開講年度2015
科目名生命に関する諸問題Ⅰ/総合科目Ⅲ-Ⅰ
(全)開講学科宗教文化学科 2014年度以降入学
宗教文化学科 2013年度入学
宗教文化学科 2008-2012年度入学
歴史学科 2013-2014年度入学
歴史学科 2002-2012年度入学
国際文化学科 2013-2014年度入学
国際文化学科 2011-2012年度入学
日本文化学科 2013年度以降入学
日本文化学科 2004-2012年度入学
グローバル英語学科 2013年度以降入学
グローバル英語学科 2011-2012年度入学
法律学科 2013年度以降入学
法律学科 2007-2012年度入学
現代社会法学科 2013年度以降入学
現代社会法学科 2007-2012年度入学
開講種別春学期
対象学年2年
担当者小塚 哲司
単位数2
曜日・時限春学期 火曜日 4時限
キャンパス


サブタイトル
ニュース報道を考える
科目のねらい
〈秒刻みで世界を駆けめぐる国内、国際ニュース報道の現状と課題を、ジャーナリストの目から解説する〉新聞、テレビなどによって伝えられるニュースは、国内外で起きる日々の動きを映す鏡である。それは地球上で同じ今を生きる人間の営みである。IT革命により、グローバル化、スピード化する21世紀高度情報化社会。マスメディアは、そうした刻々と起きる地球レベルのニュースを、迅速に収集し、公正な価値判断をし、同時代を生きる国民の「知る権利」に答えるのが役割である。それは「報道の自由」が保証されて可能だが、逆に厳しい職業倫理も求められる。新聞記者、海外特派員の体験を踏まえ、新聞報道を素材として、日々、国内、海外で起きる主要なニュース報道への理解を深めながら、マスメディアの責務と職業観、勤労観も考えていきたい。
到達目標
2015年冒頭に起きたパリ週刊誌銃撃テロと、「イスラム国」による日本人人質殺害事件は、混迷を深める現代世界の苦悩と、それにどう立ち向かうかを、世界と日本に突き付けた。「アラブの春」に続くシリアの内戦、パレスチナ紛争、中東から欧州、日本をも巻き込んだテロの拡散、ギリシャ危機に象徴される欧州ユーロ体制の金融危機、イスラム教徒とキリスト教徒との相克ー。激動するこれらは、遠い地球の裏側での出来事だが、スマートフォン、パソコン、テレビ、そして新聞によって、瞬時に伝えられる。逆に国内で起きた東日本大震災での津波、放射能に翻弄された被災者の姿、尖閣諸島周辺での日中艦船のにらみ合い、共通する少子高齢化問題なども、瞬時に世界に発信される。こうしたグローバル時代に生きる皆さんに、内外のニュースの理解を深めてもらい、ジャーナリズム、新聞の役割の重要性について、新聞記者、カイロ、パリ特派員の取材体験を踏まえ、分かりやすく話していきたい。
授業の内容・
計画
 授業の内容
 講義形式。レジメのほか執筆したコラムなどを配布。講義に沿ったニュース記事などをOHCで
見せて進める。さらにDVDを使用し、視覚的なアプローチも加えて、認識を深める。
 
 授業計画
 1.パリの週刊誌への銃撃事件。「表現の自由」と他宗教への配慮、寛容性について。
 2.ニュースの神髄。福沢諭吉の新聞論(「西洋事情」から)。三島由紀夫が被告となった日本最初のプライバシー裁判。
 3.「イスラム国」とは何か。英仏が植民地支配した当時の、勝手な領土支配、分割の密約と、「イラク戦争」がもたらした宗派抗争という不条理が、彼らの大きな反発を蓄積してきた。
 4.イスラム国に拉致され、殺害されたジャーナリスト、後藤健二さんの願いと、テロの温床。
 5.「アラブの春」は、民衆の怒りを結び付け、大きな反政府運動を生み出していったスマートフォン、パソコンなどのソーシャル・ネットワーク・システムの力であった。
 6.「9・11米同時多発テロ」への国家的報復として行われたアフガニスタン戦争、イラク戦争は、正しかったのか。
 7.戦争とジャーナリズム。米国ジャーナリストの愛国報道の背景と自己検証。
 8.シリア内戦下に生きる女性、子供、お年寄りの悲しみ、夢を伝えようとした日本人女性カメラマン
の死。
 9.ウクライナ危機。ロシアのクリミア編入がもたらした新冷戦。
10.旧ソ連とウクライナ。チェルノブイリ原発事故がソ連不信へのきっかけ。
11.東日本大震災。巨大地震、津波、原子力発電所のメカニズム。
12.少年法。更生を優先。
13.少年法。死刑の是非。
14.少年法。裁判参加制度。
15.変わるメディア事情。
評価方法
(基準等)
 授業の終わりに書いてもらう毎回のミニレポート、平常点で評価。テストはしない。
授業外の学修
(予習・復習)
毎日30分、図書館などで新聞を読む。復習を30分。
教科書・
参考書
参考文献・ジャーナリズムの思想(原寿雄著 岩波新書)、「コーランを知っていますか」(阿刀田高 新潮社)
参照URL
質疑応答
授業の理解度を知るため、毎回、終わりに感想、疑問を書いてもらう。15回の授業うち、10回以上レポートをだせば単位は与えます。
備考
画像
ファイル
更新日付2015/02/03 14:26:51