開講年度2014
科目名統計学Ⅱ
開講学科グローバル英語学科 2011-2012年度入学
(全)開講学科宗教文化学科 2014年度以降入学
宗教文化学科 2013年度入学
宗教文化学科 2008-2012年度入学
歴史学科 2013-2014年度入学
歴史学科 2002-2012年度入学
国際文化学科 2013-2014年度入学
国際文化学科 2011-2012年度入学
日本文化学科 2013年度以降入学
日本文化学科 2004-2012年度入学
グローバル英語学科 2013年度以降入学
グローバル英語学科 2011-2012年度入学
国際文化学科 2007-2010年度入学
商学科 2013年度以降入学
商学科 2007-2012入学
ビジネス情報学科
グローバル英語学科 2007-2010年度入学
経営学科 2013年度以降入学
経営学科 2007-2012年度入学
現代企業学科 2008年度以降入学
経済学科 2013年度以降入学
法律学科 2013年度以降入学
法律学科 2007-2012年度入学
現代社会法学科 2013年度以降入学
現代社会法学科 2007-2012年度入学
心理学科 2013年度以降入学
心理学科 2010-2012年度入学
健康科学科 2013-2014年度入学
健康科学科 2010-2012年度入学
健康栄養学科 2013年度以降入学
健康栄養学科 2012年度入学
健康栄養学科 2008-2011年度入学
部門教養  
開講種別秋学期
対象学年1年
担当者岡田 朋子
クラス
単位数2
曜日・時限秋学期 火曜日 1時限
キャンパス


サブタイトル
基礎からの統計学入門
授業の概要
(目標)
統計学の基礎を学び,実務に役立てられるような知識を身につけることがこの授業の目的です.

数学やコンピュータの基礎知識を仮定しないで,主にSPSSを使って統計の基礎を学習します.

SPSSとはIBMの統計解析ソフトウェアであり,これを使えばエクセルを使って統計の計算をするよりも,かなり楽に統計解析を行うことができます.平均や分散などの計算がクリックひとつでできてしまい気楽に使うことができ,とりあえず求めてみる,ということもできます.そのことが,用語の定義の理解や実際の問題での使い道の理解も助けてくれます.

データの入力方法,グラフの作り方から始めて,平均や分散,標準偏差などを求めたり,度数分布表を作ったり,簡単な統計解析を行います.

理由や意味を理解しないまま,ただ解くだけの問題演習をするのではなく,統計学の用語の表す意味がどんなことかや,実際にその概念がどのように使われているかを考察します.
日常的な例を使って十分概念を説明してから定義や問題を考えていきます.
たとえば,各都市の月別平均気温から,年平均,分散,最大値,最小値を求め,気温のばらつきが一番大きい都市と一番小さい都市を求めたり,テストの点数と分散を見て成績がいいのは誰かということを考えることによって偏差値の概念を理解したりします.

また,2変量のデータについて散布図を描いたり,相関係数,回帰直線を求めたりして,その相関関係を明らかにします.

毎回受講生の知識や理解度を確認して,それに応じて次の授業内容を考えるつもりです.
授業の内容・
スケジュール
1. 授業内容の具体的な説明.

2. SPSSを起動する.
データを入力する.
変数名を入力する.値ラベルを利用する.数値を入力する.ケースを挿入する.変数を挿入する.
データを保存する.(以上PC)

3. SPSSでデータを入力する問題.(以上PC)
2点間の距離とその2乗を求める.直線上の2点間の距離の表現を3通り考える.

4. SPSSでいろいろなグラフを描く.
レガシーダイアログで棒グラフを描く.棒グラフのところで各ケースの値を選択して変な棒グラフを作ってみる.各ケースの値を選択すると正しい棒グラフが描ける場合を考える.グループごとの集計と各ケースの値の違いを理解する.
レガシーダイアログで箱ひげ図とエラーバーを作成する.
図表ビルダーでグラフを描く.グラフボードテンプレートでグラフを描く.(以上PC)
トリム平均とは何か.トリム平均を求める問題.

