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授業の概要 (目標) | | (講義の概要) まず健常者の自立を発達心理学的に考察し、自立について考えてゆく。そのうえで、健常者の自立の道筋が分かったとしても、肢体不自由者の自立を考えるとき、肢体不自由者の障害の故に、その道筋がそのまま当てはまるわけではないことを理解する。そのため、まず、肢体不自由者の障害の病理、心理を理解することにより肢体不自由者がぶつかる自立への障碍を理解する。他方、社会におけるノーマライゼーション概念の普及や障害者のQOLに対する理解の進展なども学ぶ。以上の知識を基にして肢体不自由者における真の自立の意味を理解をはかる。 肢体不自由者の自立のための活動には、障害による機能の不自由を軽減する活動とともに、障害をもっているという条件下で自立するための活動があることを考えなければならない。さらに、肢体不自由者への自立の援助は彼らのニーズを尊重するものでなければならない。これらを統一的に理解するために、自立への援助をエンパワーメントの観点か考えてゆく。主として養護学校で行われているエンパワーメントを紹介するとともに、学校卒業後の社会生活におけるエンパワーメントについても考える。 障害者の自立を考える時には、発達的視点とともに福祉の視点が必要である。福祉の視点については適宜織り込んでゆく。 (到達目標及びテーマ) 肢体不自由者の自立が究極的にはより良く生きることへの意志と判断の自由であることを理解し、肢体不自由のエンパワーメントが援助の基本であることを理解する。 |
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授業の内容・ スケジュール | | 1.1)本講義の目標 2)肢体不自由についての概説的理解 3)重複障害について 2.健常者の自立の過程(発達心理学的理解) 3.肢体不自由者の病理・心理 ―自立理解の基礎I 4.肢体不自由者の病理・心理 ―自立理解の基礎II 5.肢体不自由者を取り囲む環境、1)コミュニティーで生きる 2)ノーマライゼーション、3)QOL 6.肢体不自由者の自立とは(CIFの考え方) 7.エンパワーメントとは 8.肢体不自由児・者のエンパワーメント 9.肢体不自由児の自立活動I 1)健康の保持 2)心理的安定 10. 肢体不自由児の自立活動II 3)身体の動き 11. 肢体不自由児の自立活動III 4)環境の把握 5)コミュニケーション 12. コミュニティーで生きる肢体不自由者のエンパワーメント 13. エンパワーメント的動作訓練の使い方 14.指導案にみる肢体不自由児の自立活動 15. 全体のまとめ ―生涯発達としての自立― |
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評価方法 (基準等) | | 成績は試験によって決定するが、きちんと受講していないとよい成績は上げられないであろう。 |
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テキスト・ 参考文献 | | 教科書は特には指定しない。必要に応じてプリントを配布する。参考書は授業中に指示する。 |
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更新日付 | | 2014/08/15 11:32:56 |