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科目のねらい | | 21世紀はバイオとITの時代であるとも言われている。実際、日々のニュースには、医学・生物学上の新発見や治療法・バイオテクノロジーの新開発の情報が頻繁に報じられている。山中伸弥教授(京都大学)のノーベル生理学医学賞受賞は記憶に新しい。従って、21世紀に生きるためには、生物学の基礎的な知識が不可欠となっている。 前世紀の後半に遺伝子の物質的本体がDNAであり、その二重らせん構造が明らかとなると、生命現象を分子のレベルから理解しようとする分子生物学が発展し、多くの重要な知見がもたらされた。現代の医学・生物学・バイオテクノロジーの多くはこれらの知識を土台にしている。 そこで、生物学Iでは生命現象を単なる現象の記述ではなく、細胞・分子のレベルから理解することを目指す。それにより、バイオの情報をより深く理解できるようになるだろう。 |
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到達目標 | | 生き物は細胞でできている。細胞とはどのようなものか。何でできているのか。 生き物はどのようにして増えるのか。それは細胞がどのようにして増える結果なのか。 生き物はどのようにしてエネルギーを使うのか。そのエネルギーはどのようにして得ているのか。 生き物はどのようにして生き物であり続けるのか。その設計図や仕様書はどのようにして伝わるのか。 これらのことを説明できるようになることが目標である。 |
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授業の内容・ 計画 | | 以下に講義をする予定の項目をあげる。 1.生物界の階層性 生物とは/生態系から分子まで 2.生体を構成する分子 四大構成成分(タンパク質・核酸・糖・脂質) 3.細胞の構造 細胞内小器官とそのはたらき 4.体の構築 細胞から個体まで 5.呼吸と光合成 独立栄養生物と従属栄養生物/エネルギー代謝 6.細胞の増殖 無性生殖と有性生殖/体細胞分裂と減数分裂 7.受精と発生・分化 多精拒否機構/卵割/胚/誘導 8.遺伝 遺伝する因子/メンデルの法則 など
講義は教科書の図を参照しながら進められます。教科書の目次に従うのではありません。従って、ノートを取り図説のページを記しておくことを勧めます。 |
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評価方法 (基準等) | | 定期試験の成績で評価する。日常の授業態度などを加味する必要がある場合は(10〜20%を目安とする)、それらを総合して評価する。なお、講義で話した事柄全てが試験の範囲に含まれる。 |
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授業外の学修 (予習・復習) | | 「授業の内容・計画」の項でも述べたように、授業は教科書の初めから順番に行うのではありません。復習(とくに講義ノート)を主体にして勉強するとよいでしょう。自分が理解したかどうかを試す簡単な方法は、勉強したことを人に説明してみることです。友達に内容を説明できますか? さらに、興味が湧いたところについて関連した本を読んでみると、理解が一層深まるでしょう。本については相談にのります。 |
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教科書・ 参考書 | | 教科書:スクエア最新図説生物neo 二訂版 (第一学習社) 上記の本を教科書として指定するが、高校で購入するなどして既に同様の図説を持っ ていれば、それを使用してもよい。
参考書:生物学の基礎 −生き物の不思議を探る− 和田勝著 (東京化学同人) 大学初年級の教科書や参考書として利用できる。 文系のための生命科学 第2版 東京大学生命科学教科書編集委員会編 (羊土社) バランスが取れた文系学生向けの教科書。 その他の参考書は必要に応じて授業中に示す。 |
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参照URL | | |
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質疑応答 | | 質問は授業中でも、或いはそれ以外の時間でも、基本的にはいつでも受け付けます。 オフィスアワーは下記参照のこと。その時間以外でも在室中はできるだけ対応します。 |
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備考 | | 【留意事項】授業中の私語、携帯電話の使用は厳禁。常識的な大人の振る舞いを求めます。 研究室:4号館3階 生物学教室内 オフィスアワー:月〜木 12:40~13:20(時間外でも、在室中はできる限り対応します。) |
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更新日付 | | 2015/02/12 17:14:16 |