開講年度2015
科目名法学Ⅰ
(全)開講学科歴史学科 2015年度以降入学
歴史学科 2013-2014年度入学
歴史学科 2002-2012年度入学
経済学科 2013年度以降入学
心理学科 2013年度以降入学
心理学科 2010-2012年度入学
歯学部歯学科 2015年度以降入学
歯学部歯学科 2002-2014年度入学
開講種別春学期
対象学年1年
担当者早川 秋子
単位数2
曜日・時限春学期 月曜日 2時限
キャンパス


サブタイトル
憲法を軸とした教養課程の法学
科目のねらい
 法は、社会に生活する人間相互の権利・義務関係を定めた社会生活の規範である。私たちは、水辺に芦が群生するように、社会を形成し、その中で多くの他人と複雑な交渉を持ち、時には国や地方公共団体との間にも様々な関係を持つ。物の売買・金銭の貸借などの取引関係、夫婦・親子などの身分関係、医療過誤や交通事故で損害を被って責任を追及したりすることがあるかも知れない。このような様々な関係を秩序付け、維持していくために必要なルールや規律を学ぶことが重要であることは言うまでもない。
 本講義では、国民主権、基本的人権の尊重、戦争放棄を三本柱とする憲法の内容を理解し、国民の権利を尊重するとは、具体的にどのようなことか等、事例の整理を通して理解し、各自が自分の言葉で権利、義務、平和維持、国つくりのあり方を考え、他者に伝えることができるようにする。
到達目標
1 身近な法を理解する。
2 法の歴史を踏まえ、これからのあり方を考える

 2人以上の人がいれば、必ず意見が衝突する。どんなに愛し合っていても衝突は起こる、問題は発生するのである。その問題を力でもなく、お金でもない「ルール」で解決しようとしている私たちの生活共同体。どんなルールがあるのか、またいわゆる『六法』とは何か。
 日々の生活の中で話題に上る問題を取り上げながら、大学生としての必要な知識を整理する。
 自分のことばで、論理的、法的に物事を考え、それを他者に伝えることができることを目的とする。
授業の内容・
計画
1オリエンテーション・法とは?
2国家とは何か、三権分立
3国民主権 (権利の主体・外国人の参政権問題・地方自治)
4人権総論ⅰ ①基本的人権(人権カタログ・新しい人権)
5人権総論ⅱ ②自己決定権 (尊厳死の必要性について考える)
6司法権ⅰ ①刑罰・司法制度・国民裁判員制度
7司法権ⅱ ②違憲審査制度
8レポート作成 
9人権各論ⅰ ①平等規定(非嫡出子の相続差別は違憲など)
10人権各論ⅱ②表現の自由(報道の自由とプライバシーの権利)
11人権各論ⅲ③靖国神社公式参拝はなぜ問題となるのか
12平和主義ⅰ①戦争放棄(歴史的視点から整理する)
13平和主義ⅱ②自衛隊(政府解釈の推移とイラク自衛隊違憲訴訟)
14生存権 (社会保障と朝日訴訟)
15天皇(国事行為と女性天皇の可能性)憲法改正
評価方法
(基準等)
定期試験期間に筆記試験を実施する。
他に講義時間中にレポートを行う。
講義への参画の度合いも考慮する。
(定期試験60%・小レポート30%・参画度10%を目安とする)
授業外の学修
(予習・復習)
 各回の講義を受けた後で、テキストとノートの内容を見直して整理しておくこと。新聞などで時事問題、裁判、ニュースなどをチェックしておくと、講義への関心度が高まり、理解しやすくなります。
 自主的な関心を機動力として、どんどん学修を進めて下さい。
参考書の項目を自分なりにまとめたり、図書館を利用して法学の専門書を読んでみて下さい。
教科書・
参考書
テキスト指定として、各自『六法』を用意してほしい。
出版社はどこでもよい。初回講義時に紹介する。
参考書として、谷口・松原編『基礎からわかる法学』(成文堂)2,200円を提示する。
その他、必要に応じてプリントを配付する。
参照URL
質疑応答
短時間で対応できる質問は講義の前後で受け付けます。時間のかかる場合は調整をしましょう。
備考
画像
ファイル
更新日付2015/01/19 22:47:11