール・マクベイ, NHK出版。950円
ハートで感じる英文法(会話編)、大西泰斗/ポール・マクベイ, NHK出版。950円
(授業では「これらの本にない知見」も多く取り入れています。)
参照URL
質疑応答
質問は下記参照。
場所 2号館3階2314
時間帯 水: 13:00〜14:00
      木: 17:00〜18:00
備考
座席は指定します。(くじ引き(ただし、前席希望者は配慮します。))
英和辞典持参のこと。(電子辞書可) 授業中の私語や携帯電話の操作は厳禁します。

これまでの受講者から、「ネイティヴの気持ちになって英語を学ぶと、分かりやすくて面白い。」「この授業で学習したことが、他の英語の授業にも役に立った。」などの感想を複数いただいています。

※ この授業で学習する文法項目は「英語表現法 I・II・IV」とは異なりますが、授業を進める基本的視点は同じです。
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更新日付2015/02/12 15:33:41