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授業の概要 (目標) | | この授業は「ボールペン」を中心に展開する学問横断型リレー講義です。私たちが普段、何気なく使っているボールペンですが、ボールペンをネタにして何か話をするように言われたら、皆さんは何を思い浮かべますか。私たち教員はボールペンについて、それぞれ違ったことを考えました。例えば、インクには油性・水性・ゲルがあるのはよく知られていますが、実は「DNAインク」というものが存在します。講義は、一見すると無関係に見えるボールペンとDNAの話からスタートします。「なめらかな書き心地」というキャッチコピーは、ボールペンの宣伝でよく使われますが、書き心地とは一体何なのでしょう。「使いやすい・書きやすい」ボールペンは誰でも同じものなのでしょうか。そもそも皆さんは「ボールペンとは何か?」という問に答えられますか。インクが切れて使えないボールペンは、ボールペンと呼べるでしょうか。 このように自然科学・人文科学・社会科学といった様々な角度からボールペンを見つめたときに、その向こう側に見えることは、多種多様です。同時に逆の見方をすれば、その多様な学問はボールペンというものによって融合させることが可能である、ということができるかもしれません。この講義ではボールペンを話のネタに、学問の多様性と融合の可能性について、皆さんに伝えていけたらと思っています。ボールペンをめぐる知的冒険を、一緒に楽しみましょう。 |
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授業の内容・ スケジュール | | この授業では、生物学(遠藤)、心理学(菅)、哲学(岩佐)と専門が全く異なる3名の教員が、それぞれ得意とする切り口からボールペンについて講義します。 授業のスケジュールは以下の通りです。 第1回 イントロダクション(全担当教員) 第2回 顕微鏡で見るボールペン(遠藤) 第3回 ボールペンの付加価値としてのDNAインク(遠藤) 第4回 DNAインクはDNAのもつ個人差を利用する (遠藤) 第5回 DNAインクで生体認証をする仕組み(遠藤) 第6回 ボールペンのイメージ:商品イメージと販売戦略(菅) 第7回 「使いやすい」ボールペンとは?:人間工学に基づく評価(菅) 第8回 1本100円は高い?安い?:ボールペンの適正価格(菅) 第9回 1本でも多く売るには:売り場・広告・口コミに隠された秘密(菅) 第10回 透明ボールペンはボールペン?-ボールペンの哲学(岩佐) 第11回 ボールペンって何?-国語辞典の定義から(岩佐) 第12回 自分でボールペンを定義してみよう!(岩佐) 第13回 たかがボールペン、されどボールペン…(岩佐) 第14回 ボールペンを使って作業をしてみよう(全担当教員) 第15回 あなたが考える「ボールペン」とは?(全担当教員) |
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評価方法 (基準等) | | 各担当教員の授業最終回に授業内容をまとめるレポートを課します。担当教員は3名ですので、レポートを3回提出してください。レポート3回分の総合点数で成績の評価をします。レポートが一人分でも欠けた場合は、失格となります。 なお、授業回数の1/3(5回)を超えて欠席した受講生は失格となります。妥当な理由のない遅刻、中抜け、早退も欠席扱いにしますので、十分に注意してください(公共の交通機関の遅れ、長期療養などは考慮します)。 |
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テキスト・ 参考文献 | | テキストは使用しません。参考文献は講義中に適宜指示します。 |
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参照ホーム ページ | | |
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備考 | | 授業中は、受講者に大学生として適切な振る舞いを求めます。ノートや筆記具の不携帯、携帯電話の操作、帽子やサングラスの着用、居眠り、私語等には厳しく対処します。
<連絡先等> 教員代表者:遠藤(4号館3階生物学教室) (そのほかの担当教員のオフィスアワーと研究室は、授業開始時に連絡します) |
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