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授業の概要 (目標) | | 博物館展示論では、人文系博物館(歴史博物館、郷土資料館、歴史資料館、美術館等)での文化財の取り扱い方と展示技術や気をつけておきたい心得について述べることとする。 人文系博物館で展示する素材は、文書、書、書籍、絵画、彫刻、工芸品-陶磁器・漆製品・金属工芸品・刀剣・甲冑・織物-、民俗資料-生活道具・衣類など-、考古資料と多岐にわたる。これらは、光に強い陶器類、不用意に光の管理を怠ると劣化してしまう浮世絵などの絵画、湿気に弱い漆、湿気の管理を怠るとさびの出かねない刀剣、とそれぞれに特徴をもっている。また、仏像は本尊として信仰の対象であるから、借り出すに当たっては檀家などにきちんと説明する必要がある。展示においては、これらの特性に留意しながら観覧に供しなくてはいけない。展示するモノは教育・教養の材料である一方、後世に今の状態を保って伝えなくてはならない文化財であることを肝に銘じなければならない。 講義では、こうした点をそれぞれについて述べていく。 |
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授業の内容・ スケジュール | | 1 博物館の建物と部屋-搬入口・整理室・収蔵庫・展示室- 2 文化財の種類と特性-光・湿度・ほこりとの関係- 3 文化財の取り扱い方と台帳-服装と道具、記録することの大事さ- 4 展示の道具-ケース、展示台、矢筈、自在、卦算、テグス、薄様など- 5 展示品の選定と図面、展示品目録 6 展示の仕方-絵画(日本画、仏画)- 7 文書、書と書籍の形-巻子、冊子の装丁のいろいろー 8 展示の仕方-文書、書と書籍- 9 寺院・神社の資料と借用する際の約束事 10 展示の仕方-仏像、金工品など- 11 展示の仕方-陶器の展示- 12 写真パネル、文字パネル、音声のありかた 13 考古資料の展示-さわれる展示について- 14 展示品の撤収と文化財の現状確認、しまい方 15 借用品を元通りに返すということ |
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評価方法 (基準等) | | |
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テキスト・ 参考文献 | | 佐々木利和他『博物館展示論』(NHK出版、2012年) |
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参照ホーム ページ | | |
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備考 | | |
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更新日付 | | 2014/08/15 11:32:57 |