開講年度2014
科目名頭頸部の基本構造
科目ナンバー
開講学科歯学部歯学科 2002-2014年度入学
(全)開講学科歯学部歯学科 2002-2014年度入学
部門専門  
開講種別秋学期
対象学年6年
担当者池田 やよい
実務経験教員
関連性が高いディプロマ・ポリシー
単位数2
曜日・時限秋学期 火曜日 3時限
秋学期 火曜日 4時限
秋学期 木曜日 3時限
秋学期 木曜日 4時限


コーディネーター
池田やよい
担当講座
解剖学講座、口腔病理学講座、口腔解剖学講座、顎口腔外科学講座、顎顔面外科学講座、冠・橋義歯学講座、歯科放射線学講座、外科学講座
担当者
教授:池田やよい、前田初彦、大野紀和、吉田憲司、小島卓 准教授:久保勝俊、森隆司、小木信美、泉雅浩 講師:高田靖司、植松康、子安和弘、盛口敬一、水谷誠、内海倫也、加藤彰子、佐藤恵美子、杉田好彦、渡邉哲、宮部悟他
授業の概要
(目的)
臨床科目との接点に注目しながら、ヒトの頭頸部の正常な形態や機能および疾患に関連して想定される形態や機能の変化について学ぶことを目的とする。二年生で学んだ解剖学・口腔解剖学の知識をもとにして、頭頸部を中心に解剖実習の授業を行う。
この授業は各科に関連した項目については臨床科目の担当者が指導に当たり、内容を充実することを目指している。
教材(教科書、
参考書等)
教科書
〇「骨学実習の手引き」寺田春水・藤田恒夫著、南山堂
〇「解剖実習の手引き」寺田春水・藤田恒夫著、南山堂
〇「図解解剖学辞典」山田英智監訳、医学書院

参考書
◎「グレイ解剖学アトラス」Richard L.Drake他著、塩田浩平訳、エルゼビア・ジャパン
◎「ネッター解剖学アトラス」Frank H.Netter著、相磯貞和訳、南江堂
◎「プロメテウス解剖学アトラス 解剖学総論/運動器系」坂井建雄/村松讓兒監訳、医学書院
◎「ネッター頭頸部・口腔顎顔面の臨床解剖学アトラス」Neil S.Norton著、前田健康監訳、医師薬出版
◎「ペルンコッフ臨床局所解剖学アトラス第1巻頭部・頸部」佐藤達夫訳、医学書院
◎「グラフィックス フェイス 臨床解剖図譜」Ralf J Radlanski/Karl H Wesker著、下郷和男/瀬戸一郎訳、クインテッセンス出版
講義(実習)
の方法・形式
グループ毎に人体を解剖して観察を行う。
必要機器
メス、ピンセット、ハサミ等の解剖器具、マスク、手袋、帽子、エプロン等のホルマリン防護のための保護具と服装
課題
(定期試験・
レポート試験・
授業内試験)の
フィードバック方法
講義・実習
講義(実習)項目・一般目標(GIO)講義(実習)内容・到達目標(SBOs)・
予習・復習
担当者
1序説
頭蓋骨の構成1(骨学)
頭蓋骨の構成(骨学)
1)顔面骨
 (ア)上顎骨・下顎骨
 (イ)口蓋骨、頬骨、舌骨
2)頬骨弓の構成
3)骨口蓋の構成
4)歯槽隆起
5)頭蓋骨の補強装置系
6)顎関節の構成
頭蓋骨の構成と構造を説明できる。E-2-1)-①
池田やよい他
2頭蓋骨の構成2(骨学)7)翼口蓋窩の構成
8)オトガイ孔、眼窩下孔、眼窩上孔の配列と位置
9)上顎洞と鼻腔
頭蓋骨の構成と構造を説明できる。E-2-1)-①
池田やよい他
3腹側および頸部の皮切
頸部の浅部
腹側および頸部の皮切
頸部の浅部
1)広頸筋の観察
2)外頸静脈、浅頸リンパ節の観察
3)胸鎖乳突筋と頸神経叢の皮枝(大耳介神経、小後頭神経、頸横神経)
咀嚼筋、表情筋、前頸筋の構成と機能を説明できる。E-2-1)-②
