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授業の概要 (目標) | | 現代、地球上で支配的な言語は英語であり、グローバル・スタンダードと言いながら、実はアメリカン・スタンダードが支配的であります。何の反省もなく、この状況を受け入れればよいという意見もあるかもしれませんが、外国語は英語だけ、加えてアメリカ的価値観さえ学べばよしというのでは、大学ではないと私は考えます。 この授業の目的は、バランス感覚を身につけること、すなわち、地球上には英語以外の言語もあり、アメリカ的な制度や価値観以外の制度や価値観もあることを知ることです。したがって、アメリカ(そして日本)と比較しながら、フランス(さらにEU諸国)について考えることが、中心テーマです。そしてこのことを念頭に置いて、フランスの地理・歴史に目を向けるとともに、フランス語という言語(フランス語の習得ではない)についても学びます。かつて某自治体の長だった人が、「フランス語は数を勘定できない言葉だから国際語として失格しているのもむべなるかな....。」と言って問題になったことがありますが、フランス語という言語について考える際に、この暴言を手掛かりにするとともに、この暴言の意味することについても考えてみたいと思います。
この科目は、本来フランス語の履修とセットになっており、第二外国語としてフランス語を履修している方が履修するのが望ましいのですが、名城公園キャンパスでは開講科目に制限があるため、他の言語を履修されている方も自由に受講できます。但しこの授業は、時間割表には「未修得者」の表記がありませんが、「~文化事情」の単位未修得者が対象であり、「フランス文化事情」の単位を取得できた方は、「フランス文化事情」のみならず、他の言語の文化事情も受講することはできません。 |
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授業の内容・ スケジュール | | この授業の具体的内容は、以下のとおりです。 この科目は講義科目ですが、一方通行の講義で終らせたくはありません。そのために、能動的作業として、授業中 (および授業外) の提出物を課します (授業のまとめ、小テスト等)。したがって、できる限り授業には欠席しないようにしてください。
0. 授業のためのガイダンス 1. フランスの地理 (地勢, 人口の変遷と人口構成, 農業国フランス 等) 2. フランスの歴史 (フランス革命とフランス人権宣言, フランス植民地帝国 等) 3. フランスの政治システム (大統領制、上院・下院、地方自治 等) 4. フランス語の歴史とフランス語圏 (語族・語派、フランス語と英語 等) 5. フランス語はどんな言語 ? (フランス語の数の数え方、国際語としてのフランス語 等) 6. EU について (形成の歴史、 形成の目的、拡大と現状 等) 7. アメリカと EU あるいはフランス (市場原理主義と文化的特例、多言語主義 等) 8. フランスにおける日本文化の受容 ~日本マンガの場合~ (日本マンガとBDの違い、日本マンガ 受容の歴史と現状 等) |
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評価方法 (基準等) | | 春学期試験 : 60%、提出物・小テスト : 30%、受講態度 : 10% |
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テキスト・ 参考文献 | | 教材は主にプリントを準備します。したがって、教科書として購入していただくものはありませんが、ノートは準備してください。
【参考図書】 関岡英之 : 『拒否できない日本』 (文藝春秋) 原田武夫 : 『仕掛け、壊し、奪い去るアメリカの論理』(ブックマン社) 堤 未果 : 『(株)貧困大国アメリカ』(岩波書店) |
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参照ホーム ページ | | |
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備考 | | 私から受講者のみなさんに連絡する必要がある場合、WebCampusの伝言機能を使って連絡しますので、WebCampusの「e-mailサービスの設定」(特に携帯電話)をお願いします。 |
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更新日付 | | 2014/08/15 11:32:55 |