開講年度2014
科目名音響学・聴覚心理学
開講学科健康科学科 2013-2014年度入学
(全)開講学科心理学科 2013年度以降入学
心理学科 2010-2012年度入学
健康科学科 2013-2014年度入学
健康科学科 2010-2012年度入学
部門専門  
開講種別春学期集中
対象学年2年
担当者吉田 友敬
クラス
単位数2
曜日・時限春学期集中 その他 集中
キャンパス


サブタイトル
言語聴覚士のための音響学
授業の概要
(目標)
 音響学・聴覚心理学では、言語聴覚に欠かせない「音」についての基礎を学びます。「音」は物理現象なので、音を理解するためには物理の知識が必要になります。また、一方国家試験などでは、音響に関する高度な設問がいくつも見られ、音響学・聴覚心理学の分野は、言語聴覚士を目指す人にとって、大きなハードルの一つです。

 この授業では、皆さんの多くが文系出身者であることを考慮し、中学レベルの数理的理解から出発します。また、音響学・聴覚心理学では、音に関する知識だけでなく、実際の音を聴き分けられることがとても大切です。音の名前を知っているだけでなく、その音をイメージできるように、努力してください。

 今までの経験の中では知らなかった世界の知識と思いますので、いたずらに知識を詰め込むよりも、じっくりとよく考えて納得することが結局は一番の近道です。この授業をきっかけに、「音」に興味を持って音の世界を広げていってください。
授業の内容・
スケジュール
音の物理的基礎から、数学的扱い、音響心理、音響音声の分野についてレクチャーします。練習問題を配付しますので、復習に活用してください。

講義計画
(1)授業の概要、波長・周期・周波数、純音
(2)波長と周波数の関係、縦波と横波、進行波と定常波
(3)定常波、弦の振動、開管の共鳴、閉管の共鳴
(4)外耳道・声道の共鳴、オクターブ、うなり、回折
(5)音の強さと音圧、デシベル、対数、デシベルの式
(6)デシベルの計算、デシベルの基準値、フォン
(7)音の種類、スペクトルの意味・実例
(8)フーリエ変換、音の種類とスペクトル、短音、スペクトログラム
(9)音のデジタル化、サンプリング周波数・定理、量子化
(10)音の大きさの知覚、音の高さの知覚
(11)マスキング、臨界帯域
(12)両耳聴、加算・融合、方向知覚、MLD、先行音効果
(13)母音の生成のしくみ
(14)母音とフォルマント、アンチフォルマント、子音とフォルマント遷移
(15)復習とまとめ
評価方法
(基準等)
授業後の筆記試験で評価します。
テキスト・
参考文献
(テキスト) 吉田友敬『言語聴覚士の音響学入門』、海文堂出版、2005年5月、2730円(税込み)
※ テキストは授業で常に使用しますので、必ず事前に購入しておくこと。
※テキストは、最新版を入手するようにしてください。
(参考文献)授業内で指示します。
参照ホーム
ページ
1.テキストの解説購入に当たって参考にしてください。
備考
問い合わせ先メールアドレス:
yoshida.tomoyoshi@nagoya-bunri.ac.jp
言語聴覚士必修
画像
ファイル
更新日付2014/08/15 11:32:49