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授業の概要 (目標) | | 地理学は、地表における自然と人文現象との結び付きを、地域ごとに比較研究する科学であるから、何よりも事象の分布や広がりを問題にする。そこで、地域の特性を種々の角度から総合的に追究し、地理学的見方や考え方を身につけることを、本講義の目標としたい。 21世紀の現代社会では、社会常識として地図の読図や利用がとくに必要となるので、地図により地域の特性を把握することに努めたい。その指導方法は、テーマに即して解説し、地形図に自らが色鉛筆をもって彩色を施すなどの作業を主軸としながら、地域の特性を把握するようにしたい。地理学Aでは、地理学の基礎と自然景観の内容を中心に展開する。 |
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授業の内容・ スケジュール | | 授業は講義と作業が中心であるが、できるだけ地図の読図に力を入れ、平面の地図が立体的に理解できるよう指導する。そして、地理学Aでは地形図の読み方から始め、日本各地の地形ごとに成因や特徴、その地形上で生活する人々の様子を紹介する。そのため、視聴覚機器を多用し、地形図だけでなく現地の姿も教室で再現できるように努めたい。
1.地理学とは 2.空中写真の立体視と地形図の読図 3.山岳地帯 (山地地形について上高地を例に) 4.活火山 (火山のメカニズムについて有珠山を例に) 5.カルデラ湖 (大鍋を意味するカルデラについて摩周湖を例に) 6.シラス台地 (火山灰・軽石の台地について笠野原を例に) 7.河岸段丘 (河岸段丘の土地利用について上野原を例に) 8.扇状地 (扇状地の特徴について百瀬川扇状地を例に) 9.天井川 (人工地形である天井川について草津川を例に) 10.沖積平野 (低湿地の土地利用について利根川下流域を例に) 11.サンゴ礁 (サンゴ礁の特色について南大東島を例に) 12.カルスト地形 (石灰岩地形のカルストについて秋吉台を例に) 13.海岸段丘 (海岸にみられる段丘について室戸岬を例に) 14.陸繋島 (陸地と島とが繋がった陸繋島について函館を例に) 15.リアス式海岸 (鋸歯状のリアス式海岸について三陸海岸を例に) |
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評価方法 (基準等) | | 定期試験の筆記試験80%、作業提出10%,授業中の態度10%として評価する。2/3以上の出席を前提とする。 |
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テキスト・ 参考文献 | | 〈テキスト〉 山野明男著『コンターから見た日本の姿 第四版』あるむ刊 2013年 1,000円(成文堂) |
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参照ホーム ページ | | |
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備考 | | 授業には12色の色鉛筆を必ず持参すること。中学または高校で使用した地図帳を持参すると参考になる。各テーマについて設問と作業があるので、各自取り組んで講義に参加のこと。 履修生が良い環境で受講できるよう教室のルールは厳しくしている。講義についての相談や質問は山野明男研究室(2514)へ。 |
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更新日付 | | 2014/08/15 11:32:55 |