開講年度2014
科目名教育の機会均等Ⅰ
開講学科総合政策学科 2008-2012年度入学
(全)開講学科総合政策学科 2008-2012年度入学
部門専門  
開講種別春学期
対象学年2年
担当者竹市 良成
クラス
単位数2
曜日・時限春学期 木曜日 2時限
キャンパス


サブタイトル
~アメリカにおける教育の機会均等を考える~
授業の概要
(目標)
 1984年に、わが国では臨教審が発足し、戦後の学校教育制度全般にわたっての検討と21世紀に向けての方策が審議された。これより1年前の83年アメリカでは『危機に立つ国家』が公表されて大きな反響を呼び、教育改革に対する国民的注意が払われることとなった。この日米の教育改革の潮流を端的に要約すれば、日本の場合、あまりにも画一化し、弾力性を失って硬直化しすぎた教育を多様化し、柔軟性や特色を求めようとするのに対し、アメリカは、逆にあまりに多様化し、個別化しすぎて、平凡な「人並みであれば良し」とする凡庸性(mediocrity)の波にのまれた教育に、一定な最低限の基準を確立し、同質性(conformity)や優秀性(excellence)を求めようとしている。この講義は、こうした両国の教育改革論議を背景に踏まえて、主としてアメリカにおける教育の機会均等について考えます。講義のポイントは自由と平等のバランスをどうとるかを考えることです。この講義を受講したことによって①多文化・異文化に関する知識、②論理的思考力、③問題を発見する力等が皆様に身につくことを期待しております。
授業の内容・
スケジュール
1.アメリカにおける人間形成システムの特色
 1-1.アメリカの子ども
 1-2.アメリカの家庭生活
 1-3.ほめる文化
 1-4.個人主義
2.疎外された人間形成システムの実態
3.スプートニク・ショックと人間形成システム
4.イクオリティーをめざす人間形成システム(その理念)
5.イクオリティーをめざす人間形成システム(その試み)
 5-1.学校批判論
 5-2.オールターナティブ
 5-3.「脱学校社会」論
 5-4.フリー・スクール
 5-5.壁のない学校
6.「危機に立つ国家」と人間形成システム
7.「目標2000年-アメリカ教育法」と人間形成システム
8.まとめ ~アメリカにおける教育改革と現時点における効果
評価方法
(基準等)
評価はテストによる。
試験の際、講義ノート参照可とするので、しっかりノートをとること!
評価のポイントは、アメリカにおける教育改革が「自由」と「平等」のバランスをどうしてとろうとしているかを理解することにあります。
テキスト・
参考文献
適時プリントを配布する。
参考文献はテーマに応じて、授業の中で知らせます。
参照ホーム
ページ
備考
・まず守って頂きたい事はベストな教育環境づくりへの協力です。したがって私語等は厳禁します。
・授業内容についての質問や意見は、遠慮なくいつでも私の研究室へ来てください。研究室は12号館6Fです。不在の場合は私の所在をドアに書いておきます。 
画像
ファイル
更新日付2014/08/15 11:32:56