サブタイトル | | |
|
授業の概要 (目標) | | 現在,英語を母語とする人は4億人近くいるといわれ、世界の共通語に近い存在となっています。しかし、1500年ほど時代を遡ると、「英語」と言えることばはまだ存在しませんでした。つまり、英語は日本語よりも若いことばなのです。また,英語はイギリス土着のことばでもありませんでした。イギリス人と言えば「アングロ・サクソン人」ですが、もともとは現在のドイツの周辺に住んでいた文明とはほど遠い海賊まがいの野蛮民族でした。また、Englishの語源は「アングル人のことば」で、ローカルな言葉です。その当時の「英語」はほとんど現在の英語とは似ても似つかず、現代英語の母語話者にはちんぷんかんぷんです。当時の書物を読むにはネイティブ・スピ-カーにとっても新たなことばを勉強するのと同じくらい大変な努力が必要です。私たちが平安時代の古典を読むのとはわけが違います。つまり、英語はとくにここ1000年のうちに劇的に変化したのです。それと同時に野蛮人のローカルなことばから世界語へと大発展をとげたのです。この授業では、英語のロマンあふれる激動の歴史を学ぶのと同時に、現代英語の「なぜ」を歴史的な観点から解決します。おりにふれて英語そのものの理解を深める工夫もします。 |
|
|
授業の内容・ スケジュール | | 授業は基本的にテキストを中心に進めますが、ほぼ隔週の授業ごとに記入式のプリントを配布し、テキストの内容を補います。また補助資料としてプリントを配布したり,可能なかぎりパワーポイントやCDなどを用います。春学期の授業は次のように進める予定です。
1. 英語の発達通史(春学期の復習) 2. 現代英語から見た英語の発達 3. 発音とスペリングの不一致(1) 黙字の増加 4. 発音とスペリングの不一致(2) 大母音推移① 5. 発音とスペリングの不一致(3) 大母音推移② 6. 発音とスペリングの不一致(4) 大母音推移③+曖昧母音の発達 7. 発音とスペリングの不一致(5) 子音の変化 8. 現代英文法から見た英語の発達(1) 冠詞の発達 9. 現代英文法から見た英語の発達(2) 代名詞の格 10.現代英文法から見た英語の発達(3) 助動詞の発達 11.現代英文法から見た英語の発達(4) 未来表現・進行形の発達 12.現代英文法から見た英語の発達(5) その他 13.アメリカ英語の発達(1) 14.アメリカ英語の発達(2) 15.まとめ |
|
|
評価方法 (基準等) | | 授業への取り組み(40%)とレポートまたは試験(60%)で評価します(%は目安です)。試験は定期試験または小テストを実施します。詳しくは最初の授業で説明します。 |
|
|
テキスト・ 参考文献 | | 寺澤 盾著 『英語の歴史―過去から未来への物語』 中央公論社。 |
|
|
参照ホーム ページ | | |
|
備考 | | |
|
画像 | | |
|
ファイル | | |
|
更新日付 | | 2014/08/15 11:32:56 |