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授業の概要 (目標) | | 戦国期の代表的な家訓・分国法を読むことで、当時の社会の様相を学び基本的な用語などを学ぶことにする。戦国時代、大名が群雄割拠し、村では自治的村落である惣村が発達し、城下には町が整備されていった。現在につながる地域の原型がつくられ、近代社会の源流が形づくられた時代であった。大名が国内支配のために語ったものは家訓となり、領国としてまとまった世界には戦国大名独自の法である分国法が制定された。 まず、越前朝倉氏の「朝倉英林壁書」を読む。朝倉氏は、応仁の乱を経過して戦国大名となっており、家臣の掌握、国内の安定化にどのような立場でのぞんだかがわかる。ついで、駿河・遠江の大名・今川氏の分国法である『今川仮名目録』を取りあげる。「仮名目録」には、守護大名から戦国大名に成長した自負がうかがえ、著名な喧嘩両成敗法などによる秩序維持の仕組み、寄親寄子の編成のありかた、裁許の規定や村の得分をめぐる規定などを知ることがみえる。 これらの史料を通じて戦国時代の社会についての基礎知識を身につける。 【講読の手引き】 1、わからない単語や用語を知るには? 『国史大辞典』『日本史大事典』(索引も大いに利用しよう)。 意味がわからない言葉にであったらまずは『日本国語大辞典』。『日本史用語辞典』もある。人名では『戦国人名辞典』、『織田信長家臣人名辞典』などもある。 2、今川氏を知ろうと思ったら? 有光友学編『戦国大名論集 11 今川氏の研究』 (注)論集には、巻末に「参考文献目録」があるから、利用しよう。最近の文献は雑誌『戦国 史研究』の末尾に文献目録があるから参照してみよう。 3、地名がわからなかったら 『角川日本地名大辞典』、『日本歴史地名大系』を参照しよう。 |
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授業の内容・ スケジュール | | 授業は、史料の本文を輪読し、解釈するからちで行う。 1 「戦国時代の家訓と分国法」 2 朝倉英林壁書(1,一族と家臣) 3 朝倉英林壁書(2,寺社と城) 4 「今川仮名目録について(レクチュア) 5 『今川仮名目録』を読む(第1~5条) 6 〃 (第6~10条) 7 〃 (第11~15条) 8 〃 (第16~20条) 9 〃 (第21~24条) 10 〃 (第25~33条) 11 『かな目録追加』を読む(第1~5条) 12 〃 (第6~10条) 13 〃 (第11~14条) 14 〃 (第15~18条) 15 〃 (第19~21条) |
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評価方法 (基準等) | | 毎回、指名し口頭で内容を説明させる。出席を確認する。また、期間内に小テストを行い、理解の程度を見るために筆記試験を行う。評価は、試験の結果に口頭発表の内容・小テストの内容を加えて行う。評価基準は、試験が75%、小テストが25%。なお、出席は当然のことなので、欠席しないこと。 |
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テキスト・ 参考文献 | | 教材には『中世政治社会思想 上』(岩波書店)を使用する。 |
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参照ホーム ページ | | |
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備考 | | 高校時代に使った国語辞書・古語辞書・電子辞書を毎回持参する。 |
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更新日付 | | 2014/08/15 11:32:57 |