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授業の概要 (目標) | | 音響学・聴覚心理学では、言語聴覚に欠かせない「音」についての基礎を学びます。「音」は物理現象なので、音を理解するためには物理の知識が必要になります。また、一方国家試験などでは、音響に関する高度な設問がいくつも見られ、音響学・聴覚心理学の分野は、言語聴覚士を目指す人にとって、大きなハードルの一つです。
この授業では、皆さんの多くが文系出身者であることを考慮し、中学レベルの数理的理解から出発します。また、音響学・聴覚心理学では、音に関する知識だけでなく、実際の音を聴き分けられることがとても大切です。音の名前を知っているだけでなく、その音をイメージできるように、努力してください。
今までの経験の中では知らなかった世界の知識と思いますので、いたずらに知識を詰め込むよりも、じっくりとよく考えて納得することが結局は一番の近道です。この授業をきっかけに、「音」に興味を持って音の世界を広げていってください。 |
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授業の内容・ スケジュール | | 音の物理的基礎から、数学的扱い、音響心理、音響音声の分野についてレクチャーします。練習問題を配付しますので、復習に活用してください。
講義計画 (1)授業の概要、波長・周期・周波数、純音 (2)波長と周波数の関係、縦波と横波、進行波と定常波 (3)定常波、弦の振動、開管の共鳴、閉管の共鳴 (4)外耳道・声道の共鳴、オクターブ、うなり、回折 (5)音の強さと音圧、デシベル、対数、デシベルの式 (6)デシベルの計算、デシベルの基準値、フォン (7)音の種類、スペクトルの意味・実例 (8)フーリエ変換、音の種類とスペクトル、短音、スペクトログラム (9)音のデジタル化、サンプリング周波数・定理、量子化 (10)音の大きさの知覚、音の高さの知覚 (11)マスキング、臨界帯域 (12)両耳聴、加算・融合、方向知覚、MLD、先行音効果 (13)母音の生成のしくみ (14)母音とフォルマント、アンチフォルマント、子音とフォルマント遷移 (15)復習とまとめ |
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評価方法 (基準等) | | |
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テキスト・ 参考文献 | | (テキスト) 吉田友敬『言語聴覚士の音響学入門』、海文堂出版、2005年5月、2730円(税込み) ※ テキストは授業で常に使用しますので、必ず事前に購入しておくこと。 ※テキストは、最新版を入手するようにしてください。 (参考文献)授業内で指示します。 |
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備考 | | |
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更新日付 | | 2014/08/15 11:32:49 |