開講年度2014
科目名(◆:実務経験のある教員による
      授業科目)
生物物理学
科目ナンバー
開講学科医療薬学科6年コース 2006-2010年度入学
(全)開講学科医療薬学科6年コース 2011-2014年度入学
医療薬学科6年コース 2006-2010年度入学
部門専門  
対象学年3年
開講種別春学期
曜日・時限・教室春学期 月曜日 2時限 204
単位数1
必修・選択必修
授業形態講義
担当者(所属講座)
使用言語
最も関連のあるディプロマポリシー
項目


授業の概要
 生体の機能や医薬品の働きが三次元的な分子間相互作用によって支配されていることを理解する。生体分子(生体高分子、生体超分子)の立体構造、生体分子が関与する相互作用の物理的性質、および、それらを解析する手法に関する基本的知識と技能を修得する。熱力学の三つの法則を復習しつつ、蛋白質・核酸の立体構造と機能、生体膜の立体構造(動的構造・能動輸送)、分子認識と分子間相互作用(抗原抗体反応・薬物と受容体・情報伝達)、生体運動とエネルギー変換(筋収縮・化学力学エネルギー変換・電子伝達)等の理解を通して生体分子の立体構造とそれらの動的相互作用、医薬品の生体への相互作用に関する基本的知識について具体例を通して修得する。また、医療薬学との接点を理解するため、プリオン蛋白質(狂牛病)の特性とアルツハイマー病との関連、遺伝子診断とオーダーメイド医療およびRNA干渉についての知識を修得ししつ、先端技術であるポジトロンエミッション・トモグラフィー(PET)や磁気共鳴画像(MRI)による診断法の知識と技術を修得する。さらに、生物物理と医療薬学との関連について、各種先端医療の知識と技術を修得する。
授業の到達目標
準備学習(予習・復習など)
授業計画
授業の内容SBOコード
1序論、DNA二重らせん構造の発見と核酸の分子構造について修得する。C3,C6
2分子構造と分子間相互作用の基礎、量子力学の起源、分子間および分子内の力、非共有結合相互作用等について修得する。また、熱力学の三つの法則について復習する。C3,C6
3蛋白質の立体構造と機能、ヘモグロビンと赤血球、協同的相互作用と反協同的相互作用、蛋白質の立体構造研究に対する英国ケンブリッジ大学の貢献等について修得する。C3,C9
4生体膜の構造と特性、脂質分子、脂質二重層、およびその動的構造と相転移等について修得する。C3,C9
5水チャネルとイオンチャネル、浸透圧、細胞膜の分子チャネル、腎臓と水チャネル、アクアポリン、カリウムチャネル等について修得する。C3,C9
6G蛋白質共役型受容体の機能解明の研究について学修し、G蛋白質共役型受容体が医薬品受容体の半数にも達していることを説明し、創薬研究の中心になっていることと細胞センサーの概念について学修する。C3,C9
7一酸化窒素の薬理学、一酸化窒素の生体機能の解明、フリーラジカル等について修得する。C3,C9
8化学反応速度と遷移状態、迅速反応、フェムト秒分光学、速度式、反応次数、反応機構と速度式、温度依存性、遷移状態理論等について修得する。C2,C3
9免疫系と神経系のクロストーク(相互作用)、接着分子の相互作用、液性因子の機能等について修得する。C3,C10
10プリオン蛋白質(狂牛病)とアルツハイマー、ならびに、関連蛋白質の分子構造と分子間相互作用等について修得する。C3,C9
11先端医療と電磁波、陽電子、ポジトロンエミッショントモグラフイー(PET)、磁気共鳴画像(MRI)等について修得する。 C2,C14C2,C14
12(a)ナノ粒子、ナノ遺伝子ベクター等について先端技術の現状と将来展望について修得する。同時(b)RNA干渉とその展開についても十分な知識を修得する。C1-C3
13生物物理学と物理系薬学のまとめ、および非共有結合相互作用の生命科学における重要性について総括して理解する。C1-C3
授業の方法・方略
 口述講義を中心とした一方向からの学修ではなく、学生が能動的に自分の学修を取り込めるように、双方向からの学習法に取り組む。また、生物物理学の多様な視点、最先端の研究、先端医療への貢献等に積極的に取り組む力の育成を行う。
成績評価及び
フィードバック方法
成績評価方法 期末試験(90%)、小テスト(10%)
教科書
教材(教科書):バイオサイエンスのための物理化学(東京化学同人)
参考書
オフィスアワー
出席状況(3分の2以上必須)
参照ホーム
ページ
画像
ファイル
更新日付2014/08/15 11:32:56