5. SPSSで棒グラフ,円グラフを描く問題.(以上PC)
2点間の距離とデータのばらつきとの関係とは何かということを考える.データが2個の場合,データが3個の場合.
平均偏差とは何か.平均偏差を求める問題.

6. SPSSで度数分布表とヒストグラムを作る.
レガシーダイアログでヒストグラムを作る.度数分布表の作り方.他の変数への値の再割り当てを使って度数分布表を見やすく作りなおす.(以上PC)
データと平均との距離を測るときの2つの方法について考える.データの変動とは何か.1個あたりのデータの変動,分散とは何か.データの変動,分散を求める問題.

7. SPSSで度数分布表とヒストグラムを作る問題.(以上PC)
標本分散とは何か.分散と標本分散を求める問題.

8. SPSSで基礎統計量を求める.
基礎統計量とは何か.
記述統計を利用して,平均値,合計,標準偏差,分散,範囲,最小値,最大値,標準誤差,尖度,歪度を求める.
探索的を利用して,平均値の95%信頼区間,5%トリム平均,中央値,4分位範囲も求める.
エクセルを使って,東京,シンガポール,ソウル,カイロの各都市の月別平均気温から,年平均,分散,最大値,最小値を求め,気温のばらつきが一番大きい都市と一番小さい都市を求める.(以上PC)
分散,標本分散の簡単な求め方.分散,標本分散を求める公式を考える.その公式を使って,分散,標本分散を求める問題.

9. SPSSで平均値,分散,標準偏差,標準誤差を求める問題.(以上PC)
標準偏差の意味.標準偏差と標本標準偏差を求める問題.

10. SPSSで2変量データの相関係数を求める.
相関を調べてみる.レガシーダイアログで散布図を描く.散布図と相関係数の間の関係を考察する.
SPSSで散布図を作成し,相関係数を求める問題.(以上PC)
データの標準化の定義.データを標準化する問題.

11. SPSSでデータを変換する.
変数の計算でデータを標準化する.データの値の再割り当てをする.データを選択する.データを大きさの順に並べ替える.(以上PC)
標準化したデータの平均は0,標準偏差は1になる理由を考える.各データに定数をかけると標準偏差はどう変化するか考える.
各データの平均と標準偏差,各データから平均を引いたデータの平均と標準偏差,その各データを標準偏差で割ったデータの平均と標準偏差を求める問題.

12. SPSSでデータを標準化し,値を再割り当てし,データを抽出し,データを並べ替える問題.(以上PC)
偏差値とは何か.成績がいいのはどちらか.偏差値を求める問題.

13. SPSSで回帰直線を求める.
2変量データの散布図を描いてみる.散布図から相関関係を読み取り,相関係数を求めてみる.回帰直線とは何か.回帰直線を求める.
回帰直線の式を求める問題.(以上PC)

14. SPSSで時系列データをなめらかにする.
折れ線グラフを描く.3項移動平均,5項移動平均をしてグラフの折れ線をなめらかにする.
指数平滑化で明日を予測する.
SPSSで3項移動平均,5項移動平均のグラフを作成する問題.(以上PC)

15. 今までのまとめ.問題演習.
評価方法
(基準等)
授業中に出題する問題の解答やSPSSで作成した課題などを毎回提出し,その評価の合計で総合評価する.
テキスト・
参考文献
テキスト: SPSSでやさしく学ぶ統計解析 石村貞夫,石村友二郎 著 (東京図書)

参考文献: やさしく学べる統計学 石村園子 著 (共立出版)

上記の参考文献はやさしく具体的に解説が書かれていて,数式の展開も丁寧に行っているので,自習書として活用すれば授業の予習,復習に役立ちます.また,すべての練習問題には解答がついているので,授業外で数多くの例題,練習問題を解けば,授業内容をより深く修得することができます.
参照ホーム
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備考
受講者数調整科目で,調整人数は50です.

問い合わせ:tomoko@dpc.agu.ac.jp
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更新日付2014/08/15 11:32:58