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授業の概要 (目標) | | 〈秒刻みで世界を駆けめぐる国内、国際ニュース報道の現状と課題を、ジャーナリストの目から解説する〉新聞、テレビなどによって伝えられるニュースは、国内外で起きる日々の動きを映す鏡である。IT革命により、グローバル化、スピード化する21世紀高度情報化社会。マスメディアは、そうした刻々と起きる地球レベルのニュースを、迅速に収集し、公正な価値判断をし、国民の「知る権利」に答えるのが役割である。それは「報道の自由」が保証されて可能だが、逆に厳しい職業倫理も求められる。新聞記者、海外特派員の体験を踏まえ、新聞報道を素材として、日々、国内、海外で起きる主要なニュース報道への理解を深めながら、マスメディアの責務と職業観、勤労観も考えていきたい。 |
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授業の内容・ スケジュール | | 地球の裏側で起きている政変、紛争、テロ、金融危機から、国内では東北を襲った大震災によって起きた未曾有の大津波に翻弄される家屋や自動車、原発事故、避難先の暮らしと帰還に向けた除染。そして殺人事件、少子高齢化、尖閣諸島での日中艦船のにらみ合い。内戦が激化するシリア情勢、イランのウラン核問題など、地球上で刻々と起きる出来事を、私たちは新聞、テレビ、スマートフォンなどで簡単に知ることが出来る。それはそれらの現場に飛び、迅速に取材して伝えているジャーナリズム活動があるからである。「アラブの春」はスマートフォンなどのソーシャルネットワーク(SNS)という情報共有手段があってこそ、国民の怒りを結集できた。ニュースを知るのも、早いネットが重視される時代ながら、責任ある取材を原点とする「新聞」を素材に、知っておくべき内外のニュースについて、新聞記者、海外特派員の体験を踏まえて解説してきたい。 スケジュール計画 1.マスメディア、新聞、ジャーナリズムの役割と機能 まずマスコミとジャーナリズムの定義から説き起こし、「表現の自由」「報道の自由」とは、を憲法に照らして考える。福沢諭吉の新聞論(「西洋事情」)、三島由紀夫が被告となった日本初のプライバシー裁判にも触れる。 2.マスコミの倫理と功罪 一度に大事件などを不特定多数に伝えられる点で、マスコミは有効だが、一つ誤ると大混乱する。公平な視点を欠けば、偏った見方を伝えてしまう。犯罪の低年齢化、凶悪化に伴う少年法の改正。加害者、被害者の人権、プライバシーに十分な配慮など、具体的な事例、訴訟例で考える。また裁判員制度、被害者参加裁判が実現した背景のほか、戦争とジャーナリズム、イラン核問題、イラク、アフガニスタン情勢。さらには最近のエジプトなど中東での民主化の胎動の背景、激化するシリアの内戦など具体的なニュースで考える。 3.高度情報化時代、インターネット社会になっても、変わらぬ活字文化、新聞の機能、果たすべき役割を考える。またメディア、新聞が今日に至った歴史と日本、世界の新聞事情、デジタル時代を迎えたメディア事情にも言及する。 4.授業を面白くし、時代を考える手助けとして、毎週、主なニュースを解説。 理解を助ける素材として、社説、コラム、DVDなども併用する。 |
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評価方法 (基準等) | | 授業の終わりに書いてもらうミニレポートを重視する。 |
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テキスト・ 参考文献 | | 参考文献・ジャーナリズムの思想(原寿雄著 岩波新書)、「コーランを知っていますか」(阿刀田高 新潮社) |
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更新日付 | | 2014/08/15 11:32:49 |