頭頸部の脈管系を説明できる。E-2-1)-③
三叉神経と顔面神経の走行と分布および線維構成を説明できる。E-2-1)-④
池田やよい他
4頸部の深部頸部の深部
1)舌骨下筋群と頸神経ワナ
2)斜角筋、頚神経叢、横隔神経、腕神経叢
3)総頸動脈、内頸静脈、迷走神経、深頸リンパ節の観察
4)外頸動脈の分枝
5)甲状腺、上皮小体
咀嚼筋、表情筋、前頸筋の構成と機能を説明できる。E-2-1)-②
頭頸部の脈管系を説明できる。E-2-1)-③
三叉神経と顔面神経の走行と分布および線維構成を説明できる。E-2-1)-④
池田やよい他
5背部の皮切と背部浅層背部の皮切と背部浅層
1)背部の浅層を構成する筋と聴診三角、腰三角
2)僧帽筋、頭板状筋、頭半棘筋
3)大後頭神経、小後頭神経
4)後頭下筋群、後頭下三角、椎骨動脈の確認
咀嚼筋、表情筋、前頸筋の構成と機能を説明できる。E-2-1)-②
頭頸部の脈管系を説明できる。E-2-1)-③
三叉神経と顔面神経の走行と分布および線維構成を説明できる。E-2-1)-④
池田やよい他
6顔の浅層(右側)
副交感神経節と唾液腺
胸部内臓
顔の浅層(右側)
副交感神経節と唾液腺
1)表情筋の観察
2)顔面動・静脈の経過とその分枝
咀嚼筋、表情筋、前頸筋の構成と機能を説明できる。E-2-1)-②
頭頸部の脈管系を説明できる。E-2-1)-③
三叉神経と顔面神経の走行と分布および線維構成を説明できる。E-2-1)-④
3)耳下腺神経叢と顔面神経の分枝
4)頬脂肪体
5)耳下腺と耳下腺管
6)耳神経節と耳介側頭神経、耳下腺
・頸部の脈管、神経の走行について理解を深め、頭頸部疾患、治療および症候との関連性を解説する。
・耳下腺疾患と同部の臨床解剖について解説する。
7)顎下神経節と顎下腺、舌下腺
・唾液腺に関する神経節と唾液腺疾患について解説する。
舌の構造と機能を説明できる。E-2-2)-②
唾液の性状と役割を説明できる。【構成成分とその機能を含む。】E-2-2)-④
8)側頭筋の観察
胸部内臓
1)肺
2)縦隔
3)気管と気管分岐部
4)心臓の観察
5)大動脈弓とその分枝
6)迷走神経と反回神経
7)鎖骨下動脈とその分枝
8)肺疾患の肉眼的病変
9)胸部食道の位置
肺の構造と機能を説明できる。【内呼吸、外呼吸および呼吸運動の機序とその調節系を含む。】C-2-3)-(7)-②
10)胸管の観察
池田やよい他
7顔の浅層(左側)
副交感神経節と唾液腺
顔の浅層(左側)
副交感神経節と唾液腺
1)表情筋の観察
2)顔面動・静脈の経過とその分枝
3)耳下腺神経叢と顔面神経の分枝
4)頬脂肪体
5)耳下腺と耳下腺管
6)耳神経節と耳介側頭神経、耳下腺
7)顎下神経節と顎下腺、舌下腺
8)側頭筋の観察
咀嚼筋、表情筋、前頸筋の構成と機能を説明できる。E-2-1)-②
頭頸部の脈管系を説明できる。E-2-1)-③
三叉神経と顔面神経の走行と分布および線維構成を説明できる。E-2-1)-④
池田やよい他
8脳の観察
腹部内臓、骨盤内臓
脳の観察
1)脳の区分
2)脳クモ膜、脳軟膜、脳硬膜
3)脳神経根
4)脳の血管
5)頭蓋内血腫の位置
6)脳出血、脳梗塞の病態
7)三叉神経節の観察
脳神経の種類、走行、線維構築および支配領域を説明できる。C-2-3)-(5)-①
脳と脊髄の基本的構造と機能を説明できる。【主要な自律機能(呼吸、循環、体温)の調節中枢の働きを含む。】C-2-3)-(5)-④
腹部内臓、骨盤内臓
