開講年度2014
科目名基礎栄養学
開講学科健康栄養学科 2013年度以降入学
(全)開講学科健康栄養学科 2013年度以降入学
健康栄養学科 2012年度入学
健康栄養学科 2008-2011年度入学
部門専門  
開講種別秋学期
対象学年1年
担当者村松 壽子
クラスA
単位数2
曜日・時限秋学期 水曜日 2時限
キャンパス


サブタイトル
摂取した食べ物の中の栄養素が体の中でどのように変化しているのかを理解する。
授業の概要
(目標)
栄養素が人体にとって必須のものであり、その過不足が疾病を引き起こすことが講義の出発点になる。栄養学の歴史上、脚気の発生を防ぐ物質としてビタミンB1が発見されたことの意義は大きい。つづいて摂食の制御、そして栄養素の消化、吸収について理解する。そして、タンパク質、糖質、脂質、ビタミン、ミネラルといった栄養素ごとにその化学的性質、機能、代謝、臓器間移動、他の栄養素との関連などを学ぶ。タンパク質の栄養ではタンパク質の栄養価そしてアミノ酸代謝、尿素の生成について学ぶ。糖質の栄養では、糖質のエネルギー源としての作用が重視され、血糖の調節もポイントとなっている。脂質の栄養では摂取する脂質の量と質の評価、さらにコレステロール代謝の制御も要点となる。ビタミンの栄養そしてミネラルの栄養では、これらの作用様式と欠乏症を詳しく学ぶ。水の出納、電解質の代謝を理解する。エネルギー代謝ではエネルギー消費量と臓器別エネルギー代謝を中心に学ぶ。講義を通してアトウォーター係数、糖質エネルギー比率、アミノ酸スコア、基礎代謝量、呼吸商などの重要な術語の意味を十分に理解する。
授業の内容・
スケジュール
各回の授業の内容とスケジュールを記す。
1.2. 栄養学総論。栄養の概念、栄養と健康・疾患、健康と食生活ついて学ぶ。また、栄養学の歴史を知る。特に、ビタミンB1の発見の意義について学ぶ。五大栄養素の構造と機能について学ぶ。また、摂食行動の調節機序について学ぶ。
3.4. 消化・吸収と栄養素の体内動態。消化器系の構造と機能について学ぶ。管腔内消化とその調節について学ぶ。膜消化・吸収についても主な消化酵素について詳しく学ぶ。次に各栄養素(糖質、脂質、タンパク質、ビタミン、無機質)、それぞれの消化と吸収について学ぶ。また、食物繊維と難消化性多糖類が発酵・吸収という形で代謝され、生体利用されることを知る。
5.6. タンパク質の栄養。タンパク質の栄養価と必須アミノ酸について詳しく学ぶ。アミノ酸とタンパク質の代謝、アミノ酸とタンパク質の代謝調節についても学ぶ。
7.8. 糖質の栄養。糖質の代謝では解糖系、TCA回路とグリゴーゲン代謝等、詳しく学ぶ。糖質の栄養では、糖質はエネルギー源として重要であり、また血糖値維持にも働いている。この糖質代謝障害による疾病(糖尿病等)についても学ぶ。また、食物繊維と難消化性多糖類の生理効果についても詳しく学び、生活習慣病の予防にも効果があることを知る。
9. 中間テスト
10.11. 脂質の栄養。脂質の代謝ではβ酸化について学ぶ。脂質の運搬体であるリポタンパク質の代謝、コレステロールの代謝についても学ぶ。脂質のエネルギー源としての重要性、必須脂肪酸の意義とその生理作用について学ぶ。さらに、脂質の摂取量と脂質摂取の問題点を知る。
12.13.14. ビタミンの栄養。微量栄養素としてのビタミンの構造と生理機能、欠乏症について、水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンに分けて詳しく学ぶ。
ミネラルの栄養。ミネラル(無機質)の種類とその生理機能について詳しく学ぶ。個々のミネラルの栄養所要量と欠乏症を知る。また、水と電解質の代謝を理解する。
15. エネルギー代謝。エネルギー代謝の概念、エネルギー消費量、臓器別エネルギー代謝、エネルギー代謝の測定法について学ぶ。エネルギーの必要量、エネルギー代謝の調節機構等について学ぶ。呼吸商、アトウオーター係数、基礎代謝量の意味を理解する。
評価方法
(基準等)
全得点の80%は期末試験の得点、20%は中間テスト、小テスト(実施する場合)の得点および授業態度とする。これに基づき、大学の基準によって評価する。
テキスト・
参考文献
テキスト:基礎栄養学、健康・栄養科学シリーズ、奥恒行、柴田克己編、南江堂

配布資料あり。
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備考
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更新日付