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授業の概要 (目標) | | この授業では、ネイティウ゛・スピーカーが文を発する時の「感覚」を意識した英文法を学びます。文「法」ですから確かに規則は学習しますが、従来皆さんが習ってきた「規則だけ」の文法とは異なる視点に立って授業を進めていきます。「英語表現法 I・II」(石川開講)と同じ視点で英文法を学べます。その視点とは、以下の通りです。ネイティウ゛・スピーカーの「感覚」を押さえれば、中学校や高校で習ってきた一見関係のなさそうな文法「規則」が、共通項としてまとめて習得できる。英文法の表面的な知識を1つ1つただ「覚えるだけ」の学習を少しでも改善し、また、これまで無理やり覚えてきたと思われる「熟語」・「構文」の丸暗記をできるだけ避けたい。実際に使われる英語、すなわち、ネイティウ゛・スピーカーの心の反映に1歩でも近づきたい。といったものです。
「英語表現法 I・II」の内容に言及する場合は、その内容を復習しながら、この授業に導入していきます。
「英文法」に興味のある人や、TOEICや英検受験を考えている人、自分の専門分野の英書を正確に読みたい人、授業内容を英会話に生かしたい人、または、将来、英語教育に携わる希望のある人(生徒に分かりやすく説明するのに多少でも役立つと思います)の受講が望ましいです。 |
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授業の内容・ スケジュール | | 授業は基本的にプリント(無料)を使用します。まず、(ネイティウ゛・スピーカーの「感覚」という視点から、その文法項目のポイントをまとめます。その際、教材DVDを利用したり、その内容を発展させ新視点を加えたりします。 次に、すべての文法項目について、練習問題で理解度の確認をします。可能な回には、その「感覚」をもとに英検やTOEIC向けの文法問題をやります。この授業の内容は、「英語表現法 I・II・IV」とは異なります。
A. 前置詞シリーズ (図を書きながらビジュアル的に学習。複数の前置詞を扱い、数回に分けます。) ・(例) I gave some books to John. I bought some books for John.で、なぜ、動詞giveのときはtoで、buyのときはforか? forの基本感覚を把握すると、様々なforの使い方が次から次へと見えてくる。 B. 句動詞を攻略しよう。(句動詞 = 動詞+副詞(cut off, look up, turn downなど)) ・なぜ、make upが「化粧する」や「埋め合わせる」という意味になれるのか?なぜ、put offが「延期する」という意味に?なぜ、drink upが「飲み干す」という意味に?副詞の部分の基本感覚、発展感覚がわかれば、他の「熟語」とよばれるものも丸暗記を避けることができる。 C. これまで学習したthat (「あの」と訳す指示代名詞、that節の接続詞、関係代名詞)は、すべて1つの基本感覚でとらえることができる。 I think that ・・・のthatが省略されるのはどんな時? なぜ関係代名詞thatの先行詞は「人」でも「もの」でもいいのか? D. 「to不定詞」を用いる感覚とは これまで別個に学習してきたto不定詞の3つの用法(名詞的用法、形容詞的用法、副詞的用法)に共通する感覚がある。(前置詞toの感覚から生まれる) E. (上記CとDを踏まえて)「It is 形容詞 that S V:SがVするのは----だ」「It is 形容詞 to V(不定詞):Vするのは----だ」のように、なぜ主語の働きをするthat節やto不定詞(主語)がわざわざ後ろにくるのか?なぜ、so〜that S V、too〜to V(不定詞)のようなパターンが生まれたのか解説。丸暗記を避けたい。 F. 受動態、There構文 上記Eの構文と同様の感覚が受け身形やThere構文((例)There is a pen on the desk.)にもある。これによって、不自然な受け身形が見破れると同時に、There is the pen on the desk.がなぜ誤りかが分かる。 ・なぜbe surprisedの時はatで、be pleasedの時はwith、be interestedの時はinなのか?これがわかると、他の受動態の形式も丸暗記を避けることができる。 G. 過去時制の本質とは (仮定法への橋渡し) ネイティウ゛・スピーカーの過去形の感覚は、単に「過去」を表すというものだけでない。過去形の「基本」感覚を把握すれば、丁寧表現(would, couldなど)、さらには仮定法までも本質が見えてくる。普通の過去、丁寧表現、仮定法は別個に覚えるものではない。 |
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評価方法 (基準等) | | 平常点(授業への参加度、授業態度)30%... なお、授業でやった内容(要点や解答など)はすべて、プリントに書いて下さい。これを定期的に回収し、平常点とします。但し遅刻の場合、その日の平常点は半減します。 なお、自分のノートを使いたい場合は遠慮なく申し出てください。
試験の成績70% 予習加点制。 |
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テキスト・ 参考文献 | | プリント(無料)を使用。プリントに練習問題があり、家庭学習用に次回授業向けの予習部分を指示します。
参考文献(購入は強制しません) ハートで感じる英文法、大西泰斗/ポール・マクベイ, NHK出版。950円 ハートで感じる英文法(会話編)、大西泰斗/ポール・マクベイ, NHK出版。950円 (授業では「これらの本にない知見」も多く取り入れています。) |
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備考 | | 座席は指定します。(くじ引き(ただし、前席希望者は配慮します。)) 英和辞典持参のこと。(電子辞書可) 授業中の私語や携帯電話の操作は厳禁します。
これまでの受講者から、「ネイティヴの気持ちになって英語を学ぶと、分かりやすくて面白い。」「この授業で学習したことが、他の英語の授業にも役に立った。」などの感想を複数いただいています。
※ この授業で学習する文法項目は「英語表現法 I・II・IV」とは異なりますが、授業を進める基本的視点は同じです。 |
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更新日付 | | 2014/08/15 11:32:55 |