サブタイトル | | 栄養士および管理栄養士をめざす学生のための有機化学 |
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授業の概要 (目標) | | 有機化合物の持つ情報を構造式から汲み取ることができるようになることが、この講義の主目的である。管理栄養士を目指す学生に配慮して、題材は食物成分をできるだけとりあげる。まず元素と電子、そして化学結合の概念を復習する。続いて直鎖の炭化水素としてのアルカンとアルケン、さらに芳香族化合物について学ぶ。構造式の様々な表記法を知る。アルコール性水酸基、カルボキシル基、アルデヒド基、ケト基、アミノ基など代表的官能基とこれを持つ化合物を詳しく学ぶ。官能基の反応性について、求核攻撃など、電子雲の状態と関連付けて理解する。官能基の反応によって生ずるエステル、アミドなどの結合を学ぶ。構造式から、水溶性、脂溶性、紫外線吸収能、可視光吸収能、電荷の様子などの情報が得られることを知る。この情報を基にビタミン、ポリフェノールなどの食品中の有効成分、ふぐ毒をはじめとする毒素、食品添加物、糖質、アミノ酸、脂質、ヌクレオチドの性質について理解する。 |
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授業の内容・ スケジュール | | 各回の授業の内容・スケジュールを記す。 1.2.有機化学とは何か。有機化合物の特性、原子と分子、そして化学結合の概念について復習する。 3.直鎖の炭化水素としてのアルカンとアルケン。構造式の表記法、及び性質を知る。 4.芳香族化合物。構造式の表記法と性質について学ぶ。 5.アルコールとエーテル。アルコールとは水酸基を有する有機化合物であり、食生活にもなじみ深い化合物である。このアルコールの性質、合成、反応について詳しく学ぶ。また、エーテルについても構造と性質について知る。 6.アルデヒドとケトン。アルデヒド基、ケト基は求核攻撃を受けやすいほか反応性に富んでいる。これらの化合物の構造と性質、合成、反応について詳しく学ぶ。 7.カルボン酸とその誘導体。カルボン酸とはカルボキシル基を有する有機酸である。カルボン酸誘導体はタンパク質や脂質の合成や分解を理解するために必要である。これらの構造と性質、反応について学ぶ。 8.アミン。アミンの構造と性質、反応について学ぶ。 9.中間テスト 10.前半のまとめとして、構造式から、水溶性、脂溶性、紫外線吸収能、可視光線吸収能等の情報が得られることを知る。この情報を基にポリフェノール等の食品中の有効成分、ふぐ毒をはじめとする毒素についても理解する。 11.アミノ酸とタンパク質。タンパク質の構成成分であるアミノ酸の構造と種類、性質、ペプチドの合成について学ぶ。さらに、タンパク質の高次構造についても学ぶ。 12.糖質。単糖類、二糖類、多糖類について、それぞれの構造、種類、性質、反応性について学ぶ。 13.14.脂質。油脂とは脂肪酸とグリセリンのエステルであり、脂肪酸には飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸がある。それらの構造と記述法、性質について知る。また、テルペン(βーカロテンを含む)、ステロイドについても学ぶ。 15.ビタミンと核酸。構造について学ぶ。 |
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評価方法 (基準等) | | 全得点の80%は期末試験の得点、20%は中間テスト、小テスト(実施する場合)の得点および授業態度とする。これに基づき、大学の基準によって評価する。 |
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テキスト・ 参考文献 | | テキスト及び配布資料を使用。 テキスト:基礎有機化学、新・物質科学ライブラリー4、大須賀篤弘・東田卓共著、サイエンス社 |
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参照ホーム ページ | | |
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備考 | | |
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更新日付 | | 2014/08/15 11:32:55 |