サブタイトル | | 国の最高法規である日本国憲法の内容を理解し、人生に関わる法律を考える |
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科目のねらい | | 法学Ⅰでは、日本国憲法の内容について講義を行います。日常生活の中で、私たちは既に憲法に基づく法的保護の恩恵を受けていますが、講義では、その根拠規定を条文で確認しながら、解釈し、加えて、刑罰と犯罪についても検討していきます。 まずは、現行の日本国憲法を理解することにより、自分自身の法に対する考え方を持つ、あるいは身の回りの法的問題に対して、自信を持って意思表示ができることを目標とします。 |
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到達目標 | | 日本国憲法は、1947年5月3日に施行されました。国の最高法規と位置づけられている日本国憲法は、現在まで一度も改正されていません。その一方で、めざましい科学・医療技術の発展、情報化社会、国際化など、私たちを取り巻く環境は、劇的な速さで日々変化を繰り返しています。日本国憲法制定当時、編纂者たちが思い描いていた未来の社会は今とは異なるものであったことは想像に難くありません。こうした中で、憲法解釈の変更、憲法改正への活発な議論の動きがみられるように、終戦直後に制定された日本国憲法の規定と現代社会における人々の価値観とが合致しているのか、変化した生活環境の中で新しく主張されている権利に憲法は対応できるのか、更には、集団的自衛権など自衛隊をめぐる憲法9条の解釈など、明文上の解釈を超えた議論も少なくないようです。 私たちの身の回りにはさまざまな法が存在しています。そして、気づかないうちに、日常生活のあらゆる場面で法的問題に触れる機会を持っています。この講義では、身近な問題に対する法的思考能力を養うきっかけを作っていきたいと思います。 |
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授業の内容・ 計画 | | 1週目 講義の進め方について説明 法とは何か?、憲法とは何か?、法と道徳の違い、法と強制 2週目 法の分類(1) 法源(裁判の基準となるもの)、公法と私法 3週目 法の分類(2) 一般法と特別法、憲法の分類、法の解釈 4週目 大日本帝国憲法と日本国憲法の特色 大日本帝国憲法の特色、憲法の法的地位、人権保障 5週目 日本国憲法の成立 日本国憲法前文、日本国憲法の基本原理、最高法規としての日本国憲法 6週目 国民主権と選挙 「国民」とは?、主権の意味と選挙権、外国人と選挙権 7週目 象徴天皇制 日本国憲法における天皇の地位、象徴の意味、天皇の権能 8週目 基本的人権の保障 人権の歴史と人権の享有主体、人権と刑法 9週目 幸福追求権 明文の根拠を欠く基本的人権の保障、プライバシーの権利 10週目 自己決定権 ライフスタイルと権利、臓器移植、尊厳死、自殺と刑法 11週目 法の下の平等 「平等」の意味、家庭生活における両性の平等、一票の格差と平等 12週目 精神的自由権 思想・良心の自由、信教の自由、表現の自由 13週目 人身的自由権 奴隷的拘束と苦役からの自由、法定手続の保障、刑罰、死刑制度 14週目 社会的・経済的権利 社会権の意義、生存権、財産権の保障、労働権 15週目 平和主義 憲法9条をどう解釈するのか?、日本国憲法における平和主義の特色、 集団的自衛権 |
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評価方法 (基準等) | | 主として定期試験の結果を基準とします。 定期試験70%、小テスト20%、授業態度10% |
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授業外の学修 (予習・復習) | | 講義では、身の回りに起こる法律問題を扱っていきますから、新聞やテレビで報じられている世の中の動きに関心を持つようにこころがけてください。 1回目の講義で説明します。 |
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教科書・ 参考書 | | 小泉洋一・倉持孝司・緒方健・福岡久美子「憲法の基本(第2版)」法律文化社 2013. 4 \ 2600+税 吉田稔・北山雅昭・渡邉隆司編「ライフステージから学ぶ法律入門」ミネルヴァ書房 2014. 3 \ 2800 +税など 「教科書」の指定はありません。講義の進め方、「参考文献」については、1回目の講義で説明します。 |
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参照URL | | |
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質疑応答 | | |
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備考 | | |
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更新日付 | | 2015/02/11 01:12:02 |