1)胃、小腸、大腸、肝臓、膵臓、腎臓
2)卵巣、子宮、膀胱、前立腺
3)胆汁と膵液の流れ
4)消化器系疾患の切除、ならびに再建
前田初彦他
9咽頭
喉頭
頸部の深層
咽頭
1)咽頭後壁と舌咽神経
2)咽頭収縮筋、咽頭挙筋
3)咽頭の内景と舌根部の観察
4)ワルダイエルの咽頭輪
消化管(咽頭、食道、胃、小腸、大腸)の基本構造と機能を説明できる。【腸管平滑筋の特徴、消化液、消化管ホルモンの機能を含む。】C-2-3)-(6)―①
喉頭
1)喉頭筋の種類と作用
2)喉頭軟骨の種類と位置関係
気道系(鼻腔、副鼻腔、咽頭、気管、気管支)の構造と機能を説明できる。C-2-3)-(7)-①
頸部の深層
1)頸部の交感神経幹(上頸神経節、頸胸神経節)
池田やよい他
10舌骨上筋群
心臓
舌骨上筋群
1)舌骨上筋群の種類と起始、停止
2)顎下三角と顎下腺、オトガイ下三角
3)舌骨上筋の支配神経
咀嚼筋、表情筋、前頸筋の構成と機能を説明できる。E-2-1)-②
心臓
1)心臓の構造と心筋の走行
2)房室弁、動脈弁の観察
心臓の機能と構造を説明できる。【心臓の刺激(興奮)伝導系、心筋の特徴、標準的心電図波形および心音を含む。】C-2-3)-(3)-①
池田やよい他
11咀嚼筋と下顎管
舌下神経と舌動・静脈
咀嚼筋と下顎管
1)咀嚼筋の種類と起始、停止
2)咀嚼筋と下顎の動き
3)咀嚼筋と触診
4)下顎管と補綴臨床
5)咀嚼筋の支配神経の確認
6)下顎管と下歯槽神経、下歯槽動・静脈の確認
7)オトガイ孔の確認
舌下神経と舌動・静脈
1)舌下神経の確認
2)舌動・静脈の確認
咀嚼筋、表情筋、前頸筋の構成と機能を説明できる。E-2-1)-②
頭頸部の脈管系を説明できる。E-2-1)-③
池田やよい他
12顎関節と側頭下窩顎関節と側頭下窩
1)顎関節の構造
2)関節円板の形と厚さ
3)外側翼突筋と関節円板、関節包
4)顎関節周辺の靭帯
5)顎動脈とその分枝
6)舌神経と鼓索神経
顎関節の構造と機能を説明できる。E-2-1)-⑤
前田初彦他
13口腔口腔
1)補綴臨床と口腔の解剖学的指標
2)上顎の解剖学的指標の確認
3)上顎の解剖学的指標と義歯の設計
4)下顎の解剖学的指標の確認
5)下顎の解剖学的指標と義歯の設計
6)舌と味覚:舌乳頭の確認
7)唾液腺と唾液の働き:大唾液腺とその排泄管の開口部位
口唇・口腔粘膜の特徴を部位ごとに説明できる。【口唇・口腔感覚の特徴を含む。】E-2-2)-①
舌の構造と機能を説明できる。
E-2-2)-②
唾液腺の構造と機能を説明できる。【分泌調節を含む。】E-2-2)-⑤
大野紀和他
14副鼻腔と翼口蓋窩1)副鼻腔
2)上顎洞の形と広がり
3)上顎神経と翼口蓋神経節
・副鼻腔の臨床的意義、副鼻腔疾患について症例を供覧して解説する。
頭蓋骨の構成と構造を説明できる。E-2-1)-①
大野紀和他
15試験頭頸部領域の構造を総復習する。池田やよい他
留意事項
〇実習の師であるご遺体には礼意をもって接すること。
〇限られた時間内に実習をスムーズに進行させるために怠りなく予習、復習を行うこと。
〇実習はグループ単位で進行するため、欠席、遅刻、早退は班のメンバーに迷惑となるので注意すること。
〇実習書、参考書を必ず持参すること。
授業以外の
学習方法
成績評価方法
筆記試験(90%)、実習態度(10%)
参照ホーム
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更新日付2014/08/15 11:32:58