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授業の概要 (目標) | | この講義では、現代社会の問題の一つである「無縁社会」を取り上げて、「人間はどう生きるべきか」について考えることを目標とします。 「無縁社会」とは、人と人との関係が希薄になっている、現代社会の一面を表した言葉です。昨今、無縁社会の問題や東日本大震災への復興支援を契機に、様々な立場から、「人と人との絆」を見つめ直す動きが盛んになっています。 仏教の開祖であるブッダの言葉に、「全てのものは暴力におびえている。全てにとって生命は愛しい。自分の身に引きあてて、殺してはならない。殺させてはならない」とあります。暴力の怖さは、誰もが知っています。自分に怖いものなら、他人にも同じです。だからこそ、我が身に引きあてて殺させてはならないと説いています。つまり、ブッダは「社会的な問題」を「わたしの問題」として捉えることを教えています。 講義では、無縁死や自殺などの問題を、「だれかの」という三人称ではなく、「わたしの」という一人称の問題として考えます。具体的には、ブッダが説く生きる道や、最近の新聞報道の記事や、絵本や歌などを紹介しながら、「生きる意味」を考えます。 |
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授業の内容・ スケジュール | | 【オリエンテーション】 1.はじめに……本講義の概要 【現代という社会】 2.無縁社会の現実……薄れる人間関係 3.無縁社会の衝撃……若い世代の反応 4.無縁社会を生きる(1)……ルームシェアの現場から 5.無縁社会を生きる(2)……「絆」の会の取り組み 6.自殺者が年間二万人以上の現実(1)……自殺が起きる背景 7.自殺者が年間二万人以上の現実(2)……自殺防止への取り組み① 8.自殺者が年間二万人以上の現実(3)……自殺防止への取り組み② 9.ホームレスの現実……ホームレスと出会う子供達 10.ホームレス化する若者(1)……ネットカフェ難民 11.ホームレス化する若者(2)……貧困問題への取り組み 12.虐待の傷を超えて(1)……親と離れて暮らす子供 13.虐待の傷を超えて(2)……児童虐待防止への取り組み① 14.虐待の傷を超えて(3)……児童虐待防止への取り組み② 【生きる意味】 15.おわりに……生きる意味の再考
※講義内容の理解を深めるため、視聴覚教材(DVD)を適時取り入れます。 ※毎時間、講義内容のまとめ・意見・質問・感想などを「小レポート」に書いてもらいます。 |
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評価方法 (基準等) | | 1.「小レポート」を含む学習態度・学習意欲などの平常点(30%) 2.定期試験または期末レポート(70%) 3.1と2による総合評価 |
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テキスト・ 参考文献 | | 1.テキストは指定せず、資料を配付します。 2.参考文献や図書は、講義中に紹介します。 3.入門向けとして、NHK無縁社会プロジェクト取材班『無縁社会』(文春文庫、660円)を勧めます。 |
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参照ホーム ページ | | |
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備考 | | 1.講義中に分からないところや、質問などがあれば講義中あるいは講義終了後に申し出てください。 2.講義中の入退室・私語・携帯電話やゲーム機の使用・飲食などは厳禁です。特別な事情がある場合は、事前に申し出て下さい。 |
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更新日付 | | 2014/08/15 11:32:56 |