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授業の概要 (目標) | | 現代日本の社会では、公的に承認され、制度化された学校教育など、公教育制度のもとで、ほとんど全ての子どもたちが長期間の教育を受け、学習しています。また近年では、生涯教育・生涯学習機関の整備にともない、一人一人が任意の(自由な)学習機会を得ることも容易な状況となってきました。まさに家庭教育、学校教育、社会教育等による人生の様々なステージを通じて、だれでも、どこでも、いつでも教育サービスを受け、学習できる社会(生涯学習社会)に移行しつつあります。しかし、その一方で、学校教育等への不適応を示す子どもたちの増加、いじめ、非行といった教育病理の深刻化も指摘されています。また、生涯学習社会が個人の主体的な自己革新や自己実現への要求による学習を保障するのではなく、つねに学習することを個人に強いる社会となるならば、私たちの教育や学習へのストレスはより増大していくものと思われます。 本講義の目標は、人間が〈人間らしく生きること〉や人間として〈幸福に生きること〉を援助する行為としての教育や学習という視点から、まず現代日本の教育事象を社会的、制度的に生み出されてきた課題として理解します。そのうえで、<学び続ける存在>として自己の在り方を考える力をはぐくむこととします。 毎回、受講ノートの整理を行って下さい。 |
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授業の内容・ スケジュール | | 1.現代社会と教育病理~本講義を学ぶにあたって~ 2.世界的潮流としての教育改革~世界各国の教育改革~ 3.幼児教育制度の改革①~幼稚園と保育所の違い~ 4.幼児教育制度の改革②~認定こども園~ 5.義務教育制度の改革①~小・中学校連携を考える~ 6.義務教育制度の改革②~義務教育費をどのように負担するか~ 7.高校教育の改革①~高校教育の現状~ 8.高校制度の改革②~新しいタイプの高校~ 9.高等教育制度の改革①~大学の大衆化と多様化~ 10.高等教育制度の改革②~大学改革の進行と大学の差異化~ 11.障がい者と教育①~インテグレーションからインクルージョンヘ~ 12.障がい者と教育②~特別支援教育の現状~ 13.生涯学習社会と学習機会~生涯発達の観点から~ 14.国際化と教育~グローバリゼーションと草の根の国際教育~ 15.教育特区の実践 16.試験~この講義での学習内容の確認~ |
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評価方法 (基準等) | | 定期試験(80%)、小テスト並びに授業参加への積極性(20%)で評価します。 |
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テキスト・ 参考文献 | | 〈テキスト〉篠田弘編『資料でみる教育学ー改革とこころの時代に向けての』(福村出版、2007年、2600円+税)。教育学Ⅰ(春学期、火曜日2時限:井上知則担当)のテキストを継続して使用します。授業では他の資料等も随時配付します。 〈参考文献〉広田照幸監修『リーディングス 日本の教育と社会』(日本図書センター)など、講義で随時指示します。 |
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備考 | | |
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更新日付 | | 2014/08/15 11:32:58 |