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授業の概要 (目標) | | 中国における宗教の現状、とりわけ「民間信仰(土着的信仰)」に関し、実際に参観・撮影したスライドフィルムや入手した文献資料・民具等を主に使い、比較宗教学的視点を据え概観する。 まず古代中国人の信仰形態(原始宗教の霊魂信仰・自然崇拝・祖先崇拝・巫術・社神崇拝等)、特に儒家・道家の思想を一瞥し、次に名山・名刹と称される廟観・寺院を紹介する。後半に中国民衆の素朴な信仰形態を近頃大陸に復活している「朝山進香」にその糸口を見いだし、続いて台湾の人々やシンガポール等の華僑に保たれている「媽祖」「関帝」信仰、同時に大陸の人々にも復活している「保生大帝」「開漳王」「三平義忠」「普庵印粛」「布袋」「黄大仙」、土地公・八仙等に対する民間信仰を観察し、わが国のそれらとの相違点・類似点を考えていきたい。 |
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授業の内容・ スケジュール | | 1.古代中国の宗教―原始宗教 (1)霊魂信仰・自然崇拝 (2)祖先崇拝・巫 術・社神崇拝等 2.孔子と儒教倫理―曲阜・台北の孔子廟 3.秦始皇帝と神仙思想―泰山・中岳 4.北京の天壇・地壇等の郊祀 5.長沙馬王堆漢墓の彩絵帛画 6.五岳中、最大規模の大廟―衡山(南岳) 7.葛洪の煉丹竈・仙薬池所―羅浮山 8.五岳の上、真武神の得道飛昇地―武当山 9・中国の民間信仰―「朝山進香」の風習と「清水祖師」信仰 10. 同 ―「摩尼教」遺址 11. 同 ―「媽祖」・「観音」信仰 12. 同 ―「関帝」「保生大帝」「開漳聖王」信仰 13. 同 ―「三平義忠」「普庵」「布袋」信仰 14. 同 ―香港「黄大仙」信仰・台北龍山寺の重層信仰 15. 同 ー「天公」「土地公」信仰。まとめ |
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評価方法 (基準等) | | 授業中の「中国人の民間信仰」というテーマに即し自分で興味を引いた内容を選び複数の参考書を用いまとめた「レポート」(80%)の提出を課す。また副次的に毎回の出席点・受講態度・授業の感想や意見・質問などの学習意欲度(20%)を総合的に考慮して評価する。 |
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テキスト・ 参考文献 | | 〈テキスト〉なし。毎回、テーマに即した教材用プリントを配付する。 〈参考文献〉末木文美士・曹 章祺『現代中国の仏教』平川出版社、1996,8、3600円〔180.2/0361〕/奈良行博『道教聖地』平川出版社、1996.8、3600円/渡邊欣雄『漢民族の宗教』第一書房、1991,5、3800円/永井政之『中国禅宗教団と民衆』内山書店、2000,3、33000円/金子修一著『古代中国と皇帝祭祀』吸古選書26、平成13,1、3800円/朱天順著『 祖と中国の民間信仰』平川出版社、1996,8、2500円/尾崎保子著『保生大帝』春風社、2007,3、2800円 |
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備考 | | 〈講義方針〉主に現地で入手した文献資料と撮影したスライドフィルム及びその他の文献資料(図版・地図等)を用いて受講者の興味や理解を深める一助にする様に努める。質問等は授業中及びオフィスアワーの時間帯(水9:30~11:00・15:20~16:30、木9:30~11:00,金9:30~11:00)であればいつでも可。研究室2421。授業中の私語、中座、携帯電話操作、内職などは厳禁する。 |
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更新日付 | | 2014/08/15 11:32:50 |