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授業の概要 (目標) | | 気候の冷涼化や所領の細分化・複雑化など行き詰まりつつあった日本社会に、モンゴル帝国の大軍が襲来しました。この国難への対応である公武政権の徳政は神国思想の高揚と広範な所領回復運動を生み出しますが、一方では新たな秩序から排斥された悪党や所有権争いが続発、社会は混迷を深めていきます。秩序から排斥された存在をも結集させて後醍醐天皇は倒幕に成功しますが、自身の新政も挫折します。以後の南北朝の対立を通して「日本民族」はその性格をさらに大きく変えていきます。本講義では鎌倉中後期~南北朝の社会変化を学ぶことを通して、「日本民族」形成に関する知識を獲得、日本文化への理解がすすむことを目的とします。 |
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授業の内容・ スケジュール | | 講義形式。スケジュールは以下のとおり。
1.はじめに―「元寇」「神風」史観の再考
第一部 モンゴル帝国の出現と拡大 2.モンゴル帝国の成立―中央アジア世界とチンギス出現 3.モンゴル帝国の展開―フビライの時代 4.モンゴル帝国と高麗―高麗王と武人政権・三別抄
第二部 蒙古襲来※ 5.蒙古襲来前夜―フビライ・高麗の遣使と執権北条時宗 6.文永の役―陸上戦闘の実相 7.弘安の役―モンゴルと日本の海上兵力 8.蒙古襲来―神仏の戦い 9.継続する恐怖―「蒙古襲来」と列島社会 ※『蒙古襲来絵詞』や発見された沈没船など、美術・考古資料も参照します。
第三部 神領興業令と「神国」誕生 10.蒙古襲来と得宗専制の強化 11.安達泰盛と弘安徳政 12.神領興行と伊勢神宮・宇佐八幡宮―「神国」の誕生 13.「神国」形成の民衆運動 14.「神国」と「悪党」―社会秩序からの被排斥者
15.おわりに―後醍醐天皇と建武政権 |
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評価方法 (基準等) | | |
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テキスト・ 参考文献 | | 【テキスト】 なし 【参考書】 下記のほかに講義でも紹介するので参照してほしい。 網野善彦『蒙古襲来』小学館 2000.10 ¥1,050 【210.4/0939】一般向け 海津一朗『神風と悪党の世紀―南北朝時代を読み直す』講談社 1995.3 ¥663 品切だがコンパクトで内容豊富、絶好の入門書 |
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参照ホーム ページ | | |
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備考 | | 授業中の私語・携帯電話の操作は厳禁です。 疑問があれば講義中・後に気軽に質問してください。質問用紙も用意します。 |
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更新日付 | | 2014/08/15 11:32:49 |